割り振る

提供:MTG Wiki

2019年7月11日 (木) 20:37時点におけるブラー (トーク | 投稿記録)による版
移動: 案内, 検索

割り振る/Dividedistributeとは、何か(主にダメージやダメージの軽減カウンターなど)を複数のオブジェクトプレイヤーに分けて割り当てることである。


Pyrotechnics / 発火 (4)(赤)
ソーサリー

望む数のクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。発火はそれらに、4点のダメージをあなたが望むように割り振って与える。



Remedy / 治療 (1)(白)
インスタント

好きな数のクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。このターン、それらに与えられる次のダメージを5点、望むように割り振って軽減する。



Elven Rite / エルフの儀式 (1)(緑)
ソーサリー

1体か2体のクリーチャーを対象とする。それらの上に、+1/+1カウンターを2個、望むように割り振って置く。


目次

解説

呪文能力によって、対象とする1つ以上のオブジェクトやプレイヤーに何かを割り振る場合、いずれのオブジェクトやプレイヤーにも最低1つは割り振らなくてはならない。

  • 例:発火/Pyrotechnicsは、好きな数のプレイヤーやプレインズウォーカークリーチャーを対象にできると書かれているが、0点のダメージを割り振ることはできないため、普段は最大で4つまでの対象しか取ることはできない。また、対象に取ったならば1点以上のダメージを割り振らなくてはならない。
  • 例:とどろく雷鳴/Rolling ThunderX=0で唱えた場合、対象にダメージを割り振ることができないため、対象を取らない呪文になる。
  • 戦闘ダメージの割り振りなど、「対象」のルールを用いないものはこのルールの適用外であり、0点のダメージを割り振るようにしてもよい。

呪文や能力が対象に何かを割り振る場合、それぞれの対象にどのように割り振るのかの宣言は、呪文を唱えたり、起動型能力起動したり、誘発型能力スタックに置いたりする際、対象を指定した後に行われる。解決時ではない。詳細は唱える対象の項も参照。

  • 石の顎/Jaws of Stoneが解決時ではなく唱えた時にコントロールしていたの数を参照するのは、このためである。
  • 唱える時(またはスタックに置かれる時)に割り振りは宣言しているため、解決前に一部の対象が不適正になったとしても、残りの対象には宣言した値が割り振られる。

その他

以前は、呪文や能力が対象に取っていないものに対して割り振る場合でも、上記のルールが適用されていた。「対象に取っていないものに割り振りを行う」唯一のカードとして液状の火/Liquid Fireがあったが、2009年4月24日に液状の火のオラクルが変更されたことでそのようなカードはなくなり、現在のルールに改められた。

その後、「対象に取っていないものに割り振りを行う」カードとして新たに野生の狩りの達人/Master of the Wild Huntが作られたが、そちらは現在のルールを前提にデザインされている。

訳語が一定しないルール用語でもある。古い日本語版では振り分けるが主流だったが、マスクス・ブロックオデッセイ・ブロックでは分割すると訳した。オンスロートから「割り振る」と訳すようになったものの、近年にも「分割する」がみられる。いずれも機能的な違いはない。

2019年7月の総合ルール更新までは、「望む数/any number」のプレイヤーやオブジェクトにダメージやカウンターが分配されたり割り振られたりする場合、可能ならば0より多い数のプレイヤーやオブジェクトを選ばなければならなかった。例えばマグマの核/Magmatic Coreでは対象の数は0にすることはできず、戦場に自分のクリーチャーしかいない場合それにダメージを与えなければならなかった。

参考

引用:総合ルール 20231117.0

MOBILE