アリストクラッツ
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アリストクラッツ(Aristocrats)は、自分のクリーチャーを生け贄に捧げるカードを中心に据えたデッキの総称。
デッキ名はギルド門侵犯参入後のスタンダード環境に存在した、カルテルの貴種/Cartel Aristocratとファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocratを用いるThe Aristocratsに由来する。もっともデッキコンセプト自体はそれ以前から存在しており、代表的なサクり台であるナントゥーコの鞘虫/Nantuko Huskからハスク(Husk)の名で呼ばれることもある。
エルドレインの王権参入後は、主にサクリファイス(Sacrifice)と呼ばれる。詳細はサクリファイスを参照。
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[編集] 概要
自分のクリーチャーを生け贄に捧げるカードを中心に、様々なシナジーを組み込んだ構成が特徴。採用されるカードには主に以下のようなものがある。
- 自身が死亡したときの誘発型能力を持つクリーチャー:生け贄要員の筆頭。後続のクリーチャーを生み出すものは特に優先度が高い。
- 他のクリーチャーが死亡したときの誘発型能力を持つカード:他のクリーチャーを生け贄に捧げるたびにアドバンテージを得られる。
- トークン生成手段:1枚で複数の生け贄を用意することができる。
- コントロール奪取手段:奪った対戦相手のクリーチャーを、コントロールが戻る前に生け贄に捧げて処分することができる(いわゆるレイコマハスク)。
[編集] イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身+灯争大戦期
ラヴニカの献身参入後、災いの歌姫、ジュディス/Judith, the Scourge Divaを中心に据えたデッキが登場した。
脚光の悪鬼/Footlight Fiendやどぶ骨/Gutterbonesなどのクリーチャーを、火刃の芸術家/Fireblade Artistや忘れられた神々の僧侶/Priest of Forgotten Godsで生け贄に捧げ、ジュディスの能力を誘発させて戦う。ジュディスは全体強化能力も持つため、アグロデッキのように振る舞うことも可能。
その後、灯争大戦から残酷な祝賀者/Cruel Celebrant、戦慄衆の解体者/Dreadhorde Butcher、心火/Heartfireなどを獲得し、大幅に強化された。
[編集] 初期型
- 備考
- ミシックチャンピオンシップクリーブランド19 スタンダード部門8勝2敗(参考/参考)
- 使用者:Ryan Cubit
- フォーマット
[編集] 灯争大戦後
- 備考
- StarCityGames.com Richmond Standard Classic ベスト8(参考)
- 使用者:Justin Parnell
- フォーマット
Mardu Aristocrats [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] 戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期
主に黒緑で組まれる。
不死の援護者、ヤヘンニ/Yahenni, Undying Partisanやゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghetや栄光の神バントゥ/Bontu the Glorifiedで武器作り狂/Weaponcraft Enthusiastなどを生け贄に捧げ、ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroatや息詰まる忌まわしきもの/Smothering Abominationの誘発型能力でアドバンテージを稼ぐ。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「破滅の刻」 第33位、スタンダード部門7勝3敗(参考)
- 使用者:Elias Klocker
- フォーマット
BG Rite [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] タルキール龍紀伝+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック期
先祖の結集/Rally the Ancestorsのローテーション落ちによりラリー系の亜種は消滅したものの、メインギミックは健在であり、引き続き環境に存在している。黒緑で組まれることが多い。
基本的な動きは前環境の黒緑型と同じで、ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Huskで膨れ鞘/Blisterpodやエルフの幻想家/Elvish Visionaryを生け贄に捧げ、ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroatや地下墓地の選別者/Catacomb Sifterの能力を何度も誘発させてアドバンテージを稼ぐ。
