アゾリウス評議会/The Azorius Senate

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アゾリウス評議会/The Azorius Senateは、ラヴニカ/Ravnicaにおける10のギルド/Guildの1つ。 白青

目次

主義

ボロスが法の執行者であるなら、アゾリウスは法の作成者である。ラヴニカの公式政府を前身とする評議会は、その名残として立法府としての機能に特化し、現在もなお、ラヴニカの法整備を生業としている。そのため、他のギルドに比べ、官僚的な性格が非常に強く、保守的であるが故に彼らはギルドパクトの遵守に勤めている[1]

だが、法律が他のギルドによってしばしば看過されている現状を善しとせず、アゾリウスは限りない現状維持を掲げそれを実行に移そうとしている。具体的には、ラヴニカのすべての住人に何もさせないこと。混沌による変化を許容しないことこそが、最大の安定に繋がると彼らは考えている。そしてアゾリウスにはそれを実行、継続できる武力も存在する。

ラヴニカ:ギルドの都」時点での指導者は盲目の大判事、アウグスティン四世。自身の正義に何ら疑問を抱く事がない彼は、文字通りあらゆる事象に対して盲目であり、彼の下す判決は絶対である。故に上告は認められない。大判事の役職は前任の判事によって任命され、アウグスティンの名は名誉ある称号でもある。

賢明で神秘的、しかし同時に不可解であるスフィンクスイスペリア/Isperiaは何千年もの昔から、ギルドのアドバイザーとして君臨しており、大判事だけが彼女の発するメッセージを理解する事ができる。

パルン/Parun(創始者)であるスフィンクス、アゾール/Azorはラヴニカの外部から来訪したプレインズウォーカー/Planeswalkerであり、魔力による契約「ギルドパクト/Guildpact」と、さらにそれが効力を失った場合の保険として「暗黙の迷路/The Implicit Maze」を築き上げた。

歴史

ザデック/Szadekがギルドパクトを崩壊させた際、アウグスティン四世はそれを利用しようとザデックを殺害し、その霊を支配し、ボロス軍/Boros Legionの天使を虐殺させた。ラクドス教団/The Cult of Rakdosシミック連合/The Simic Combineもギルドパクト欠落の状況を好機と見て動き出す。その混乱の中、アゾリウス評議会が新たな秩序を築くというのが彼の目論見であったが、その陰謀を察したボロス軍の警官アグルス・コス/Agrus Kosによって食い止められた。そして、イスペリアが新たなギルドマスターの座に就任し、ギルドを再建した暗黙の迷路/The Implicit Mazeを経てジェイス・ベレレン/Jace Belerenが「ギルドパクトの体現者」となってからは、アゾリウス評議会の迷路走者であったラヴィニア/Laviniaがその副官となり、堅実にその業務を支えた[1]

組織

三柱/The Three Columns

アゾリウス評議会を構成する権力構造。構想そのものはギルド創立時から存在していたが、ギルドパクト崩壊後にギルドが再建されるまでは形式的なものに過ぎなかった。復活後はギルドの構造と組織の中で意義深く有力なものとなっている。

  • ソーヴァ隊/Sova Column:司法を扱う。
  • ジェーレン隊/Jelenn Column:立法を担当する。
  • リーヴ隊/Lyev Column:法を実践し、執行する。

軽騎兵/Hussar、歩兵隊/Infantry

アゾリウスの軍隊の大半はリーヴ隊に属し、それらは大まかに、動物に騎乗した軽騎兵/Hussarと騎乗していない歩兵隊/Infantryに分かれる。軽騎兵にはに乗る者もいればグリフィンや大型動物に乗るものもいる。例えば、グリフィンに乗るものは空騎兵/Sky-Hussarと呼ばれる。歩兵隊は密集陣形(ファランクス)の訓練を受けており、群衆を統制するためのアゾリウス独特の戦術を身に付けている。

拠点

プラーフ/Prahv

アゾリウスの本拠地。大理石や水晶によって作られた立法の議場である尖塔群と、裁判所であるドームから構成される(役所などの行政府の建物のように、全てが整然としていて不便にすら感じるようにデザインされている)。儀式的な陸・空にまたがる騎士団と強力な法魔法によって守られており、あらゆる審議に滞りが起きぬように常に目を光らせている。ディセンションの事件において、ボロスの空戦艇パルヘリオンの墜落と自爆によって破壊されてしまう。その跡地は野生保護区となっている

新プラーフ/New Prahv

ラヴニカへの回帰の時代におけるアゾリウスの本拠地。3面の塔が3つそびえたって円形の中庭を形作っており、おそらく真上から見るとアゾリウスのシンボルそのものになっている(イラスト)。これらの塔はラヴニカの建築物の中で最も高い物である。

アゾール公会広場/Forum of Azor

第10地区のほぼ中心に存在する巨大な石畳の広場。中心にはアゾリウスのシンボルを模した3つの演壇がある。ギルドパクトの時代にはアゾリウスの法の施行を行うだけの場所だったが、イスペリアは広場にかけられた魔法を解除し、ラヴニカの市民なら誰でも訪れる事のできる活気溢れる場所となった。アゾリウスは他ギルドに境界線周囲の土地を寄贈しており、他の(ディミーアを除く)8つのギルドはそこに新人募集所を置いている。新シミック連合水深の布告もここで行われた。第10地区に張り巡らされた力線の終端であり、暗黙の迷路の終わりでもある。

ゲームでの特徴


Grand Arbiter Augustin IV / アウグスティン四世大判事 (2)(白)(青)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) アドバイザー(Advisor)

あなたが唱える白の呪文は、それを唱えるためのコストが(1)少なくなる。
あなたが唱える青の呪文は、それを唱えるためのコストが(1)少なくなる。
対戦相手が唱える呪文は、それを唱えるためのコストが(1)多くなる。

2/3


Judge's Familiar / 審判官の使い魔 (白/青)
クリーチャー — 鳥(Bird)

飛行
審判官の使い魔を生け贄に捧げる:インスタント呪文1つかソーサリー呪文1つを対象とする。それのコントローラーが(1)を支払わないかぎり、それを打ち消す。

1/1

その保守性から、非常に防御的なギルド。特に、法による拘束をイメージした、対戦相手の行動を縛るようなカードが多く収録されている。

ラヴニカ・ブロックではキーワード能力予見ラヴニカへの回帰ブロックではキーワード処理留置を有する。

関連カード・関連デッキ

ラヴニカ・ブロック

ラヴニカへの回帰ブロック

脚注

  1. 1.0 1.1 『マナバーン2019』(ホビージャパン、2018年12月26日初版)p.20 ISBN 9784798618388

関連リンク

Azorius Week

WotCの公式ウェブマガジン『Daily MTG』では、2012年10月29日から11月2日に掛けて「Azorius Week(アゾリウス特集)」として、各連載記事でアゾリウス評議会に関する特集が組まれた。以下は各コーナーの特集記事。

参考

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