キッカー
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キッカー/Kicker
クリーチャー — カヴー(Kavu)
キッカー(2)(緑)(あなたがこの呪文を唱えるに際し、あなたは追加の(2)(緑)を支払ってもよい。)
カヴーのタイタンがキッカーされていた場合、それはその上に+1/+1カウンターが3個置かれた状態で戦場に出るとともに、トランプルを持つ。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
キッカー(1)(黒)/(緑)(あなたがこの呪文を唱えるに際し、あなたは追加の(1)(黒)か(緑)またはその両方を支払ってもよい。)
雷景学院の戦闘魔道士が戦場に出たとき、それが(1)(黒)でキッカーされていた場合、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを2枚捨てる。
雷景学院の戦闘魔道士が戦場に出たとき、それが(緑)でキッカーされていた場合、エンチャント1つを対象とし、それを破壊する。
呪文をプレイするときだけ機能する常在型能力の1つ。 インベイジョン・ブロックで登場したキーワード能力である。 また、時のらせんのタイムシフトにもキッカーを持つカードが再録されている。
支払った時に何が起きるかは、各カードのルール・テキストにより定義される。
- 「キッカー [コスト1]/[コスト2]」とは、「キッカー[コスト1]」「キッカー[コスト2]」の両方を持つという意味である。
2つとも払うこともできるし、1つだけ払うこともできる。もちろん両方とも支払わなくともよい。
おおざっぱに言うと「追加コストを支払うことで、本来の効果に加えて別の効果を追加することも選べる」ような能力。 似たようなことができるカードは古くからアライアンスなどにいくつかあったが、インベイジョン・ブロックではキーワード能力として定義され、各色に作られた。
- 1つの呪文に2種のキッカーが搭載されていることを俗に「ダブル・キッカー」と呼ぶ。
プレーンシフトの戦闘魔道士サイクルとアポカリプスのボルバーサイクル、及び照射/Illuminateとアナの戦闘魔道士/Ana Battlemageがこれに該当する。
例えば、上の雷景学院の戦闘魔道士/Thunderscape Battlemageは赤のカードである。 キッカー・コストを支払ったとしても黒や緑になることはない。
- インベイジョン・ブロックのキッカーを持つカードの絵には、そのコストの色に対応したインベイジョンのエキスパンション・シンボル(ドミナリア連合のシンボル)の一部が描かれている。
- キッカー・コストを支払うことにより、+1/+1カウンターを得るカードも多く、このカウンターを参照するカードとのシナジーをもつ。
- 以降に登場したマッドネスやストームなどに比べても非常に感覚的に分かりやすい能力である。ルールの解釈で悩むことも殆ど無い。
- トーナメントにおいて活躍したカードも多数生んでおり、インベイジョン・ブロックの人気に貢献したのは間違いないだろう。
- よく使われたカードとしてはウルザの激怒/Urza's Rageが有名だろう。当時の値段の高騰ぶりは現在でも語りぐさである。その他にもスキジック/Skizzik、ラッカボルバー/Rakavolver、オアリムの詠唱/Orim's Chant、ファイレクシアの盾持ち/Phyrexian Scutaなどレアに強いカードが多かった。もちろん調査/Probe、急流/Rushing Riverなどコモン枠にも良いカードは見られる。
参考
総合ルール
引用:総合ルール 20231117.0
- 5 ターンの構造