巣を守る者、アトラ・パラーニ/Atla Palani, Nest Tender
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伝説のクリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)
(2),(T):防衛を持つ緑の0/1の卵(Egg)クリーチャー・トークンを1体生成する。
あなたがコントロールしている卵が1体死亡するたび、クリーチャー・カードが公開されるまで、あなたのライブラリーの一番上からカードを1枚ずつ公開する。そのカードを戦場に出し、残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
卵のロード的な伝説のクリーチャー。卵が死亡した際、ドルイドの誓い/Oath of Druidsや変身/Polymorphのようにライブラリーから後続を戦場に出す「孵化」を行う誘発型能力を持つ。また自身で卵・トークンを生成もできる。
比較的軽いコストかつ確実性のある条件で、クリーチャーを直接戦場に出すことができる、なかなか強力な能力を持つ優秀なシステムクリーチャー。当然、これによって強力なクリーチャーをコストを踏み倒して使うコンボ的運用に特化することになるだろう。卵自体は戦力としてはほとんど役に立たないが、対戦相手としては卵から何が飛び出してくるのか分かったものではないので地上クリーチャーで攻撃するのを躊躇せざるを得ず、ブロッカーという意味では額面以上に優秀。
ただし、オースやエルドラージ変身のようなコンボデッキを組もうとすると、どうしてもこれ自身や他の卵・クリーチャーが「はずれ」としてノイズになってしまうのが難点で、結局は既存のオースやエルドラージ変身を組めばよいという結論になりがち。デッキにこれを入れる必要が無い統率者戦では欠点が克服されて扱いやすくなる。
発想を逆転させて、卵(か多相)の類でデッキ内のクリーチャーを固めると、死亡しても死亡しても次の卵が現れるというループを構成できる。一度に複数クリーチャーに多相を与える揮発性鉤爪/Volatile Clawsや鏡の精体/Mirror Entityなどとのコンボも期待がかかり、特に鏡の精体は死亡させる手段も兼ねており大量の死亡誘発をさせる事が出来るので強力。色を増やしてよいならば秘儀での順応/Arcane Adaptationや人工進化/Artificial Evolutionとも組み合わせてみたい。
- 熱情/Fervorなどの速攻付与手段があるとなおよい。自身のタップ能力と踏み倒した大型クリーチャーの攻撃が加速されるようになるので、あるのとないのとでは奇襲性が段違い。
- ゲームシステム上仕方ないとはいえ、特に奇妙な挙動が起こりやすいカード。例えば、ルフ鳥の卵/Rukh Eggが「孵化」したら、鳥・トークンとドラゴンの卵/Dragon Eggが孵った、などということがザラに起こる。そういう部分も含めて楽しみながら使いたい。
ルール
- アトラ・パラーニが戦場を離れるのと同時に、あなたがコントロールする1体以上の卵が死亡する場合でも、その卵それぞれについて能力が誘発する。
- 能力の解決時にライブラリーにクリーチャー・カードが1枚もなかった場合、ライブラリーのすべてのカードを公開し、無作為の順番に並べ替える。
ストーリー
アトラ・パラーニ/Atla Palaniは、イクサラン/Ixalanの太陽帝国/The Sun Empireに住む人間のシャーマン。女性(イラスト)。
アトラはすべての生命を尊いものだと考えている。特に、孵化する前の生き物を。アゾカン/Atzocanの貴族パラーニ/Palani家の一員であるアトラは、深く独特な絆に恵まれている――彼女は、卵の中にいる恐竜たちと繋がりを結ぶことができるのだ。孵る前の彼らを励まし導くことで、アトラは太陽帝国と恐竜たちとの関係が揺らがないことを確かなものにしている。