太陽の指輪/Sol Ring
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マジックの黎明期に存在した、強大な力を持つマナ・アーティファクト。
1ターン目から出すことができ、無色マナ2点を何のリスクもなしに生み出すことができるので、様々なデッキで重宝する。
黎明期に存在する凶悪なマナ・アーティファクトの中でも、特に強力な一枚。序盤のマナ加速の爆発力としてはBlack Lotusに、色マナ供給の安定化にはMoxにそれぞれ劣るものの、中盤以降のマナ基盤の安定化においてはそれらに勝るとも劣らない力を発揮する。Zvi Mowshowitzは自身のコラム「The Top 50 Artifacts of All Time」でMoxより上位の2位に挙げた上で「このカードがパワー9でないのはレアでなくアンコモンだから」と(半ば冗談で)解説している。
何のペナルティもないこんなパワーカードが容認されるわけもなく、パワー9と共に早々に制限されることになる。
- 劣化版は4マナになったシッセイの指輪/Sisay's Ring(その同型再版であるウル=ゴーレムの目/Ur-Golem's Eye)、摩滅したパワーストーン/Worn Powerstoneなど。これらと比べると、いくらなんでも1マナでは軽すぎといえる。
- 通称は「イカリング」。リミテッド・エディションのイラストがイカのリングあげにそっくりであるため。
- アンコモンが故に再録禁止カードのリストには載っていないので、特殊セットにおいて何度も再録されており、その凶悪さとは裏腹に比較的入手しやすい。
- 新規イラストも何度か与えられている。From the Vault:Relics版(イラスト)、Kaladesh Inventions版(イラスト)、後述するマジックフェスト版、Commander Collection: Green版がある。
- 宝捕り/Treasure Nabberのイラストで盗まれているのはFrom the Vault:Relics版の太陽の指輪である。意外と大きいことが判明し、「指輪」という日本語訳がやや違和感のあるものになってしまった。巨人の指輪だとしたら納得できるか。
- 統率者戦では半ば必須カードのような扱いである。そのため統率者戦用セットでは全ての構築済みデッキにこのカードが封入されている。イラストはFrom the Vault:Relics版のものが使われている。
- 新規イラストも何度か与えられている。From the Vault:Relics版(イラスト)、Kaladesh Inventions版(イラスト)、後述するマジックフェスト版、Commander Collection: Green版がある。
- 統率者の日本語版が発売されたことによって、日本語名が初めて与えられた。なお、MicroProse版マジック:ザ・ギャザリングでは「太陽のリング」と訳されていた。
- グランプリ千葉15で行われた結婚式では、指輪交換の代わりにこのカードの交換が行われた。(参考)
- マジックフェストラスベガス19の統率者戦イベントで、Mark Tedinによる新規イラストのプロモーション・カードが配布された[1]。これらは2019年中の他のマジックフェストの統率者イベントでも配布された。
1994年1月25日より、タイプ1(現ヴィンテージ)で制限カードに指定される。タイプ1.5では制定当初から禁止カードで、2004年9月20日よりタイプ1.5から移行したレガシーでも続けて禁止カードに指定されている。
参考
- ↑ The Sol of Commander(Daily MTG 2019年7月30日)