祖先の幻視/Ancestral Vision
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〔青〕 ソーサリー
待機4 ― (青)(このカードをあなたの手札から唱えるのではなく、(青)を支払うとともにそれを時間(time)カウンターが4個置かれた状態で追放する。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。)
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを3枚引く。
待機持ちになって帰ってきたAncestral Recall。
実際にカードを引くまでにタイムラグがあるものの、わずか1マナで3枚引ける驚異のコスト・パフォーマンスは健在。ソーサリーになってしまっているが、待機であるため、これを唱えるタイミングでマナを支払う必要が無く、相手の終了ステップに唱えられるインスタントに劣らず隙が小さい。これにより、引いたカードを即座に使用できる、あるいはカウンターのためのマナも残せるなど、使いやすさは抜群。青を含むデッキなら幅広く採用できる強力な呪文である。
ただし、序盤に待機させられずに中盤以降に引いた場合、即座に使えないことがネックとなる場合がある。パーミッションデッキなど長期戦を意識したコントロールデッキならばそれほど問題にならないのだが、そこまで時間をかけられないクロック・パーミッション系のデッキでは、その点を嫌って採用が見送られたり枚数を減らされたりというケースも多い。
待機以外の代替コストを与えて唱えると即座に3枚引けるため非常に強力。特に続唱と相性がよく、コントロール型の続唱デッキにありがちな「軽くて効果の小さいカードの枚数を増やすと続唱の効率が悪くなる、しかし減らしすぎると序盤に動きづらくデッキ全体の安定感が落ちる」というジレンマに対して、待機で唱えてよし、続唱でめくれてもよし、どちらでも有効なこのカードは最適な解答となる。(コンボ型の続唱デッキとは相性が悪いので注意。)
- これに関するルールは「マナ・コストの無いカード」の項も参照。
- 待機呪文すべてに共通することではあるが、唱えるタイミングを対戦相手に知られてしまうため、カウンターを準備されやすいという弱点がある。特に祖先の幻視の場合は盗用/Plagiarizeや分流/Shuntなどの天敵が存在するため、その弱点が他の待機呪文よりも若干厳しい。
低いリスクでカードを引けることと、レガシーでの採用率の高さを危険視され、モダンでは公式フォーマット化と同時に禁止カードに指定された。