ステロイド
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ステロイド(Steroid)は、赤緑2色のビートダウンデッキの呼称。略して「ステロ」とも言う。その名の由来は「ステレオ・タイプ(定型)」から来ているとか、デッキに投入されていたアーナム・ジン/Erhnam Djinnの筋肉がステロイド剤を打ったみたいに見えるからなど、いろいろな説が囁かれるがはっきりとはわかっていない。
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概要
緑のマナ・クリーチャーから良質のクリーチャーを素早く召喚し、速攻で殴り勝つ。赤が入ることによって火力を投入することができるようになり、対戦相手のクリーチャーを除去して対戦相手に直接ダメージを叩き込みやすい。その上、最後の一押しができるようになったため、緑単色デッキに比べて柔軟性が増している。
「クリーチャーで殴り、その他の呪文でそれをサポートする」と言う単純かつ最も基本的なデッキを、最もパワークリーチャーを召喚しやすい緑と、最もダメージ系呪文が多い赤で構成していることから、安定した強さを持っている。反面、突出した強さもないため、相性的に絶対有利と言えるデッキは少ない。
緑のマナ・クリーチャーをメインに、タッチ赤という形を取ることが多い。しかし、後述のマッドステロなどの、赤マナの方が多くなる例外も存在する。
- 同じ赤緑ビートダウンでも、ヤヴィマヤの火/Fires of Yavimayaをメインに据えたデッキは特にファイアーズ(Fires)と呼ばれる。
- アングリーハーミットやフレッシュメーカーなどは、コントロール色が強いためステロイドの部類には入らない。赤緑コントロールのページも参照。
- パッチワーク・ノーム/Patchwork Gnomesでマッドネス呪文を使う「パッチステロ」、タッチ黒の「ダークステロイド」など、さまざまなバリエーションがある。
- 動きの単純さと安定した強さにより、マジックの黎明期から浮き沈みはあれど長らく高い人気を誇ってきた。
- ルール初心者にも動きや強さが理解しやすいため、様々な漫画の主人公や漫画を読んで始めた初心者によく使われるデッキでもある。
スタンダード
下記の時期のスタンダードにおいても、活躍を見せる。
- イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期
- ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
- 時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
- ラヴニカ・ブロック期
- ミラディン・ブロック+神河ブロック期
- オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期
- オデッセイ・ブロック期
- マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期
- アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期
- アイスエイジ・ブロック期
ブロック構築
下記の時期のブロック構築においても、活躍を見せる。
エクステンデッド
2003年頃、ローテーション以前のエクステンデッドにもステロイドは存在した。特にTwo Deuceと呼ばれることが多い。
クリーチャー — 蛇(Snake)
島渡り(このクリーチャーは、防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
(緑):リバー・ボアを再生する。
土地
(T),1点のライフを支払う,樹木茂る山麓を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから山(Mountain)カード1枚か森(Forest)カード1枚を探し、戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。
フェッチランド(樹木茂る山麓/Wooded Foothills)により土地を切り詰め、超軽量構造に仕上げたデッキである。 速度と安定性により遅めのコントロールデッキに有利。
動きはRDWに近いが、クリーチャーのサイズなどではこちらに分がある。
レガシー
クリーチャー — 人間(Human) 狂戦士(Berserker)
狂喜2(このターン、対戦相手1人にダメージが与えられている場合、このクリーチャーはその上に+1/+1カウンターが2個置かれた状態で戦場に出る。)
トランプル
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)
タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。
*/1+*密林の猿人/Kird Apeや瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Mauler、ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooliganなど、赤緑の優秀なクリーチャーを惜しみなく採用できるのが強み。
また、火力を連発してタルモゴイフ/Tarmogoyfなどを一気に大きくするタルモバーンも存在する。
もっとも最近は、黒や白をタッチし、柔軟性の高いZooに移行することも多くなっている。