利用者:AE2

提供:MTG Wiki

2025年4月5日 (土) 14:21時点におけるAE2 (トーク | 投稿記録)による版
(差分) ←前の版 | 最新版 (差分) | 次の版→ (差分)
移動: 案内, 検索

アブザン/The Abzanタルキール/Tarkir氏族/Clanの一つ。白黒緑

目次

[編集] 解説

龍/Dragonの「忍耐/Endurance」の相を崇拝し、龍鱗/The scale of the dragonを象徴とする氏族/Clan[1]。前身たるドロモカ氏族/The Dromoka clanが、かつての名である「アブザン/The Abzan」を取り戻した姿である。

忠実で永続的な家族の義務と繋がりは、アブザンの生き方の中心である。次世代に世界を残すことは自分たちの責任であり、その義務は死後もなお続く、アブザンはそう考えている。家族の重要性ゆえに、アブザンの民は個人や共同体の必要性よりも、自らの家族の立場のためになる決定を優先することがしばしばある。そのため、氏族内における地位や権力をめぐって争う、内紛や策謀も少なくない。

アブザンは強固な交易網を管理している。この次元の移り変わる環境を行き来することに長けた彼らは、氏族間の物資の流れを確実なものにしている。アブザンは友好的で、その要塞都市は旅人や他氏族からの追放者に休息を与える。戦闘においては、アブザンは忍耐強い戦士たちであり、鉄壁の防御力で敵に粘り勝ち、その戦意を削ぐことを得意とする。

[編集] アブザンの再興

龍王/Dragonlordたるドロモカ/Dromokaの治世では、屍術/Necromancyは非合法とされ、#族樹/Kin-Treeは伐り倒され、祖先との交信は禁じられてきた。しかし、ドロモカとその信奉者たちが屍術の実践者や祖先を呼ぶ者をどんなに一掃しようとしても、祖先の叫びを聞く者は残っていた。人々が龍に服従することなく、個々人が自らの家族や歴史と深い繋がりを保っている世界のことを、死者の霊魂/Spiritは語っていた。

ドロモカへの抵抗は、龍王に逆らいながらも最終的にはその不服従のために殺された、アナフェンザ/Anafenzaのような離反者たちから生まれ、拡大していった。新ファイレクシア/New Phyrexiaによる侵略のさなか、この新興の叛乱は勢いを増した。ドロモカの堅固な守りでさえも侵略軍には敵わなかったのだ。こうした窮地の中、ドロモカの群れの多くは祖先を頼り、ドロモカの意志に背いて祖先の霊を召喚した。侵略が終結すると、異端と宣告されたこの叛乱者たちは、龍王の手の届きにくい砂漠地帯の岩窟に避難した。この叛乱は不満の高まりとともに拡大し、最終的には他の龍王同様にドロモカの敗北に繋がった。

[編集] 家系

再興したアブザンを率いるのは家族評議会/The Council of Houses、主要な家系それぞれの代表者たちとアブザンのカン/Khanで構成される集団だ。家族評議会はザンハール家/House Zanharのフェロザー/Felotharをカンに選出した。これはドロモカに対する叛乱における彼女の統率力と、カンの凋落/Khanfall以前のアブザン最後のカン、レイハン/Reyhanとの先祖代々の繋がりによるものだ。

アブザンの各家系は、年長の指導者とその多くの子孫、そして婚姻関係や養子縁組を結んでその家に加わった者たちで構成される、拡張された大家族だ。そのため、「家族/Family」とは必ずしも血縁関係を意味するわけではなく、むしろアブザンの同じ家系の構成員であることを意味する言葉である。

現在の各家系は、復活した歴史ある家系、すなわち祖先との繋がりを通して血統を遡ることができた者たちを組み合わせて生まれた。その一方で、新たに作られた家系もある。これはドロモカの治世において家族の繋がりの解消を強いられたために、明確な血統を持たない個人たちで構成されたものだ。主要な支配的家系は以下の五つである。

  • グダル家/House Gudal - 知恵の家/The House of Wit。彼らはアブザンの都市内のインフラと配水の大部分を管理している。多くの小規模な家系がグダル家の寵愛を求めている。この家系の構成員は冒険好きで好奇心が強く、狡猾なことで知られている。
  • エメシュ家/House Emesh - 勇気の家/The House of Courage。彼らはアブザンの武器作りを専門としており、ドロモカの治世以前の伝統的な武器鍛造技術を数多く復活させてきた。エメシュ家の構成員は無愛想で力強く、野心的であることで知られている。
  • メヴァク家/House Mevak - 平和の家/The House of Peace。彼らは織物や鍛冶の達人であり、氏族内で着用されるアブザンの鎧や衣服の多くを製作している。メヴァク家の者は頼りになり、組織的で冷静なことで知られている。
  • フェンザーラ家/House Fenzala - 歓待の家/The House of Hospitality。この熟練の交易者たちは、アブザンの外に広範な人脈を維持している。フェンザーラ家の者は適応力が高く、政治に精通し、頭が柔らかいことで知られている。
  • ザンハール家/House Zanhar - 砂の家/The House of Grit。アブザン最古の家族の一つで、その人数、巨大な族樹、龍狩りの腕前で知られている。彼らと近縁である小規模な家系もいくつか存在する。ザンハール家の者は厳格で統一性があり、学究的なことで知られている。

