噴出ステイシス
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噴出ステイシス(Gush Stasis)は、エクステンデッド環境で使用されたステイシスデッキの一種。
概要
かつてのステイシスデッキは、ターボステイシスのように何らかの手段で停滞/Stasisのアップキープ・コストを支払おうとする場合が多かったが、維持手段を潰されるとすぐにロックが外されてしまうという弱点があった。そこで思い切って、特定のパーマネントに頼らず、バウンスなどでロックを持続するようにしたタイプがこのデッキである。
具体的には以下のような流れになる。
- まず、序盤から積極的に停滞を唱え、対戦相手の動きを拘束する。
- 初めは、手札にある分の島/Islandをプレイしていき、それによって維持していく。
- 手札の島が尽きたら、今度は噴出/Gushや妨害/Thwartで戦場にある島を戻し、それらを再利用し維持していく。
- その間にドローした分の島も含め、ある程度島が並びきったら、対戦相手の終了ステップにブーメラン/Boomerangやギックスのかぎ爪/Claws of Gixを使用し停滞を除去する。
- 戦場の島がすべてアンタップされた後、すぐに新しい停滞を戦場に出し、維持を継続する。
- 同様の事を繰り返しつつ、頃合を見て変異種/Morphlingを戦場に出し、そのまま殴り勝つ。
フィニッシャーの変異種は自らアンタップできるため、停滞とも相性抜群である。
宿命/Kismetのようなカードを用いないため、相手の呪文を完全にシャットアウトすることはできない。クリーチャーの場合は一度殴ったら起きないため問題ないが、除去などの場合は確実に打ち消す必要がある。
前述の通り、維持を特定のパーマネントに依存しないため、これまでのステイシスと比べてデッキの安定性が高い。反面、完全なロックではないため、相手によってはあっけなく隙をつかれて撃沈してしまうことがある。
キーカードの停滞のローテーション落ちで消滅。事実上、最後のステイシスデッキとなった。
また、現在ではレガシーで噴出が禁止されているため、このタイプのステイシスはヴィンテージでしか実現できない。ヴィンテージにおいては一時期噴出が制限解除となったため、容易にこのタイプのデッキを組むことが可能であったが、2008年6月20日より再び制限カードに指定された。
- バウンスステイシスやピッチステイシスと呼ばれることもある。だが、バウンスステイシスは他のステイシスデッキのことを指すこともあるので注意(詳しくはバウンスステイシスの項目参照)。