出産の殻/Birthing Pod

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2019年9月9日 (月) 16:18時点におけるStaunton (トーク | 投稿記録)による版
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Birthing Pod / 出産の殻 (3)(緑/Φ)
アーティファクト

((緑/Φ)は(緑)でも2点のライフでも支払うことができる。)
(1)(緑/Φ),(T),クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから、その生け贄に捧げたクリーチャーのマナ総量に1を足した値に等しい値のマナ総量を持つクリーチャー・カードを1枚探し、そのカードを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。起動はソーサリーとしてのみ行う。


食物連鎖/Food Chain適者生存/Survival of the Fittestの合体版のようなアーティファクトクリーチャー生け贄に捧げることで、元より点数で見たマナ・コストが1大きいクリーチャー・カードライブラリーから戦場に出せる。

基本的に戦場のクリーチャーの数は変わらないものの、次第に質が良くなるのが特徴。数回能力起動すれば、戦場に並ぶクリーチャー陣は強化されているだろう。また点数で見たマナ・コスト以外は一切参照しないため、色拘束が強かったり、何らかの制限がかかっていたりして、そのままでは唱えづらいクリーチャーを戦場に出す手段としても有用。サーチを前提として、デッキカラーと合わないクリーチャーをデッキに採用することも考えられる。またETBPIGを持つクリーチャーと相性が良く、特にトークンを出す能力であれば前述の「クリーチャーの数は変わらない」を覆せる。

ソーサリー・タイミングでしか起動できず、起動コストマナタップ生け贄を含むうえ、サーチするクリーチャーは条件付きと、使用にあたっての制約は少なくないが、これをキーカードとして構築された専用のデッキであれば、戦場の状況に応じてさまざまなクリーチャーを自在に呼び出せる柔軟性を如何なく発揮できる(→出産の殻)。どんなクリーチャーであっても、条件さえ満たせば2マナ(または1マナ+2ライフ)で直接戦場に出せるのが重要で、高マナ域のクリーチャーを呼び出すほど使用するマナと得られる効果の比率が高くなる。このため、コントロール的な動きをするクリーチャーデッキの中核としての適性が特に高い。

最初に大きな活躍をみせていたのは主にスタンダードであったが、サーチカードの常としてカードプールが広ければ広いほどカードパワーは上昇する。必要な緑マナシングルシンボルであるうえにファイレクシア・マナであるため、タッチした程度のマナ基盤でも(極端な場合は緑がまったく含まれていなくとも)使用可能であり、エクステンデッドモダンではクリーチャーが主要コンボパーツであるデッキとのハイブリッドデッキの形にしたタイプのデッキで使われ始め、その後カードプールの追加や禁止カードの追加により、ジャンクタイプのデッキでも使われ、勢力を拡大していった。

リミテッドでも上手くデッキを構築できていれば強力。生け贄要員やサーチ先のバランスを考える必要があるものの、その見返りは十分。

  • 通常、呪文が解決された後はアクティブ・プレイヤー優先権を得るので、クリーチャー呪文を解決→そのクリーチャーを生け贄に出産の殻起動、という行動を除去で妨害する事はできない。だがクリーチャー呪文を解決する事で誘発型能力誘発した場合、優先権を得る前にそれがスタックに置かれるので、ソーサリー・タイミングのみの出産の殻の能力は即座に起動できない。出産の殻デッキではETBクリーチャーを重用するのでこの隙が出来やすく、自分が使う上でも相手にする上でもプレイングに注意が必要である。
  • スタンダードで共存する獣相のシャーマン/Fauna Shamanよりも重いうえに単体では何もできないが、除去に強いため安定性が高く、直接戦場に出せると、うまく差別化が図れている。
  • ファイレクシア・マナであるため、マナ計算に幅が出る点は小さくない利点である。4点のライフを支払う事になるが、最小4マナで設置即起動できる。
  • コピーでないトークン裏向きのクリーチャーなどは点数で見たマナ・コストが0として扱われるので、それらを生け贄に捧げたときにサーチできるのは、点数で見たマナ・コストが「1」のカードである。
  • 頑強不死との相性が非常に良い(→無限頑強)。ETBが2度使えるのも強力だが、それ以上に種として2度使えるのが重要。矢継ぎ早に強力な高マナ域クリーチャーを呼び出せる。
  • 戦場に出た時に出産の殻をアンタップできるクリーチャーとのシナジーも良好。2マナ先のクリーチャーを呼び出せる。
  • ターンが経過するごとに大きいマナ・コストのクリーチャーを呼び出す動きは冬眠の終わり/Hibernation's Endに似たものがある。

モダンにおいて出産の殻以外のクリーチャーデッキを圧迫しているとされて、2015年1月23日より禁止カードに指定された(参考/翻訳)。

参考

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