イニストラードを覆う影からはクリーチャーからマナを生み出す謎の石の儀式/Cryptolith Riteや壌土のドライアド/Loam Dryadと、マナを後続のクリーチャーに変換する薄暮見の徴募兵/Duskwatch Recruiterやウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbeyを獲得した。
[編集] 黒緑
- 備考
- プロツアー「イニストラードを覆う影」 ベスト8(参考/参考)
- 使用者:Luis Scott-Vargas
- フォーマット
BG Aristocrats [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 黒緑2色のタイプ。
[編集] 黒緑白
- 備考
- フォーマット
Abzan Aristocrats [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- タッチ白のタイプ。変位エルドラージ/Eldrazi Displacer+血統の観察者/Brood Monitor+ズーラポートの殺し屋の無限コンボが搭載されている。
[編集] タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期
マジック・オリジンでナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk、戦乱のゼンディカーでズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroatなどが登場したことにより、自分のクリーチャーを生け贄に捧げることでアドバンテージを得るデッキが再びスタンダード環境に姿を見せるようになった。
死亡誘発で後続を生み出す搭載歩行機械/Hangarback Walkerやスゥルタイの使者/Sultai Emissaryをナントゥーコの鞘虫などで生け贄に捧げ、ズーラポートの殺し屋や異端の癒し手、リリアナ/Liliana, Heretical Healerの能力を誘発させながら戦う。
デッキカラーは様々で、主に以下のようなものがある。
- 青黒
- 青黒アリストクラッツ(UB Aristocrats)と呼ばれる青黒のタイプ。
- 青を足すことで、濫用を持つシディシの信者/Sidisi's Faithfulや、1枚で3体分の生け贄要員となり、ナントゥーコの鞘虫に回避能力を与えることも可能なつむじ風のならず者/Whirler Rogueを採用できるようになっている。
- Team TOGITがプロツアー「戦乱のゼンディカー」に持ち込み、注目を集めた。
- 黒緑
- 黒緑アリストクラッツ(BG Aristocrats)と呼ばれる黒緑のタイプ。
- 緑を足すことで、地下墓地の選別者/Catacomb Sifterや進化の飛躍/Evolutionary Leap、クリーチャーの展開手段である集合した中隊/Collected Companyを採用できるようになっている。
- 赤白黒
- マルドゥアリストクラッツ(Mardu Aristocrats)と呼ばれる赤白黒のタイプ。
- 赤と白を足すことで、優秀なサクり台である軍族の解体者/Butcher of the Hordeや、コントロール奪取手段である反逆の行動/Act of Treasonを採用できるようになっている。
- 各種死亡誘発能力を誘発させるため、搭載歩行機械をX=0で唱えたり、反抗する屍術師、リリアナ/Liliana, Defiant Necromancerの-X能力をX=0で起動して搭載歩行機械をリアニメイトしたりするのも有効なテクニックの一つ。
- 先祖の結集/Rally the Ancestorsを採用したタイプについては先祖の結集を参照。
[編集] 青黒
- 備考
- プロツアー「戦乱のゼンディカー」 第35位、スタンダード部門6勝3敗1分(参考/参考)
- 使用者:Christian Calcano
- デザイナー:Pascal Maynard
- フォーマット
UB Aristocrats [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] 黒緑
- 備考
- プロツアー「戦乱のゼンディカー」 第30位、スタンダード部門6勝4敗(参考/参考)
- 使用者:Gabriel Nassif
- フォーマット
BGr Aristocrats [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック
ギルド門侵犯の参入後、カルテルの貴種/Cartel Aristocratとファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocratを中心に据えた白黒赤のクリーチャーデッキ、The Aristocratsが登場した。後に冒涜の行動/Blasphemous Actを採用したThe Aristocrats: Act 2や、黒緑白のJunk Aristocratsといった亜種も登場している。
詳細はThe AristocratsおよびJunk Aristocratsを参照。
[編集] モダン
ローグデッキの1つといった立ち位置だったが、戦列への復帰/Return to the Ranksや集合した中隊/Collected Companyを獲得したことで、リアニメイト要素を組み込んだ形でトーナメントシーンでも散見されるようになった。
詳細は戦列への復帰を参照。