生体生成エンジン/Lifecraft Engine
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アーティファクト — 機体(Vehicle)
この機体(Vehicle)が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプ1つを選ぶ。
あなたがコントロールしているすべての機体クリーチャーは、他のタイプに加えてその選ばれたタイプでもある。
あなたがコントロールしていてその選ばれたタイプでありこの機体でないすべてのクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
搭乗3
機体になった順応する自動機械/Adaptive Automaton。自軍のクリーチャー化した機体にもクリーチャー・タイプを付与するため、実質的に機体のロードとしても働く。
タイプ的デッキなら色を問わずに使える全体強化カードとなる。そうしたデッキで採用率の高いロード能力持ちのクリーチャーと比較すると、単独で戦力になれない点やキーワード能力付与のような他の能力がない点では劣る。一方、ソーサリー・タイミングの除去に強い、出したばかりのクリーチャーで搭乗することで召喚酔いの影響を低減できるといった機体特有の利点が、クリーチャー主体になりやすいタイプ的デッキの性質と噛み合っていると言える。強化により搭乗コストを払いやすくなる点も強み。
登場時のスタンダードでは同じく3マナの疑似ロードアーティファクトとして縫い合わせの旗/Patchwork Bannerが存在している。そちらと異なり展開補助にはならないが機体として打点に貢献できるので、より前のめりな構築向けと言えるか。深根の巡礼/Deeproot Pilgrimageを擁するマーフォークのような、タップを活かせるクリーチャー・タイプとも相性が良い。ただし、全損事故/Ride's Endなどの対機体除去が効くようになった点は弱みと言えるか。
先述の通り機体の全体強化にもなるので、一見すると機体中心のデッキにも噛み合うように見える。しかし搭乗要員が必要という性質上、デッキ内の機体に割くスロットはどうしても少なくなりがちなことを考えると、現実的には他の機体を優先した方がよいだろう。
霊気走破のリミテッドはタイプ的テーマに特化したカード・セットではないものの、乗騎の多い緑白や、シナジーを固めようとすると海賊中心になる青赤なら多少評価が上がる。そうでなくてもデッキで一番多いタイプや、どうしても強化したいクリーチャーのタイプを宣言すれば最低限の活躍はしてくれるうえ、機体を確実に強化できる点も便利である。とはいえ、ファッティが多く+1/+1程度の修整では焼け石に水になりやすい環境なこともあり、レアの中では弱め。
- 類似カードは共同の功績/Shared Triumphを参照。
- 機体にクリーチャー・タイプを付与する効果は種類別第4種である。したがって、ティシャーナの潮縛り/Tishana's Tidebinder(種類別第6種)で能力を失わせても、クリーチャー・タイプは変更されたままである(CR:613.1)。
- カード名には誤訳の疑いがある。アヴィシュカー/Avishkar(旧カラデシュ/Kaladesh)におけるLifecraftとは「造命物」という動物を模した自動人形のことを指すため、「造命物エンジン」などの方が適切と思われる。