マナ漏出/Mana Leak
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対抗呪文/Counterspellが基本セットから落ちた第8版・第9版の、スタンダードでの基本カウンター呪文。3マナ支払わないと打ち消す。
序盤はほとんど確定カウンターとして働く。終盤でも3マナも残して呪文を唱えるのは多少難しく、後続の呪文に対する牽制や、また重ね掛けで打ち消すようなプレイングに利用できる。
多色デッキで使う分には対抗呪文よりも使いやすい。第8版に再録された際には優秀なカウンターとしてウェイクの最盛期を支えた。また、不特定マナ・コストを含むということはすべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters Allとの相性もいいということである。
基本セット2011での再録時は、青待望の優秀カウンターということで採用率は極めて高い。
さらにヴィンテージではMoxを使う前提での安定性の面から、Mana Drainよりも優先される事もあり、デッキの安定性に対するシビアな調整が見て取れる。速いデッキはとことん速い環境であるため、2ターン目に打ち消しを構えられないのは致命的なのだ。また、Force of Willが存在するため、後半無駄カードになりにくい事も理由として挙げられる。
- この「相手がマナを支払わない限り」の能力は、のちにリスティックとしてプロフェシーのメカニズムで使われることとなる。一般的にリスティックは対戦相手に選択権があるために弱いとされるが、打ち消し呪文という性質上、対戦相手が既にマナを出した後であることが普通であるため、対戦相手がマナを支払いたくても足りなくて支払えないという状況がよくある。
- サイクリングがついた誤算/Miscalculationや一回り大きい巻き込み/Convoluteなど、多くの亜種が存在する。また、これ自身も魔力の乱れ/Force Spikeの発展系として扱える。
- 下位種の魔力の乱れや上位種の巻き込みと比べてみると、マナ漏出のコスト・パフォーマンスがよくみえてしまうのは時代の流れというべきか。
- 「漏出」は「ろうしゅつ」と読む。「マナ露出(ろしゅつ)」と書く間違いが多い。
- 第9版を選ぼうの投票において記憶の欠落/Memory Lapseに勝利し、第9版に再録されることとなった。
- 第10版では対抗呪文の調整版取り消し/Cancelに基本カウンターの座を譲った。後の基本セット2011で基本セットに復帰し、取り消しと揃って収録されている。
- リバウンド/Reboundとともに「インタラプト」として印刷された最後のカードである。