ドラゴン
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ドラゴン/Dragonは、クリーチャー・タイプの1つ。言わずとしれたドラゴン、アジアで言う龍(竜)である。
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行(このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
(赤):ターン終了時まで、シヴ山のドラゴンは+1/+0の修整を受ける。
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行(このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
(1)(赤):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。シヴのヘルカイトは、それに1点のダメージを与える。
伝説のクリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行
点火するものデアリガズがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたは(2)(赤)を支払ってもよい。そうした場合、色を1色選ぶ。その後、そのプレイヤーは自分の手札を公開し、点火するものデアリガズはそのプレイヤーに、これにより公開されたカードのうち選ばれた色のカードの枚数に等しい点数のダメージを与える。
初出はリミテッド・エディション。赤の象徴的クリーチャーとして位置付けられており、様々なカード・セットに登場している。レジェンド、ミラージュ、インベイジョン、神河物語、次元の混乱、運命再編、タルキール龍紀伝、基本セット2019と、多くのカード・セットで、レアや神話レアにドラゴン5体のサイクルが作られている。スカージやタルキール覇王譚ブロックではテーマの1つとして取り上げられ、関連カードなども多く登場した。また、部族をテーマにした統率者2017でもフィーチャーされた。
赤マナとの強いつながりを持つため基本的に赤のクリーチャーだが、サイクルによって全色とアーティファクト・クリーチャーにも存在する。サイクルを除くと次点は白である。
ファンタジーの王道的存在であるため、特に「らしさ」を強く強調したデザインになることが多く、ほぼ例外なく飛行を持つ大型クリーチャーである。色の役割上は飛行クリーチャーが得意ではない赤や緑でも、ドラゴンは特例扱いとなっている。「炎を吐く」様子を表現した能力(炎のブレス/Firebreathing系のパンプアップ能力や直接ダメージ能力)を持つものや、「宝物を守っている」という伝説からアーティファクトに関連する能力を持つものもいる。概ねレアリティが高めに設定されており、ドラゴンの雛/Dragon Hatchlingが初のコモンのドラゴン。
部族カードは、全体強化の火のるつぼ/Crucible of Fire、コストを軽減するドラゴン語りのシャーマン/Dragonspeaker Shaman、ライブラリーからドラゴンを直接戦場に出せるドラゴンの嵐/Dragonstorm、ドラゴン専用の貯蔵ランドである精霊龍のるつぼ/Crucible of the Spirit Dragonなど多数。
ドラゴン・トークンを生成するカードは複数存在し、赤のトークンとしてはゴブリンに次ぐ多さである。トークンの性能は「飛行を持つ赤の5/5(ドラゴンの日/Day of the Dragonsなど)」「飛行を持つ赤の4/4(若き群れのドラゴン/Broodmate Dragonなど)」「飛行と火吹き能力を持つ赤の2/2(焼炉の仔/Furnace Whelpと同性能、ドラゴンの卵/Dragon Eggなど)」がメジャーであるが、ほかにも龍の牙、辰正/Tatsumasa, the Dragon's Fangやドラゴンの大母/Dragon Broodmotherなどの変り種も多い(→トークン一覧)。次元カードにもシヴ/Shivがある。
伝説のドラゴンはラヴニカのギルド現在54体存在する(「伝説の(Legendary)・ドラゴン(Dragon)」でWHISPER検索)が、刃の翼ヴェリックス/Verix Bladewingの能力で生成される刃の翼カロックス/Karox Bladewingを含めれば54体存在することになる。ちなみに、そのうち35体はサイクルのドラゴン達である。
