フェッチランド

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2008年11月5日 (水) 02:30時点におけるGariu (トーク | 投稿記録)による版
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フェッチランド(Fetch Land)とは、自身を生け贄に捧げることによって、ライブラリーから特定の基本土地タイプを持つ土地カードに出す土地のこと。Fetch Landを直訳すると「取って来る土地」。

目次

解説


Flood Plain / 氾濫原
土地

氾濫原はタップ状態で戦場に出る。
(T),氾濫原を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから平地(Plains)カード1枚か島(Island)カード1枚を探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。



Windswept Heath / 吹きさらしの荒野
土地

(T),1点のライフを支払う,吹きさらしの荒野を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから森(Forest)カード1枚か平地(Plains)カード1枚を探し、戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。


ミラージュで初めて登場し、オンスロートアラーラの断片で新たなバリエーションがサイクルとして追加された。その中でも、「フェッチランド」と言えばオンスロート版を指すことが多い。理由としては、エクステンデッドからはミラージュは落ちていることが1つ。また主に性能面の優位性から、両方存在するエターナル環境でもほとんどオンスロートのものが使われるため。

ミラージュ・オンスロート版

ミラージュ版・オンスロート版のフェッチランドは、友好色2色に対応する基本土地タイプを持つ土地をライブラリーから場に出す。ミラージュ版ではタップイン、オンスロート版では起動コストに1点のライフを支払うようになっている。

色事故防止にデッキ圧縮シャッフル要員にと、非常に便利なカードである。複数の基本土地タイプを持つデュアルランドショックランドと組み合せて使ったときの安定度は詐欺くさいほど。フェッチランド1枚で、10種類のデュアルランド中7種類をサーチすることができる。見方によっては、デッキのデュアルランドの数を水増ししているようなものであり、非常に安定したマナ基盤を組むことが可能となる。

そのため、4色デッキだろうが5色デッキだろうが安定してデッキを組む事が可能となっており、さらに、ある特定のカードを入れるためだけに色をタッチしてみたり、1枚挿しした別色のデュアルランド基本土地をその都度持ってきたりと、やりたい放題である。

これらを使える環境であれば、多色デッキはもちろんの事、単色デッキですら4枚積み・8枚積みが当然のごとく行われており、むしろ入っていないデッキの方が珍しいといった使用状況である。

一度起動すると墓地が1枚増えるので、スレッショルド渋面の溶岩使い/Grim Lavamancerなどの墓地活用手段と相性が良い。特に未来予知で登場したタルモゴイフ/Tarmogoyfとの相性は予想を遥かに超え、「フェッチランド環境であればどんなデッキにでも入りうる強力なクリーチャー」と化してしまった。

また、起動するとライブラリーから土地が1枚減るため、後続の土地を引く確率が下がる。これは高速デッキにおいては上述の通り圧縮として機能し、単色デッキに採用される理由のひとつでもあるが、マナが多量に必要なデッキにとっては十分な数の土地を確保しづらくなり、欠点となりやすい。この辺りはバウンスランドと対に近い関係になっていると言える。

さらに、起動するとライブラリーがシャッフルされるため、ライブラリー操作系のカードと非常に噛み合ったシナジーを形成する。特に渦まく知識/Brainstormとの組み合わせが有名であり、そのシャッフルの為だけにこのカードを入れる事もある。

その他、起動に対応して税収/Titheを打つなど、様々なシナジーや用途を持つカードである。

  • オンスロート版に慣れた人から見ると、タップインのミラージュ版はかなり使いづらいように見えがちだが、オンスロート参入前のエクステンデッドでは当然のごとく4枚積みされていた。 もっとも、それは多色のコントロール系デッキの話であり、多色のビートダウンの場合は土地譲渡/Land Grantや税収が替わりに用いられる事も多かった。

アラーラの断片版


Bant Panorama / バントの全景
土地

(T):(◇)を加える。
(1),(T),バントの全景を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本森(Forest)カード1枚か基本平地(Plains)カード1枚か基本島(Island)カード1枚を探し、それをタップ状態で戦場に出し、その後、ライブラリーを切り直す。


アラーラの断片版のフェッチランドは「全景ランド(Panorama Land)」とも呼ばれ、各断片に対応する基本土地タイプを持つ基本土地をライブラリーからタップ状態で場に出す。起動コストに1マナ必要。ミラージュ・オンスロート版と違い、フェッチランド自身が無色マナを生むマナ能力を持つ。

サーチできる土地は基本土地に限定されているため、以前のフェッチランドの特徴であったデュアルランドやショックランドのサーチが不可能となっている。また、起動コストに1マナが必要になり、持ってくる土地がタップインになったことから高速展開には不向きである。

その他

  • 最近あまり重要視されなくなった友好色と対抗色の関係だが、フェッチランドには現時点で友好色用しか存在しない。 デュアルランドやショックランドを持ってくる際はあまり気にならないが、基本土地を持ってくる際には注意が必要である。つい癖で「何でも持ってこられる」といった使い方をしてしまうミスが時折見られる。
  • 起動するたびに、必要な土地をライブラリーから探し、その後シャッフルし、と便利な割に非常に作業が面倒。待っている対戦相手のことも考え、サーチとシャッフルは迅速に行うようにしたい。
  • クローサの境界/Krosan Verge堆石堤/Terminal Moraineなどはこれの一種だが、特徴や用途が違いすぎるため、「フェッチランド」と言った場合にはそれに含まれない場合が多い。 広漠なる変幻地/Terramorphic Expanseは、マナ能力を持たない、起動にマナがかからないなどの点で性能が近いこともあり、前述の2つに比べてカウントされる機会が多いだろう。 ただし、デュアルランドを持ってくる事が出来ないため、同様の扱いをされる事は少ない。
  • Thawing Glaciersは基本土地カードを場に出すという点では同じだが、ターン終了時に手札に戻り再利用できるという点でより強力であった。フェッチランドはこの修正版と言って良いと思われる。
  • エクステンデッドなどで1ターン目にオンスロート版からアンタップ状態のショックランドを持ってくることは「3点スタート」「17点でスタート」などと呼ばれ、エクステンデッドの基本アクションの1つである。

フェッチランド一覧

ミラージュ

オンスロート

アラーラの断片

その他

サイクルを成さないカード。

参考

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