フレイバー・テキスト

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フレイバー・テキスト/Flavor Textとは、カードの文章欄に英語版は斜体、日本語版は楷書体で書かれている、ルール文章でない文。そのカードの雰囲気や世界観をあらわすために使われる。ゲームプレイやルールには関係しない。


Lhurgoyf / ルアゴイフ (2)(緑)(緑)
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)

ルアゴイフのパワーはすべての墓地にあるクリーチャー・カードの数に等しく、そのタフネスはその数に1を加えた点数に等しい。

*/1+*


Saffi Eriksdotter / サッフィー・エリクスドッター (緑)(白)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) スカウト(Scout)

サッフィー・エリクスドッターを生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。このターン、それがあなたの墓地に置かれたとき、そのカードを戦場に戻す。

2/2


"Ach! Hans, Run!" (2)(赤)(赤)(緑)(緑)
エンチャント

あなたのアップキープの開始時に、あなたは「ああ! ハンス、逃げて!」と言って、クリーチャー・カードのカード名を1つ指定してもよい。そうしたなら、あなたのライブラリーから指定したカード1枚を探してそれを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。そのクリーチャーは速攻を持つ。ターン終了時に、それを追放する。


概要

元はバニラクリーチャー(ルールブックにも登場したハールーン・ミノタウルス/Hurloon Minotaurはその代表例といえる)の文章欄を埋めるためのものだったが、次第にその他のカードにも書かれるようになった。基本的には物語の題材となっている土地や人物の抱える事情や、カードの効果に合わせたひねりと機知の利いた文章が多い。また、基本セットでは古典文学からの引用も多い。

魅力的なフレイバー・テキスト

人気の高いフレイバー・テキストの一部を以下に一例として紹介する。

なぞなぞや暗号めいたもの
時間の名人/Temporal Adept火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemindギルド門サイクルなど
言葉遊びや韻を踏んだもの
魔の魅惑/AlurenNow I Know My ABC'sどんでん返し/Switcherooなど
  • 翻訳される都合上、日本語版だと意味が伝わりにくいものも多いのが残念なところ。
複数のカードにまたがっているもの
夜と昼の恋歌/Love Song of Night and Dayファイレクシアの告発者/Phyrexian Denouncer(各種キャリアー)、分散/Disperse刻まれた大怪物/Etched Monstrosityなど
古典文学や詩からの引用
スケイズ・ゾンビ/Scathe Zombies真珠色の一角獣/Pearled Unicorn地獄界の夢/Underworld Dreamsなど
シンプルな一文
溶岩の斧/Lava Axe行き詰まり/Standstillヴェズーヴァ/Vesuva熟達の魔術師アーテイ/Ertai, Wizard Adeptなど
ブラックジョーク
ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledderゴブリンの試験操縦士/Goblin Test Pilotなど
印象深い文章
最後の言葉/Last Word怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath抹消/Obliterate不毛の栄光/Barren Gloryなど
歴代カードへのリスペクト
ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliteratorアカデミーの廃墟/Academy Ruins 稲妻/Lightning Boltなど
  • 各カードの元となったものと比較すると味わい深い。

その他

  • フレイバー(Flavor)とは「風味」を意味する語。文字通りカードに風味を付けている。最初に載せた三枚のうち二枚は、フレイバーテキストによって生まれた…といっても過言ではない。
  • 取り引きのテーブル/Bargaining Tableなど、一部日本語版のカードではルール文章と同じ書体でミス・プリントされているものもあるが、あくまでもルールには関係しない。
  • 通常ならばあっても無くてもゲーム中には関係ないはずなのだが、銀枠のカードにはフレイバー・テキストに関係するカードがある(例:My First Tome)。
  • 同一のカードでも収録されているセットによって(英語の原文は同一でも)日本語訳が異なるものがある(例:空中浮遊/Levitationなど)。
  • バニラ・クリーチャーにもかかわらず、フレイバー・テキストを持たないものがある(テキストレス・クリーチャー・サイクル)。
  • 基本土地プレインズウォーカーには書かれない。前者はデザイン的美感を損ない、後者はルール文章に余剰な空白がないためであろう。
  • 基本セットでは注釈文のために削られがち。

参考

引用:総合ルール 20231117.0

  • 2 カードの部分
    • 207 文章欄
      • 207.2 文章欄には、ゲーム上意味を持たないイタリック体の(日本語版では文字サイズが小さいまたは教科書体である)文章が書かれていることがある。
        • 207.2b フレイバー・テキストは、イタリック体(日本語版では教科書体)で書かれた、と同様にゲームに雰囲気を出すための文章である。通常、これはルール・テキストの下に記載される。


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