蝕み/Undermine
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ライフロス付き対抗呪文/Counterspell。マナ・コストで考えると対抗呪文に黒マナを足しただけでライフロス3点が付いてくるのは相当にコスト・パフォーマンスがよい。
だが、パーミッションデッキにとっては、自分が生き延びてコントロールを確立することが優先され、対戦相手のライフを削るのは二の次。 そしてコントロールさえ確立してしまえば3点や6点程度削れているかはさほど重要ではなく、自分が生き延びる事には何の貢献もしないこの呪文は、パーミッションにとっては単なる色拘束がきつく重いだけの対抗呪文に過ぎず、残念ながら対となっている吸収/Absorbほどは使用されなかった。
もっとも、フィニッシャーに小粒な冥界のスピリット/Nether Spiritを用いるネザーゴーでは、冥界のスピリットだけで対戦相手の20点のライフを削りきるのは結構厳しく、ダメージ源として重宝されていた。ヨーグモスの行動計画/Yawgmoth's Agendaで使い回すというのも合わせると、冥界のスピリットによる攻撃よりも多くのライフをこれで削っていたという事もあった。
他にも、インベイジョン・ブロック構築では、クローシスコントロールなどに投入され予言の稲妻/Prophetic Boltとセットでカウンター兼ダメージ源としての役割を果たしていた。
しかし、オデッセイ・ブロックがスタンダードに参入後の代表的な青黒コントロールたる激動サイカトグでは、それに対抗しうる強力なデッキであるステロイドが幅を利かせたため、そのようなメタゲームに合わせて青黒コントロールも激動コンボ一辺倒型からサイカトグ/Psychatogによる一撃必殺型に移行していった。それに伴いより軽いコストで使用できるカウンターが重宝され、このカードを含む重いカウンターは使用されなくなっていた。
- おまけでの3点ライフロスという点では地底街の手中/Clutch of the Undercityと共通する。
- もっともこのカードが活躍できるのは青黒のクロック・パーミッションであろうが、残念ながら当時にはそのようなデッキは存在していなかった。
- 漫画デュエル・マスターズでは切札勝舞vs邪藩牛次郎戦にて、デュエルファイター刃ではロシアvsスペイン戦にて勝負の決め手となったカードとして印象深い。
関連カード
主な亜種
打ち消しと同時にライフロスまたはダメージを与える呪文。特筆しない限り、打ち消す対象に制限のないインスタント。
- 窒息の旋風/Suffocating Blast - 1UUR。クリーチャーに3点。(アポカリプス)
- 無知の処罰/Punish Ignorance - WUUB。コントローラーに3点ドレイン。(アラーラの断片)
- 対抗突風/Countersquall - UB。非クリーチャー呪文限定。コントローラーに2点ライフロス。(コンフラックス)
- 心理の障壁/Psychic Barrier - UU。クリーチャー呪文限定。コントローラーに1点ライフロス。(新たなるファイレクシア)
- 本質の反発/Essence Backlash - 2UR。クリーチャー呪文限定。そのパワーに等しいダメージをコントローラーに与える。(ラヴニカへの回帰)
- 精神振り/Mindswipe - XUR。Xマナ支払わないかぎり打ち消す。コントローラーにX点のダメージ。(タルキール覇王譚)
- イオン化/Ionize - 1UR。コントローラーに2点ダメージ。(ラヴニカのギルド)
サイクル
インベイジョン・ブロックのオマケ付き多色確定カウンターサイクル。
- 吸収/Absorb
- 蝕み/Undermine
- 窒息の旋風/Suffocating Blast
- 神秘の蛇/Mystic Snake