イニストラード・ブロック
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イニストラード・ブロック/Innistrad Blockは、イニストラード、闇の隆盛、アヴァシンの帰還の3つのセットからなるブロック。
ゼンディカー・ブロック同様、最初と最後の2つのセットが大型エキスパンションという構成になっている。
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概要
ゴシック・ホラーをイメージした次元であり、プレインズウォーカーソリン・マルコフ/Sorin Markovの故郷である「イニストラード/Innistrad」が舞台。
- ホラー・テイストの一環として、西洋の宗教における忌み数「13」を積極的に採用している。またブロック内のカードの総枚数は「666」枚となっており、こちらもまた西洋の宗教において悪魔を表す忌み数となっている。
新たなシステムとして両面カードが登場。
新規キーワード能力は不死と奇跡と結魂、新キーワード処理は格闘(を行う)と変身(させる)、新規能力語は陰鬱、窮地。再録キーワード能力はフラッシュバック。また新エンチャント・タイプとして呪いが登場。
- 基本土地カードの各イラストは、イニストラードとアヴァシンの帰還とでそれぞれ対になっている。イニストラードではアヴァシン/Avacyn不在の「闇」のイニストラード/Innistradが描かれ、アヴァシンの帰還ではアヴァシンが開放された「光」のイニストラードが描かれている(参考)。
- 日本語版は、直前のセットのカードと同じカード名に訳してしまったり(ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat)、固有名詞を直訳してしまったり(流城/Stromkirk)、プレミアム・カードのみ誤植がある(苦悩の脱走者/Afflicted Deserter)等、機能に異常をきたすものからフレイバー的なものまで誤訳、誤字や誤植が多い。(→誤訳/名訳)
- アヴァシンの帰還で翻訳者が変更されたため、その影響もあるだろうか。前回の翻訳者変更直後(ジャッジメント)も、同様に誤訳が頻発している。
リミテッド
リミテッドは「闇の隆盛+イニストラード」「アヴァシンの帰還」と分割して行われる。本項では「闇の隆盛+イニストラード」でのリミテッドの特色を取り上げる。
環境は高速で、序盤から小型クリーチャーで攻め立てる前のめりなデッキが強い傾向にある。要因としては、除去が弱く対戦相手の攻勢を止めづらいこと、重いクリーチャーのマナレシオが低いこと、戦慄の感覚/Feeling of Dreadや夜鳥の手中/Nightbird's Clutchesのような終盤の攻撃を押し込むカードが優秀であることが挙げられる。
ウィニーの質に恵まれた白の人気が特に高く、戦慄の感覚などを擁する白青、旅の準備/Travel Preparationsなどを擁する緑白といった形で組まれることが多い。一方クリーチャーの質が不足気味で、看板である除去の性能がやや劣る黒と赤の人気は低い。
友好2色の部族ビートダウンが主なアーキタイプ。変則的なものとしては青緑発掘、ライブラリー破壊、燃え立つ復讐/Burning Vengeanceデッキ、秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsデッキなどがあるが、いずれも闇の隆盛の参入以降は組みにくくなっている。また、複数の色マナを要求するフラッシュバック呪文が多数存在するため、3色目がタッチされることもしばしば。
- この環境独自の要素として両面カードの存在がある。ドラフトではピック時の色の主張・把握に影響を及ぼすため重要。
- 闇の隆盛導入後初めてのグランプリだったグランプリ神戸12では白の人気が高すぎて、会場で用意された平地/Plainsが足りなくなる事態が起きてしまった。
代表的な大会
イニストラード
闇の隆盛+イニストラード
- プロツアー「闇の隆盛」
- グランプリ神戸12
- グランプリマドリード12
- グランプリシアトルタコマ12
- グランプリナッシュビル12
- グランプリメキシコシティ12
- グランプリメルボルン12
- グランプリマンチェスター12
参考
- イニストラード・ブロック構築
- カード個別評価:イニストラードブロック
- カードセット一覧
- 背景世界/読み物/イニストラード・ブロック