加護のサテュロス/Boon Satyr
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瞬速と授与を持つクリーチャー・エンチャント。
単純にクリーチャーとして見ても3マナ4/2瞬速とコスト・パフォーマンスは高い。強化オーラとして見ると、5マナと少々重いのに加えてP/T修整以外には何も付与しないが、インスタント・タイミングで唱えることができるためコンバット・トリックとしても運用できる。どちらの目的で使っても標準以上の性能であり、汎用性に優れたカード。
瞬速でカウンターをかいくぐりやすく、授与でエンチャントさせれば全体除去後もクロックが残るため、コントロールデッキに対して有利と言える1枚。一方で赤中心のバーンやスライなどに対してはやや分が悪い。奇襲性の高さを抜きにしてもタフネスが2と低く、あっさり焼かれるか小型クリーチャーとの相打ちで終わりがち。授与コストも5マナと決して軽くないのも厳しい。
緑中心のビートダウンデッキを組むならばすんなり採用できうるスペックだが、前述したように得手・不得手なデッキが分かれやすいのが玉にキズ。授与を前提とした運用と割りきり、5マナ域のカードとして採用するのも選択肢のひとつ。
ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期のスタンダード構築の同マナ域には、魔女跡追い/Witchstalkerやクルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphixなどのライバルがおり、この時期は少々肩身が狭かったといえる。しかし最終的にはプロツアー「マジック2015」で白緑ビートダウンを準優勝に導き、遅咲きながらそのポテンシャルの高さを見せつけた。
続くテーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期では、それまでの信心に加えて獰猛・圧倒という相性の良いギミックが登場したことから、アグロ系デッキに採用された。緑単信心、赤緑ドラゴン、緑白中隊など緑の濃いビートダウンデッキを始めとして、ティムールアグロや一部のアブザンアグロなど3色以上のデッキにも採用されるといった幅広い活躍を見せた。
- セレズニアの魔除け/Selesnya Charmと併用すれば、カード・アドバンテージを失うことなく大抵のクリーチャーを除去できる。