相殺コントロール
提供:MTG Wiki
相殺コントロール(Counterbalance Control)は、その名の通り、相殺/Counterbalanceをメインに据えたコントロールデッキの総称。
目次 |
概要
エンチャント
対戦相手が呪文を1つ唱えるたび、あなたは自分のライブラリーの一番上のカードを公開してもよい。そうした場合、その呪文のマナ総量が公開されたカードのマナ総量と等しいならば、その呪文を打ち消す。
アーティファクト
(1):あなたのライブラリーのカードを上から3枚見る。その後それらを望む順番で戻す。
(T):カードを1枚引き、その後師範の占い独楽をオーナーのライブラリーの一番上に置く。
コールドスナップで相殺/Counterbalanceが登場すると、それと相性のよい師範の占い独楽/Sensei's Divining Topを合わせたソフトロックコンボが開発された。
当時のスタンダードからエクステンデッド、また現在ではエターナルに居場所を見つけており、幅広いフォーマットで活躍してきたアーキタイプである。
神河ブロック+ラヴニカ・ブロック+コールドスナップ期
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを1枚公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたは、そのマナ総量に等しい点数のライフを失う。
2/1このシナジーをメインに据えたデッキは、当時のスタンダードではフィニッシャーに曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirrorを据えた構成が一般的であり、そこにドローエンジンとして闇の腹心/Dark Confidantを搭載したメガパーミッションデッキ、ストラクチャー・アンド・フォースが日本選手権06を制した。
また、氷雪コントロールの一種である青白氷雪コントロールにもこのシナジーが組み込まれていた。
エクステンデッド(インベイジョン期)
師範の占い独楽/Sensei's Divining Topがほぞであるため、粗石の魔道士/Trinket Mageによるシルバーバレット戦術を併用したタイプが活躍した。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
粗石の魔道士が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーからマナ総量が1以下であるアーティファクト・カードを1枚探し、そのカードを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
2/2粗石の魔道士は師範の占い独楽を安定してサーチできる上、ライブラリーをシャッフルすることで相殺/Counterbalanceによるカウンターを補助することができる。また、同じくシャッフル手段としてフェッチランドを用いることができるのも大きい。
相殺コントロール登場当初はTrinket AngelやTrinket Togなどが活躍した。
未来予知以降は、フィニッシャーにタルモゴイフ/Tarmogoyfを据えたCounterTop-Goyfが登場し、エクステンデッドの主流デッキの1つとして君臨した。
しかし、師範の占い独楽が2008年9月20日よりエクステンデッドにおいて禁止カードに指定され、エクステンデッドでの活躍は幕を閉じた。
レガシー
現在はエターナル環境でしか見られなくなってしまったこのアーキタイプであるが、レガシーでは引き続き活躍している。
レガシーでは、このアーキタイプを始めとするデッキにより、ANTやBelcherなどの超高速コンボデッキが環境を荒らし回る危険性が比較的少ない。その意味で、このアーキタイプは高速環境に対する「抑止力」の1つとして機能している。
デッキの形としては、エクステンデッドで活躍したCounterTop-Goyfがレガシーでも活躍しているほか、青緑スレッショルドに投入した「Baseruption」と呼ばれるタイプも見られ、こちらも活躍している。
また、悟りの教示者/Enlightened Tutorを用いてこのシナジーを取り入れたランドスティルや、このシナジーが重要なデッキパーツとなっているドレッドスティルなど、他にも多くのタイプが存在する。