涙の氾濫/Flood of Tears
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青に時折登場する全体バウンス呪文。自分のトークン以外のパーマネントを4つ以上戻すとパーマネント1枚を手札から戦場に出すことができる。
マナを浮かせておかなくてもリセット後の戦場に好きなパーマネントを出せるというのは非常に強力。プレインズウォーカーのような対処の難しいカードが無人の戦場に出れば対戦相手に大きくプレッシャーを与えることができる。また、戦場に出すパーマネントはバウンスしたものでなくとも構わないため、重いパーマネントを踏み倒すのにも使える。短期間ながらスタンダードで共存する全知/Omniscienceならば戻したパーマネントを即座に再展開することができる。ただし自身のパーマネントを戻す必要があるため、コントロールデッキが少数のフィニッシャーを出すという使い方は向いていない。
登場時のスタンダードでは主にエレメンタルデッキで採用されている。発現する浅瀬/Risen Reefや茨の騎兵/Cavalier of Thornsでマナを伸ばしやすい上、バウンス後にこれらを再展開して更なるアドバンテージを得ることができる。前述の全知と伝承の収集者、タミヨウ/Tamiyo, Collector of Talesを組み合わせた無限コンボを搭載したデッキも存在する。
リミテッドでは全体除去として有用。特にトークンを多用するデッキタイプに対して強力。ただ、除去合戦になりやすい基本セット2020環境においては自分のパーマネントを4つ以上戻せないことも多く、単なる仕切り直しになってしまうことも。似た役割の捕獲する渦/Captivating Gyreも同時収録されているため、デッキの方向性に合わせて選択したい。