- ドラゴンに変化したり変化させるカードには竜魂の騎士/Dragonsoul Knight、ドラゴン化/Dragonshift、龍語りのサルカン/Sarkhan, the Dragonspeaker、空智の踊り/Dance of the Skywise、碑サイクルがある。プレイヤー自身がドラゴンに変化するかのようなドラゴン変化/Form of the Dragonというカードもある。
- ドラゴン・エンジン/Dragon Engineは名前に「Dragon」とあるが、ドラゴンではなく構築物である。カルガの竜王/Kargan Dragonlordも上に乗っている人間が主体のためドラゴンではない。
- 悪斬の天使/Baneslayer Angelや巨大なるカーリア/Kaalia of the Vastなど、同じ飛行持ちの大型クリーチャーである白の天使、黒のデーモンと関連付けるカードもある。
- 赤を象徴する種族であるが、他の色の種族(天使やデーモン、ハイドラなど)と異なり、赤を含まないカード(主にサイクル)が多く存在する。これは、ドラゴンが種族の中でも圧倒的な人気を誇っているためである[1]。
- しかし人気の一方で、トーナメントレベルのカードが伝統的に稀なクリーチャー・タイプでもある。そのためか、タルキール覇王譚ブロックには強力なドラゴンが数多く存在したもののプレイヤーがそれに気づくのに時間がかかってしまったという[2]。
- 類似の種族にドレイクがいるが、その差の基準はあいまいであり、サイズでなんとなく区別している程度のようだ。ドレイクのページも参照。
- R&D内で激論が交わされた結果、(成体の)ドラゴンについては「4/4以上なら構わない」「3/3は意見が分かれている」という状況。タルキール龍紀伝の大変異ドラゴンサイクルは「3/3だが大変異経由なら4/4」という中間のデザインになっている[1]。
ストーリー
他の人型生物をはるかに超える寿命を持ち、一部は年齢を経るほどに巨大化する。長寿の個体ほど知識と力、時には富を蓄える[3]。多元宇宙/Multiverseの全てのドラゴンの源流は、始祖ドラゴン/Ur-Dragonと呼ばれるドラゴンのアバターであるとされる。
ヘルカイト/Hellkite
ドラゴンの中にはヘルカイト/Hellkiteと名付けられた一連のカードが存在する(カード名を「Hellkite」で検索)。ヘルカイトとは真に強力で真に怒れるドラゴンに付けられる名称。厳密な規則はないが、いずれもサイズが6/6以上か点数で見たマナ・コスト7点以上であった[4]。
これもヘルカイトと名付けられる必須条件ではなく、単に当時のヘルカイトはすべてこの条件を満たしていたということにすぎないようである。その後、この条件から外れるヘルカイトの突撃者/Hellkite Charger(6マナ5/5)や鋼のヘルカイト/Steel Hellkite(6マナ5/5)、雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(5マナ5/5)等が登場している。
なお、単語としての「Hellkite」は英語で「猛鳥」「冷血漢」を意味する。
エルダー・ドラゴン/Elder Dragon
ドミナリア/Dominaria最古のドラゴンたち。巨竜戦争/Dragon Warと呼ばれる対立で互いを滅ぼし合い、その大半が死滅した。
詳細はエルダー・ドラゴン/Elder Dragonを参照。
タルキール/Tarkirのドラゴン
龍の大嵐/Dragon tempestsから生まれ、タルキールの覇者として君臨していた。タルキール覇王譚の時代の1280年前、ウギン/Uginがニコル・ボーラス/Nicol Bolasに斃された事で新たな龍は生まれなくなり、氏族/Clanに狩り尽くされて絶滅してしまったのだが……。
- アジアがモチーフであるタルキール覇王譚ブロックにおいて、カード名やフレイバー・テキストではドラゴンではなく”龍”という訳語が多く当てられている。
- カードとして登場はしていないが、飛鶴の技/Flying Crane Techniqueのフレイバー・テキスト等から、タルキールにも強大なドラゴンをヘルカイトと呼ぶ概念が存在することが分かる。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 Hooked on Draconics, Part 2/龍詞に魅せられて その2(Making Magic 2015年3月23日 Mark Rosewater著)
- ↑ State of Design 2015/デザイン演説2015(Making Magic 2015年8月25日 Mark Rosewater著)
- ↑ 『マナバーン2018』(ホビージャパン、2017年11月30日初版)p.13
- ↑ Askwizards July 14, 2006(Feature 2006年7月3日 WotC著)