ワープワールド

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2011年12月16日 (金) 18:05時点における219.122.237.165 (トーク) - whois による版
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ワープワールド(Warp World)は、ラヴニカ・ブロック屈指の「混沌をもたらすレアカード」、歪んだ世界/Warp Worldを用いたデッキ。すべてのパーマネントを一掃し、ランダムに入れ替える歪んだ世界によって豪快なボードコントロールを行う。

目次

概要

マナ・アーティファクトなどでマナ加速すると同時にパーマネントの数を増やしていく。歪んだ世界/Warp Worldによってめくれる枚数は自分オーナーであるパーマネント数に依存するため、ウッド・エルフ/Wood Elvesのように土地戦場に出すパーマネントやトークンを生み出すパーマネントが重要になる。十分な数のパーマネントが確保できたら、歪んだ世界を唱えボード・アドバンテージに差をつけ、ゲームコントロールする。

歪んだ世界が重いためマナ加速は重要である。しかし、墓地回収やサーチカードで何度も歪んだ世界を連続使用するタイプではその性質上、召喚酔いに影響されるマナ・クリーチャーはあまり使用されない。逆に一度の歪んだ世界によってアドバンテージを狙うタイプでは、戦闘に参加できるクリーチャーが優先される場合もある。また、どちらのタイプもパーマネントの数を稼がなければ意味がないため、煮えたぎる歌/Seething Songのような一時的なマナ加速も望ましくなく、デッキ内の非パーマネント・カードは歪んだ世界のほかにはほとんど採用されず、歪んだ世界だけといったことも珍しくない。

時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期

第10版歪んだ世界/Warp World再録されたため、時のらせんブロックローウィン=シャドウムーア・ブロック環境スタンダードにも存在する。



初期型は歪んだ世界を使い回すための無政府主義者/Anarchistらが再録されなかったため、ラヴニカ・ブロック期のように歪んだ世界を使いまわすことは狙わず、歪んだ世界はCIP能力の再利用とボードコントロールを得るために利用する。

モグの戦争司令官/Mogg War Marshal包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Rangerのようなトークンを引き連れてくるクリーチャーが多く採用されている。これらは歪んだ世界と高いシナジーを持つだけでなく、秘匿土地風立ての高地/Windbrisk Heightsの条件を満たすことにも貢献する。

コンボというはっきりとした勝利手段はなくなったが、ビートダウンデッキとしての要素が強くなったことで、歪んだ世界に頼らなくても戦えるようになった。また、歪んだ世界や風立ての高地の存在により、ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteのような普通のビートダウンでは使いづらい重い強力カードを採用できるようになっている。

しかしイーブンタイドにてナックラヴィー/Nucklaveeが参入し、歪んだ世界の使い回しによるコンボタイプも再び登場した。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (21)
4 灰の殉教者/Martyr of Ashes
2 魂光りの炎族/Soulbright Flamekin
4 モグの戦争司令官/Mogg War Marshal
4 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander
3 雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger
1 アダーカーの戦乙女/Adarkar Valkyrie
3 ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite
呪文 (16)
1 捕縛の言葉/Word of Seizing
4 歪んだ世界/Warp World
3 忘却の輪/Oblivion Ring
1 聖なるメサ/Sacred Mesa
3 虹色のレンズ/Prismatic Lens
4 連合の秘宝/Coalition Relic
土地 (23)
4 古の円形劇場/Ancient Amphitheater
4 風立ての高地/Windbrisk Heights
3 戦場の鍛冶場/Battlefield Forge
1 溶鉄の金屑場/Molten Slagheap
2 ウルザの工廠/Urza's Factory
1 カー砦/Kher Keep
6 冠雪の山/Snow-Covered Mountain
2 冠雪の平地/Snow-Covered Plains
サイドボード
4 爆裂+破綻/Boom+Bust
4 砕岩を食うもの/Detritivore
4 十二足獣/Dodecapod
3 巡礼者アシュリング/Ashling the Pilgrim

ラヴニカ・ブロック期

ラヴニカ・ブロック歪んだ世界/Warp Worldが登場したときに生まれた初期型。赤緑を軸に2,3で構成され、無政府主義者/Anarchistによって何度も歪んだ世界を使いまわすことを狙う。



大量のパーマネントを確保した後に歪んだ世界を唱えると、ライブラリーの大半がめくられるので、無政府主義者を何度も戦場に出して歪んだ世界を回収し続けることが可能になる。確実に成功させるため、1回目は2枚目の歪んだ世界か無政府主義者を手札に残してから始めることが多い。

何度も使いまわす必要があるため、パーマネントの数が非常に重要になる。そのため、鉄の樹の拳/Fists of Ironwoodのようなカードパワーの低いカードまで採用される。さらに、狩り立てられたトロール/Hunted Trollのような対戦相手トークンを与えるカードまで、当時のルールではトークンのオーナーが狩り立てられたトロールのCIP能力コントローラーであったことを利用して採用されていた。

フィニッシャーには、基本的にはCIP能力を持つパーマネント・カードが採用される。初期型では7回ワープさせることを狙って感電の弧炎/Galvanic Arcが使われたが、新たなエキスパンションが加わるにつれて、ライブラリーアウトを狙った道化の王笏/Jester's Scepterや、ダメージ量が大きいボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteなどへ変化していく。

  • ショックランドも存在したが、戦場に出るたびにライフ2点を要求されてはたまったものではないので採用は控えられる。神河ブロックスタンダードにあった頃は、ペインランドだけで安定しない場合、ショックランドを入れるくらいならとお休みランドが入れられることもあった。
  • 一度回り出すとほぼソリティアだが、かのMoMaよりもタチが悪い。歪んだ世界が唱えられるたび、パーマネントを数えさせ、ライブラリー切り直し、CIP能力処理など、面倒なコトが多いため。
  • たまにうまく歪んだ世界が回らずに鉄の樹の拳がついた狩り立てられたトロールで殴り勝ってしまうことも。

参考

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