ランプ

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ランプ(Ramp)、あるいはマナ・ランプ(Mana Ramp)とは、恒久的マナ加速によってマナ域を押し上げ、重いフィニッシャーに繋げるデッキの総称。

ビッグ・マナターボランドといった場合もほぼ同じデッキタイプを指す。時のらせんブロックのあたりから広く使われるようになった言葉で、それまではターボランドという呼び方が主流であった。

目次

解説

土地サーチ呪文マナ・アーティファクトなどの恒久的マナ加速によって他のデッキより早く、そして確実に高マナ域に到達し、大型クリーチャーや重い呪文を連打、物量で対戦相手を圧倒する。

クリーチャー除去土地破壊で相手を減速させて相対的な速度を得ることも多く、この点ではコントロールデッキとしての側面が強い。一方、デッキの根幹である能動的な動きはむしろビートダウンデッキコンボデッキの性格に近いものである。このように、所謂3大アーキタイプのどれかに内包される概念ではなく、近年では独立したデッキタイプとして扱われることも少なくない。

ほぼ共通してを中心とした構成となるが、マナ加速の際に色マナを確保しやすいため無理なく多色化が可能であり、カラーパターンは様々。緑単色のものから、複数のからパワーカードをかき集めたグッドスタッフ系のデッキまで幅広いバリエーションがある。

桜族の長老/Sakura-Tribe Elder木霊の手の内/Kodama's Reachが登場した神河ブロック期、原始のタイタン/Primeval Titanと優秀なマナ加速手段に恵まれたゼンディカー・ブロック基本セット2011期は、特にスタンダードにおけるランプデッキの活躍が目覚ましかった時期である。

  • 緑のマナ加速手段にはマナ・クリーチャーもあるのだが、自分の全体除去との相性が悪いため、投入を控えるケースは珍しくない。軽いマナ・クリーチャーを重視し、テンポロスの大きい土地サーチ呪文やマナ・アーティファクトを嫌う緑系中速ビートダウンとは対照的である。

名前の由来

動詞rampはramp upの形で強める、高める、増やすという意味になり、「製品の生産量を上げる」「対策やセキュリティを強化する」などの文脈で用いられる言葉である。マジックでも以前から"ramp up his mana"、"ramp up to six mana"という使われ方がなされており、ここからマナ域を積極的に押し上げるデッキタイプのことをMana Ramp、あるいは単にRampと呼ぶようになったものと思われる。

代表的なデッキ

ターボランドと呼ばれていたものも含む。

参考

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