土牢/Oubliette
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クリーチャー1体を一時的に追放するカード。黒の単体除去呪文だが、黒でタフネスを修整するオーラ以外の方法で除去するエンチャントというのは珍しい。
これが戦場を離れるとクリーチャーだけでなくそれにつけられたオーラや置かれたカウンターも戻ってくるのが特徴。自分のクリーチャーをこれで追放しておき、黙示録/Apocalypseや激動/Upheavalなどの大規模リセットでこれを巻き込むといったシナジーが考えられる。
もちろん、普通の除去として使っても悪くない。他の黒の除去と比べると墓地利用を許さず、既につけられてしまった怨恨/Rancorなどに対処できるといった特徴がある。
パウパーにおいてアスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodelの信心を稼げる除去として、黒単信心で採用されている。
- 一時期、1998年12月のオラクル更新で「ゲームから取り除く(追放)」から「フェイズ・アウトさせ、戦場を離れるまでそのフェイズ・インを禁止する」ように変更されていた。これによってフェイジング関連の能力を持った最古のカードとなっていたが、Masters Editionリリースに伴う2007年9月7日のオラクル更新で「ゲームから取り除く」を用いるように戻された。
- アラビアンナイト版にはバージョン違いが存在する。一方は普通の不特定マナ・シンボルであるのに対し、もう一方は通常より暗くて小さい不特定マナ・シンボルとなっている。
関連カード
いずれもオーラやカウンターが戻ってくる機能はなくなっている。
- Icy Prison - 青版。2マナと軽いが、維持にアップキープ・コストを要求する。(アイスエイジ)
- 顔なしの解体者/Faceless Butcher - クリーチャー版。4マナと重いが、黒の2/3のクリーチャーなので戦力の増強も同時に出来る。(トーメント)
- 未達への旅/Journey to Nowhere - 白版。シングルシンボル2マナと軽い。(ゼンディカー)
ストーリー
Oublietteは地下牢の一種。出入り口は天井の上げ蓋ひとつ限りで、囚人はそこから中に投げ入れられる。イラスト。
コミック版アラビアンナイトでは魔法で作られた牢屋(magically conjured jail)と解説されている(発音は「oo-blee-ET(ウーブリエット)」)。魔術師の女王/Sorceress Queenのネイラ/Nailahは、反逆した黒の弟子テイザー/Taysirをこの地下牢に投獄する。牢はSana'a(サナー)の砦にあり、囚われたテイザーの魔法行使を阻害し失敗させる効果を持っていた。最後は白のテイザーによって牢は破壊されて黒のテイザーは救出される。
小説The Brothers' Warでは、ドミナリア/Dominariaのファラジ/Fallajiに古くから伝わる牢獄として登場した。
参考
- 一時的に追放するカード
- カード個別評価:アラビアンナイト - コモン2(2種類)
- カード個別評価:Masters Edition - コモン