グルール・アドベンチャー
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グルール・アドベンチャー(Gruul Adventures)は、出来事を持つカード(当事者カード)を中心とする赤緑デッキで、出来事デッキの一種。エルドレインの王権参入後のスタンダードに存在する。
目次 |
概要
クリーチャー — 人間(Human) 農民(Peasant)
あなたが出来事(Adventure)を持つクリーチャー呪文を唱えるたび、カードを1枚引く。(出来事を経験している必要はない。)
1/1クリーチャー — 巨人(Giant)
砕骨の巨人が呪文の対象になるたび、砕骨の巨人はその呪文のコントローラーに2点のダメージを与える。
4/3Stomp / 踏みつけ (1)(赤)
インスタント — 出来事(Adventure)
このターン、ダメージは軽減できない。クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。踏みつけはそれに2点のダメージを与える。
伝説のアーティファクト — 装備品(Equipment)
瞬速
この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールしている攻撃クリーチャー1体につき(1)少なくなる。
エンバレスの宝剣が戦場に出たとき、あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とし、これをそれにつける。
装備しているクリーチャーは+1/+1の修整を受け、二段攻撃とトランプルを持つ。
装備(3)
エッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeperの存在下で砕骨の巨人/Bonecrusher Giantや恋煩いの野獣/Lovestruck Beastなどの当事者カードを連打し、手札を補充しながらクリーチャーを並べる。火力や格闘呪文でブロッカーを排除し、最後はエンバレスの宝剣/Embercleaveで勝負を決める。
Javier Domínguezがミシックチャンピオンシップリッチモンド19の舞台に持ち込み、8勝2敗の好成績を収めたことで注目を集めるも、すぐにむかしむかし/Once Upon a Timeと夏の帳/Veil of Summerが禁止カードに指定され弱体化。その後も細々と結果を残したが、やがて衰退していった。
クリーチャー — 象(Elephant)
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、ターン終了時まで、カザンドゥのマンモスは+2/+2の修整を受ける。
3/3Kazandu Valley / カザンドゥの谷
土地
カザンドゥの谷はタップ状態で戦場に出る。
(T):(緑)を加える。
土地
(T),寓話の小道を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地カード1枚を探し、タップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。その後、あなたが4つ以上の土地をコントロールしているなら、その土地をアンタップする。
約1年後、ローテーションと、それに続く自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrathの禁止を経て復権。2020年シーズン・グランドファイナルではベスト8に2人を送り込んだ。その直後の創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creationなどの禁止後は、群雄割拠のメタの一角となり、さらに『ゼンディカーの夜明け』リーグ・ウィークエンド第1週では、佐藤嶺のMPL11勝1敗を筆頭に、日本勢4人が使用した「和製グルール」が活躍。これを契機に、日本選手権20秋で使用率30.7%[1]、リーグ・ウィークエンド第2週でMPL・ライバルズともに使用率45.8%[2]を記録するなど、一躍トップメタとなった。
サンプルリスト
初期型
- 備考
- ミシックチャンピオンシップリッチモンド19 第37位、スタンダード部門8勝2敗(参考/参考)
- 使用者:Javier Domínguez
- フォーマット
Gruul Adventure [1] | |||||||||||||||||||||||
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- 初期(死者の原野/Field of the Dead禁止後)のリスト。
- 使用者のJavier Domínguezはグルール・アグロで3週間前のミシックチャンピオンシップロングビーチ19秋を優勝しており、その変形版とも言える。
むかしむかし禁止後
- 備考
- グランプリオクラホマシティ19 ベスト8(参考)
- 使用者:Frank Karsten
- フォーマット
- むかしむかし/Once Upon a Timeなどの禁止後のリスト。
ゼンディカーの夜明け後
- 備考
- 2020年シーズン・グランドファイナル 第5位(参考/参考)
- 使用者:Autumn Burchett
- フォーマット
Gruul Adventures [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ローテーションと、それに続く自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath禁止の後のリスト。
- 当事者カードをメインデッキでは8枚にまで抑え、上陸クリーチャー+フェッチランドや石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent+水晶壊し/Gemrazerといったギミックを搭載している。
- Emma Handyも75枚同一のリストで第8位の成果を上げている。
オムナス禁止後
- 備考
- 『ゼンディカーの夜明け』リーグ・ウィークエンド第1週 マジック・プロリーグ第1位(11勝1敗)(参考/参考)
- 使用者:佐藤嶺
- フォーマット
Gruul Adventures [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creationなどの禁止後のリスト。
- モードを持つ両面カードを含めると、土地の枚数は30枚とかなり多い。これは「強さにムラのあるカードよりも土地を入れた方が、カザンドゥのマンモス/Kazandu Mammothを効果的に使える」という構築理念によるもの[3]。
- 同日開催のリーグ・ウィークエンド第1週(ライバルズ・リーグ)でも井川良彦、熊谷陸、原根健太がほぼ同一のリストを使用し、いずれも勝ち越している。日本勢4人が調整・使用したことから「和製グルール」と呼ばれる。
カルドハイム後
- 備考
- $5K Kaldheim Championship Qualifier #9 ベスト4(参考)
- 使用者:Deion Smith
- フォーマット
Gruul Adventures [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- カルドハイム参入後のリスト。
脚注
- ↑ Twitter(2020年10月31日 マジック:ザ・ギャザリング日本公式)
- ↑ November Zendikar Rising League Weekend Highlights(MAGIC.gg 2020年11月11日 Adam Styborski著)
- ↑ 井川良彦【ライバルズリーグ#1】(ラッシュメディア 2020年10月26日 井川良彦著)