デザイナーズコンボ

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'''デザイナーズコンボ'''とは、[[カードゲーム]]の[[デザイナー]]([[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]においては[[開発部]])が意図的に用意した[[コンボ]]、あるいは意図的に用意したと推測されるコンボのこと。日本の[[トレーディングカードゲーム]]界隈で使われる表現。
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'''デザイナーズコンボ'''とは、[[カードゲーム]]の[[デザイナー]]([[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]においては[[開発部]])が意図的に用意した、あるいはそう推測される[[コンボ]]のこと。日本の[[トレーディングカードゲーム]]界隈で使われる表現。
  
多くのコンボは調整ミスでもない限り、デザイナーが考慮した上で用意されたものといえる。しかし、なんでもデザイナーズコンボと呼ぶことはなく、ストーリー上の繋がりがあるなど、'''明らかにコンボを想定して作られたカードを使ったコンボ'''に対して呼ぶことが多い。'''デザイナーの意のままでオリジナリティのないコンボ'''という否定的な意味合いでも使われる。
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{{#card:Heartless Hidetsugu}}
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{{#card:Hidetsugu's Second Rite}}
  
*類義語に'''デザイナーズデッキ'''がある。こちらはデザイナーが[[テーマデッキ]]が作られることを想定して作られたカード群を中心とした[[デッキ]]を表す(例:[[タイプ的|タイプ的カード]]をたくさん採用したデッキ)。マジックではあまり使われない用語だが、他の[[TCG]]ではデザイナーズデッキが[[メタゲーム]]に現れることが多く、オリジナリティのあるデッキに対抗する概念としてこの用語が使われる。
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==解説==
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多くのコンボは開発部の想定内のものと言えるが、個々のコンボについて開発部が意図して用意したか偶然であるかが言及されることは稀である。また、デザインに際して開発部があらゆる[[カード]]の相互作用を考慮できているわけではないことも折に触れて語られている<ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0017087/ 開発部の黒歴史・パート4]([[Latest Developments]] [[2024年]]8月26日 [[Sam Stoddard]]著) </ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/news/feature/on-banning-nadu-winged-wisdom-in-modern On Banning Nadu, Winged Wisdom in Modern]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0038092/ モダンにおける《有翼の叡智、ナドゥ》の禁止について]([[Daily MTG]] [[2024年]]8月26日 [[Michael Majors]]著) </ref>。よって、なんでもデザイナーズコンボと呼ぶことはなく、名前を直接参照するカード([[帝国の王冠/Crown of Empires]]など)や、名前や[[背景世界/ストーリー用語|背景ストーリー]]などの[[フレイバー]]面において密接な関わりがある場合にのみ用いられる。それでも上述した理由から、多くの例において明確にデザイナーズコンボと呼べるか否かを判断するのは難しいため、原則として[[プレイヤー]]の推測である点に留意したい。
  
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[[合体カード]]や[[共闘|<nowiki>[</nowiki>カード名]との共闘]]などは、デザイナーズコンボの[[メカニズム]]化とも言える。
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*類義語に'''デザイナーズデッキ'''がある。こちらはデザイナーが特定のテーマに沿ったデッキが作られることを想定して作られたカード群を中心とした[[デッキ]]を表す。例としては[[オンスロート・ブロック]]におけいて[[タイプ的]]デッキが作られることを想定した各種タイプ的カードなど。
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**マジックではあまり使われない用語だが、他の[[TCG]]ではデザイナーズデッキが[[メタゲーム]]に現れることが多く、オリジナリティのあるデッキの対となる概念としてこの用語が使われる。
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==デザイナーズコンボの一例==
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*[[爆破基地/Blasting Station]]+[[研磨基地/Grinding Station]]+[[回収基地/Salvaging Station]]+[[召喚基地/Summoning Station]]
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*[[無情の碑出告/Heartless Hidetsugu]]+[[碑出告の第二の儀式/Hidetsugu's Second Rite]]
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*[[迷路の終わり/Maze's End]]+[[ギルド門]]
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*[[カラデシュの火、チャンドラ/Chandra, Fire of Kaladesh]]+[[チャンドラの灯の目覚め/Chandra's Ignition]]
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==脚注==
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<references />
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]

2025年2月16日 (日) 17:54時点における最新版

デザイナーズコンボとは、カードゲームデザイナーマジックにおいては開発部)が意図的に用意した、あるいはそう推測されるコンボのこと。日本のトレーディングカードゲーム界隈で使われる表現。


Heartless Hidetsugu / 無情の碑出告 (3)(赤)(赤)
伝説のクリーチャー — オーガ(Ogre) シャーマン(Shaman)

(T):無情の碑出告は各プレイヤーに、そのプレイヤーの総ライフの端数を切り捨てた半分に等しい点数のダメージを与える。

4/3


Hidetsugu's Second Rite / 碑出告の第二の儀式 (3)(赤)
インスタント

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライフがちょうど10点である場合、碑出告の第二の儀式はそのプレイヤーに10点のダメージを与える。


目次

[編集] 解説

多くのコンボは開発部の想定内のものと言えるが、個々のコンボについて開発部が意図して用意したか偶然であるかが言及されることは稀である。また、デザインに際して開発部があらゆるカードの相互作用を考慮できているわけではないことも折に触れて語られている[1][2]。よって、なんでもデザイナーズコンボと呼ぶことはなく、名前を直接参照するカード(帝国の王冠/Crown of Empiresなど)や、名前や背景ストーリーなどのフレイバー面において密接な関わりがある場合にのみ用いられる。それでも上述した理由から、多くの例において明確にデザイナーズコンボと呼べるか否かを判断するのは難しいため、原則としてプレイヤーの推測である点に留意したい。

合体カード[カード名]との共闘などは、デザイナーズコンボのメカニズム化とも言える。

  • 類義語にデザイナーズデッキがある。こちらはデザイナーが特定のテーマに沿ったデッキが作られることを想定して作られたカード群を中心としたデッキを表す。例としてはオンスロート・ブロックにおけいてタイプ的デッキが作られることを想定した各種タイプ的カードなど。
    • マジックではあまり使われない用語だが、他のTCGではデザイナーズデッキがメタゲームに現れることが多く、オリジナリティのあるデッキの対となる概念としてこの用語が使われる。

[編集] デザイナーズコンボの一例

[編集] 脚注

  1. 開発部の黒歴史・パート4Latest Developments 2024年8月26日 Sam Stoddard著)
  2. On Banning Nadu, Winged Wisdom in Modern/モダンにおける《有翼の叡智、ナドゥ》の禁止についてDaily MTG 2024年8月26日 Michael Majors著)

[編集] 参考

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