ブラック・ロータス/Black Lotus
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好きな色のマナを3つも生み出すことができる、最強のマナ・アーティファクトである。下位互換の水蓮の花びら/Lotus Petalですらスタンダード以上のフォーマットで禁止・制限されていることを考えると、このカードがいかにぶっ壊れているかがよくわかる。
カードの単価は、一部のエラーカードを除けば全カードの中で最高の値であるとされる。アルファ・ベータのニアミント以上にもなると、その値は数十万円にも跳ね上がり、多くのコレクターにとってはまさに一種のステータスである。それだけに、このカードに関する様々な逸話がある。
コンボパーツとしての代表的なものは、オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagersとの2枚コンボによる任意の色の無限マナ生成が挙げられる。
- このカードの存在によって"Lotus"(水蓮)=「好きな色マナを出せるマナ加速カード」という概念ができた。そしてそれら"Lotus"は、能力にかかわらず、"Lotus"というだけでコレクターに人気がある。
- 非常に強力なカードの代表であるがゆえ、シナジーの重要性を教えるために引き合いに出されることがある。かつてマナ・バーンがあった頃、Ben Bleiweissは「他のカードが存在しないならば、Black Lotusはただ3点のライフロス(マナ・バーン)を生み出すだけの酷いカードである」と述べた(18,000 Words: The 100 Worst Magic Cards of All Time (60-41)(邦訳)より)。
- アングルードでは、同マナ・コストでより多くのマナを生み出すBlacker Lotusが作られている。ただし効果の性質上、墓地からの使いまわしができないので、そういう意味では一長一短。
- InQuestのジョークカードでWhite Lotusなるものが存在する。
- 初期に販売されていたカードスリーブ内に封入されている9分割されたおまけカードの絵柄にも選ばれた(もう一枚はChaos Orb)。
- だが、日本に輸入されるロットには何故か右下の部分だけが欠損となっており、絶対にコンプリートすることができない。
- 昔からマジックをやっているプレイヤーのカードホルダーの1ページ目にはよく右下だけが欠損した大きな絵柄のこのカードがあったものである。
1994年1月25日より、Type1(現ヴィンテージ)で制限カードに指定される。Type1.5では制定当初から禁止カードで、2004年9月20日よりType1.5から移行したレガシーでも続けて禁止カードに指定されている。
関連カード
主な亜種
"Lotus"と名を冠するカードの多くはこれの流れを汲んでいるが、他にも亜種と呼べるものは存在する。
- 金粉の水蓮/Gilded Lotus - 何度も3マナを生み出すことができる。5マナ。
- 水蓮の谷間/Lotus Vale - アンタップ状態の土地を2つ生け贄に捧げることで戦場に出る土地。何度も3マナを生み出すことができる。
- 水蓮の花びら/Lotus Petal - 1マナのみ生み出す。
- 水蓮の花/Lotus Blossom - アップキープごとにカウンターが1個置かれ、生け贄に捧げるとそのカウンターの数のマナを生み出す。2マナ。
- 睡蓮の花/Lotus Bloom - マナ・コストはなく、待機3経由で唱えることができる。
- ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond - 起動コストとして手札を捨てる必要がある。
このうち水蓮の花びら/Lotus Petal、ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamondはヴィンテージの制限カードに指定されている。
その他、公式フォーマットでは使用できないカード。
- Blacker Lotus - 銀枠。4マナ生み出すが、このカード自身を破る必要がある。
- White Lotus - ジョークカード。マナではなく、3点のライフを生み出す。
その他
- ヴィンテージ選手権03では、優勝者Carl Winterに、新規描き下ろしイラストのBlack Lotusの額が贈られた。