アブザンには他にも多くの小規模な家系があるものの、これら五つの強大で大規模な家系は、その政治的・社会的影響力において比類なき存在である。主要な家系に生まれること、あるいは婚姻関係や養子縁組を結ぶことは、政治的関与、社会的関連性、他の家系からの尊敬に満ちた人生を意味する。

[編集] 兵士と軍隊

アブザンの軍隊は防御的な戦闘手法を専門とする、高度に組織化された兵士たちで構成されている。彼らは長距離支援部隊と騎乗重騎兵を組み合わせ、敵陣を分断して防御要塞にいる射手や魔導士の方へと誘導する。部隊は戦場を分割する戦術や、戦線への祖先の召喚で仲間の数を増やすことを重んじる。重武装した彼らの手法は「ゆっくりと着実に」であり、敵を出し抜き、粘り勝つことを好む。

アブザンはまた、要塞のように設計された精巧な防御用遊牧キャンプを利用する。その移動速度は遅いものの、侵入は極めて困難である。

アブザンの乗騎は重装甲で、その強さや気性の荒さを理由に戦闘用として選ばれる。乗騎は包囲戦にも一般的な輸送手段にも使用され、地象師/Earthcarverの力と組み合わされることも多い。

ヤサン/The Yathanはアブザン軍全体から集められた最も優秀な者たちである。彼らは斥候や暗殺者や精鋭兵として働く。ヤサンは概ね自治的な集団であり、フェロザーや家族評議会からは独立して活動する。

[編集] 日常生活

アブザンの民間人にとって、商人や農民や職人は一般的な職業である。ほとんどの民間人はアラシン/Arashinかカトロスのカルスト/Qatros Karst、あるいは他のアブザンの要塞のいずれかに住んでいる。外敵に対する強力な防御に恵まれているおかげで、彼らは優れた職人技をもってインフラを改良したり、武器を製造したり、交易用の貴重品を作り上げたりして、この氏族を支援することに専念できている。彼らが重きを置いているのは、要塞をアブザンの戦士が帰ってくることのできる安全な楽園にし続けること、そしてアブザン以外の交易者や聖域を求める者たちを歓迎する賑やかな都市を支えることだ。

  • 交易 - アブザンは精巧に作られた多種多様な商品を輸出し、それと引き換えに砂漠では手に入らない食料や物資を手に入れている。固く守られた交易キャラバンを有する活発な交易者である彼らは、他氏族から交易の仲介役を求められることも多い。アブザンの要塞の閉鎖的な性質のために、アブザンの民間人の多くは自然と好奇心旺盛になり、何か新しいことを経験する機会を求めて交易を楽しむ。
  • 農業 - 水資源と食料供給のほとんどに関して、アブザンは自給自足している。彼らは要塞の内部と周囲の両方で農業に着手し、農地を維持しており、メロン、ピーマン、ハーブ、カボチャなどの温暖な気候に適した作物を専門としている。また、多くの家畜の世話も行っている。
  • 芸術と手工芸 - アブザンは高い技術を持つ職人、特に織物や絨毯作りといった繊維産業の達人で知られている。彼らはまた、ガラスの製造や大工仕事でも重宝されている。
  • 詩と音楽 - アブザンは熱意ある詩人にして音楽家である。彼らは衣服に詩を刺繍し、武器に詩句を彫り、戦闘の前に、あるいは祖先召喚の一環として、詩の呪文を朗唱する。アブザンの詩は音楽と組み合わされることも多い。アブザンの音楽家は、独特なアブザンの打楽器とエネルギッシュな歌で人々を喜ばせ、楽しませる。

[編集] 氏族の永続性

アブザンの中心的な信条は永続性である。この氏族の全員が、生と死のサイクルを全うし、次世代が確かに生き延び、持ちこたえるようにすることで、アブザンの存続を確実にせねばならない。この義務は死後にまでも及ぶ。アブザンが保護や導きを求めて祖先を呼び出すのはそのためだ。

