真に暗き時間/Darkest Hour
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すべてのクリーチャーを黒くするエンチャント。単体ではほとんど意味が無いので、色強化、色対策カードとのシナジーを期待して採用検討するものとなる。
軽い事もあり、使い道自体は多い。例えばプロテクション(黒)を持つクリーチャーは無敵生物になるし、粛清/Purge・黒の防御円/Circle of Protection: Black・日中の光/Light of Dayなども万能対策カードになる。不吉の月/Bad Moonはあらゆるクリーチャーを強化する全体強化になり、要塞の監督官/Stronghold Taskmasterはウィニーに対して抜群の制圧力を持つ極悪アタッカーになる。刈り取り/Reapと組み合わせてハンド・アドバンテージを得ることも可能。
しかし敵味方関係なく黒くなるため、考えなく使うと自分の首を絞めやすい。例えば前述した例では、日中の光の場合は自分のクリーチャーもロックされるし、不吉の月の場合は対戦相手のクリーチャーも強化されてしまう。また黒メインのデッキで使う場合、恐怖/Terror系除去や畏怖などの「黒には効かない」カードが役立たずになってしまうのも大問題である。
それを踏まえたうえで、自分の利益/対戦相手の損害だけを一方的に大きくするような工夫を凝らして使うとなかなか面白い。黒メインのデッキで使うよりは、タッチ黒のデッキでギミックとして組み込むと扱いやすいだろう。とはいえさすがに強いとは言えず、紙レアと評されるのも仕方ない。
- 以前の色を残すとは指定されていないので、すべてのクリーチャーは黒(1色)になる。
- これを応用すれば、十字軍/Crusadeの無力化や、黒を含まない開門クリーチャーを有利に使用するなどの使い道もある。が、やはり用途としては狭く、そのために採用するかは微妙。
- これが戦場に出てから色を変更する効果が適用された場合、その色を変更する効果をさらに「上書き」することはない(つまり、黒以外になることがある)。逆に、何らかの効果により本来の色から色を変更されているクリーチャーがいたとしても、その後これが戦場に出たならば黒1色になる。要するに、後から指定されたほう(タイムスタンプが新しい方)が適用されるということ。
- お手軽かつ大量に色変更をできるカードとしてたまに話題に上っていたが、変容する大空/Shifting Skyや絵描きの召使い/Painter's Servantが登場してすっかりお株を奪われた感がある。