ゴブリン爆弾/Goblin Bomb
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エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたはコインを1枚投げてもよい。あなたがコイン投げに勝ったなら、ゴブリン爆弾の上に導火線(fuse)カウンターを1個置く。あなたがコイン投げに負けたなら、ゴブリン爆弾から導火線カウンターを1個取り除く。
ゴブリン爆弾から導火線カウンターを5個取り除く,ゴブリン爆弾を生け贄に捧げる:プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。これはそれに20点のダメージを与える。
なんと2マナでありながらマナ不要の起動型能力を起動すると20点というとんでもないダメージを与えられるエンチャント。しかし起動にはこの上に乗っている導火線カウンターを5個取り除くことが条件であり、その導火線カウンターを増やす方法はコイン投げ、という不安定極まりないカード。
単独では出してから使うことができるようになるまで最低5ターンかかるという気の長いエンチャント。運よくコイン投げに5連勝し、5ターン後に使える確率は3%程度である。そのうえコイン投げに負けたらカウンターが減ってしまうので、カウンターの増減を繰り返している間にゲームそのものが終わってしまう可能性の方が圧倒的に高く、起動できただけで奇跡に近い。クラークの親指/Krark's Thumbや導火線カウンターを増やせるカードをフル投入すればなんとか起動までこぎつける事ができるかもしれないが、そうするとデッキの大半をこのカードの為に費やすことになるので、エンチャント破壊や打ち消しなどの妨害に弱くなってしまう。
また20点ダメージは通常のゲームでは確かにそのまま勝負を決める程の威力なのだが、直接勝利したり敗北させたりするような効果ではなく、あくまでただのダメージなので、もみ消し/Stifleはおろか、赤の防御円/Circle of Protection: Redや虹色の断片/Prismatic Strandsなどにすら封殺されてしまう。またこれのために追加の火力すら入れられないよう構成になっているとたった1点のライフ回復の前に投了する事になりかねない。名誉の道行き/Honorable Passageや経路変更/Reroute等で対応されたら逆に自分が即死である。
このカードを真に使いこなそうと思ったら6枚コンボとかになりそうである。とはいえジョニーの心を揺さぶるようなロマン溢れるカードであることは間違いないので、夢を見る人は挑戦してみてもいいかもしれない。
- プレイヤーに固定ダメージを与える効果としては全てのカード中でも跳び抜けて1位である。次点は銀枠を含めるとLetter Bombの19{1/2}点。黒枠限定ならば10点で、数種類存在する。
- コイン投げの勝率を増やすことに関してはほぼクラークの親指に頼るしかないが、導火線カウンターを増やすようなカードは倍増の季節/Doubling Season、時計回し/Clockspinning、増殖など黒枠でもそれなりに存在する。これらを併用すれば何とかなる…かもしれない。
- どうしてもコイン投げの勝利によるカウンターだけで起動したい人は逆説のもや/Paradox Hazeを付けて頑張ろう。