[編集] 族樹/Kin-Tree

族樹/Kin-Treeとは、家族の祖先の霊魂が宿る、神聖な生ける樹木のことである。誰かが家族の一員、ひいてはアブザンの一員であると見なされるためには、その家族の樹と繋がりを結ばなければならない。現在の族樹は、生ける樹木と霊的エネルギーの組み合わせから成る。すなわち、ほとんどの樹はもはや実をつけることはなく、ドロモカの伐採を生き延びた数本の族樹から取った挿し木を移植することで数を増やしている。

Kin-Tree bondingとは、個人の血を樹の根に吸わせ、霊魂たちに紹介し受け入れてもらう儀式である。それによってその個人は血縁に関係なく、その家系の族樹と繋がる霊魂を召喚できるようになる。そしてそれはアブザンの家系の一員となった証にもなる。

Kin-Tree severanceとは、行われるのは極めて稀な、個人と族樹との霊的な繋がりを断絶し、家族から絶縁する手順である。族樹から取った樹皮で火をおこし、個人の血をその火に投げ入れ、その者の罪を霊魂たちに説明するのだ。

[編集] 家系の再会

古い伝統に新たな風が吹き込まれた。かつては祖先と対話する厳粛な時間であったものが、今やそれぞれの家系内で年に一度催される、賑やかな祝祭となった。祖先に感謝の気持ちを表すために、生者は祖先の名において宴会や上演を行う。出席者全員が族樹の前に参列して、感謝を捧げ、伝統料理や創作詩や舞踏の上演といった努力の成果を供える。

[編集] 祖先の嘆願

ドロモカの敗北以降、わがままなアブザンの霊魂が数多く現れ、自分たち霊魂を慰めてほしい、家族の族樹を育ててほしいと子孫に要求するようになった。このような要求に応えることが、家系の者にとって自分を証明する、あるいは社会的地位を向上させる手段となることもしばしばだ。嘆願はアブザンの者に、何世代も前から未解決の謎を解くよう、あるいはタルキール/Tarkirの各地から一連の品々を取り戻してくるよう求めるかもしれない。

[編集] 祖先の大渦

ドロモカの治世に見捨てられ、邪悪で危険になった祖先の霊魂同士の衝突から、渦巻く嵐が形成されている。このような霊魂をなだめるためには、多くのアブザンが団結して彼らを苦しみから解放してやらねばならない。大渦は通常、見捨てられた族樹の近くで発見される――その樹を見つけて養うことが、大渦を鎮める最も手っ取り早い手段であることが多い。

[編集] 埋葬

死んだ家族の一員は、その家系のいずれかの族樹の近くに埋葬され、その根に吸収される。その者は自らの霊魂を樹と繋げ、それによって子孫が彼らを召喚できるようにする。遺体が埋葬できない場合は、代わりにアーティファクトやその他の重要な物品を埋葬することもある。

[編集] 結婚と養子縁組

アブザンは訪問者を歓迎するが、他氏族の一員を自分たちの家族に迎え入れることには慎重である。そのため、結婚や養子縁組は厳格な規則によって管理されている。どちらの場合も、祖先たちが承認し、その個人を家族の族樹に結びつける必要がある。アブザンの養子となった者はクルーマ/Krumarと呼ばれ、真の家族と見なされるとともに、他のアブザンの民と同等に扱われる。

[編集] 武器への命名

最も精巧に作られた武器や、偉業を成し遂げた武器には名前がつけられる。このような武器は家族内で何世代にもわたって受け継がれている。そして家族の族樹から採取したばかりの樹脂や樹液でその武器を処理する大掛かりな工程を経て、祖先の霊魂と同調する。名のついた武器の中には、一体の霊魂と永久に結びついたものも存在する。

[編集] 魔法

アブザンの魔法は、大地の操作と霊魂の召喚が中心である。地象師/Earthcarverの魔道士は周囲の大地を操って、岩の防護壁を立てたり、植物を成長させたり、砂漠で砂を用いて仲間の軍勢を見えなくしたりすることができる。アブザンでは、族樹と繋がる者は誰でも祖先の霊魂を呼び出すことができる。霊魂は召喚者を強化し、導きを与え、さらには実体の姿をとって世界に干渉することさえ可能だ。

族樹の管理人/Kin-Tree wardenは祖先によって選ばれ、家族の聖なる族樹の世話と維持の責務を負う。管理人は強大な魔法の使い手であり、祖先の霊魂の召喚に最も精通している。

[編集] 登場

[編集] 登場作品・登場記事

[編集] 脚注

  1. A Dragonstorm Is Brewing, Part 2/龍の嵐の兆し その2Making Magic 2025年3月24日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

MOBILE