現出
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現出/Emerge | |
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種別 | 常在型能力 |
登場セット | 異界月 |
CR | CR:702.119 |
現出(げんしゅつ)/Emergeは、異界月で登場したキーワード能力。これは現出を持つ呪文がスタック上にある間に作用する常在型能力である。
定義
現出[コスト]/Emerge[cost]は、「あなたはこの呪文を、そのマナ・コストを支払うのではなく、[コスト]を支払うとともにクリーチャー1体を生け贄に捧げることで唱えてもよい。」と「あなたがこの呪文の現出コストを支払うことを選んだなら、その総コストは、生け贄に捧げたクリーチャーの点数で見たマナ・コストに等しい点数の不特定マナの分だけ減少する。」を意味する。呪文の現出コストを支払うことは、代替コストの支払いのルールに従う。
あなたは、あなたが呪文の現出コストの支払いを選ぶに際し、生け贄に捧げるクリーチャーを選ぶ(CR:601.2b)。あなたは、その総コストを支払うに際し、そのクリーチャーを生け贄に捧げる(CR:601.2h)。
解説
エムラクール/Emrakulにより次元/Planeの原生物がエルドラージ/Eldraziに変質することを表したキーワード能力。無色のエルドラージ・クリーチャーが持ち、代替コストはすべて色マナを含む。現出で支払う色マナを考えれば青、黒、緑に与えられた能力と言える。
ルール
- 現出コストを支払ったとしても、そのクリーチャーは依然として無色である。また、そのクリーチャー自身の点数で見たマナ・コストは変化することは無い。
- クリーチャーを生け贄に捧げずに現出コストだけ支払って唱える事はできない。またクリーチャーを複数生け贄に捧げることもできない。
- 現出の効果で減少するのは不特定マナだけである。色マナコストは減少できない。
- トークンなどマナ・コストを持たないクリーチャーを生け贄に捧げてもよい。その場合現出コストは減少する事は無い。
- 現出の不特定マナ・コストより大きい点数で見たマナ・コストを持つクリーチャーを生け贄に捧げてもよい。色マナは減らないが、霊動カカシ/Geist-Fueled Scarecrowなどにより増加したコストを減少させることもできる(CR:601.2f)。
- 生け贄に捧げるクリーチャーのマナ・コストにXが含まれている場合、Xは0として扱われる。
- 両面カードを生け贄に捧げる場合、第2面の点数で見たマナ・コストは第1面の点数で見たマナ・コストである。合体カードを生け贄に捧げる場合、点数で見たマナ・コストは、第1面の点数で見たマナ・コストの合計である。両面カードの第2面のコピーであるか合体したパーマネントのコピーであるクリーチャーの点数で見たマナ・コストは0である。
- 生け贄に捧げるクリーチャーは、コストを支払う段階までは依然として戦場にある。その能力は呪文のコストに影響を及ぼしたり、起動してマナを生み出したりできる。しかし、それに呪文が唱えられたときに誘発する能力があっても、その能力が誘発するより先に生け贄に捧げられてしまう。
- あなたが現出を持つ呪文を唱え始めた後では、それを唱え終わるまで、どのプレイヤーも行動することはできない。特に、対戦相手が、あなたが生け贄に捧げようとしているクリーチャーを除去することはできない。
- 生け贄に捧げたクリーチャーが死亡誘発能力を持っていたりクリーチャーが死亡することで誘発する能力があった場合、それらは現出クリーチャー呪文を唱える手順を完了したあとスタックに詰まれ、現出クリーチャー呪文より先に解決される。
その他
異界月には現出で生け贄に捧げられることで誘発する能力を持つ邪悪の使者/Foul Emissaryが収録されている。また現出を持つクリーチャーはすべて点数で見たマナ・コストが7以上のためエムラクールの影響/Emrakul's Influenceも現出とのシナジーを考慮されたカードと言える。
- 異界月においては、いずれのカードにおいても現出コストはそのクリーチャーのマナ・コストよりも点数で見て1点少なくなるように設定されている。
過去のキーワード能力である献身と似ているが、生け贄のクリーチャー・タイプを問わなくなり、唱えるタイミングを変更しないなど、より単純化されている。
- 「よく見知った生物や人物が突如としてエルドラージに変貌してしまう」という恐怖を描いた能力だが、瞬速を持っていないかぎりインスタント・タイミングで「変身」させる事はできないので注意。