リス力計画/Squirrel-Powered Scheme
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あなたの振るサイコロの出目をなんと無条件で2も増やしてくれる、TRPGユーザー垂涎のエンチャント。1枚あれば1D6+2、2枚あれば1D6+4……といった具合に出目が増えていく。
Unstableのサイコロを振るカードは、その多くがサイコロの出目によって効果の大きさが変わる設計になっており、このカードによってよりド派手な効果が期待できるようになる。サイコロを振るカードの多くとシナジーを持つが、特に丸いの打ち出し機/Lobe Lobberとこのカード2枚を使った無限コンボは狙ってみたいところ。
欠点はサイコロを振らないカードには何の影響も与えないこと。またこのカードを引けずに不安定な結果に左右されながら戦うのは(エキサイティングではあるが)厳しいし、このカードばかりを引いて一度もサイコロを振れないまま負けてしまうのは非常に悲しい。
リミテッドにおいては、コモンでもサイコロを振らせるカードはいくらか存在しているので、それらが多く取れているならなかなか役立つ。締め付け大ヘビ/Big Boa Constrictorなら大きなライフロスが狙えるし、非人間症患者/Inhumaniacは確実に+1/+1カウンターを置けるようになり、取り除かれなくなるコンボになる[1]。
- テキストを読めば読むほど、他のサイコロを用いる各種ゲームでも使いたくなるカードである。すごろくやTRPGで使えれば圧倒的な有利が築けるだろう。
- あなたが銀枠マジックと他のゲームを同時に並行してプレイすれば、このエンチャントの効果がもう一方のゲームでも発揮される……と主張できるかもしれない。そんな横着に付き合ってくれるほど懐が深い友人がいるのであれば、だが。
- 他のゲーム内に、そのゲームのルール上適切な手段を用いてこのカードを「持ち込む」ことができれば、大手を振って使うことができるかもしれない。しかし「エンチャント」だとか「マナ・プール内の黒マナを支払うことで、手札からこれを唱える」だとかという用語や使用法の細部まで完璧に適応できるゲームがどれほどあるかは疑問だが。
- ダンジョンズ&ドラゴンズのようなルールのしっかり作りこまれたゲームでは難しいと思われるが、世の中には何が起こってもおかしくないウィットに富んだ(ぶっ飛んだ)TRPGも存在するので、あり得なくはない。マジック・プレイヤーやプレインズウォーカーが登場するシナリオにすればそれなりに説得力もあるだろう。もちろん、その卓のゲームマスターおよび参加者全員の許可およびコンセンサスは必要になるが。
- 読み間違えられることがあるが、リスカ(リストカットの略)ではなくリス力(リスりょく)。確かに黒はスーサイドカラーだがこの場合は違う。
- なぜリスがダイスの出目を増やすのかというと、Mark Rosewater曰く「リスはサイコロの面数に囚われていないのだ。」とのこと[2]。
ルール
- 6面ダイスを振った場合、それは7や8の出目になり得る[2]。
- これが2枚出ていた場合、各出目が4増えることになる。サイコロが6の目を出した場合、出目は10になる[2]。
- 影響を及ぼすのは数字のサイコロだけである[2]。20面ダイスには影響を及ぼすが、数字が書かれていない次元ダイスには影響しない。
- 望むなら「カオス+2が出たよ」と宣言すること自体はできる。何の意味もないが、 Mark Rosewater曰く「クールだな。」[2]。
- 効果は強制である。
- アングルードでは、出目が6までしか設定されていないカードがあるため、混ぜて遊ぶと融通が利かなくなることがある。例えばこれが出ている状態だとJack-in-the-Moxは一切爆発しなくなるが、白マナが出せなくなってしまうし、7以上は設定されていないため「ハズレ」になる。Unstableのカードに関しては、どんな出目が出ても何らかの効果があるように文章が工夫されている。
- 2つのダイスの出目の差を参照するカード群とはシナジーもディスシナジーもない(両方の出目に+2するので、差は結局変化しない)。また、上記のような「設定されていない出目」の問題がない限りは、特定の出目を参照するカードともシナジーはない(例えばダンジョンズ・アンド・ドラゴンズの剣/Sword of Dungeons & Dragonsは、18が出たときにクリティカルになるだけで、確率的には1/20で変化しない)。
- これはダイスを振った結果を参照するすべてのカードに影響を及ぼす[3]。
脚注
- ↑ Blogatog(Mark Rosewaterのブログ)
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 Unstable FAQAWASLFAQPAFTIDAWABIAJTBT/『Unstable』 よくある質問とそうでもない質問とめったにないだろうけど一応答えておく質問集(News 2017年11月22日 Mark Rosewater著)
- ↑ Blogatog(Mark Rosewaterのブログ)