放題
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− | 従来のモードを持つカードはどのように選んでもコストは一定のため、各モードの価値は等価にする必要があり、デザイン領域が狭かった。[[分割カード]]や[[モードを持つ両面カード]] | + | 従来のモードを持つカードはどのように選んでもコストは一定のため、各モードの価値は等価にする必要があり、デザイン領域が狭かった。[[分割カード]]や[[モードを持つ両面カード]]のような「モードごとにコストの異なるカード」を普通のカードで表現するため、(レストランなどの)メニューから着想を得た書き方となった。 |
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+ | *開発当初は[[魔技]]などのために[[空撃ち]]できるよう、モードを1つも選ばずに唱えられる形も検討された<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/outlaws-of-the-land-part-2 Outlaws of the Land, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0037723/ この地の『無法者』 その2]([[Making Magic]] [[2024年]]4月1日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 | ||
*各モードに[[フレイバー語]]を使用するという案もあったが、文字数の関係から実現には至らなかった<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/outlaws-of-thunder-junction-vision-design-handoff-document-part-2 Outlaws of Thunder Junction Vision Design Handoff Document, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0037757/ 『サンダー・ジャンクションの無法者』展望デザイン提出文書 その2]([[Making Magic]] 2024年4月15日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 | *各モードに[[フレイバー語]]を使用するという案もあったが、文字数の関係から実現には至らなかった<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/outlaws-of-thunder-junction-vision-design-handoff-document-part-2 Outlaws of Thunder Junction Vision Design Handoff Document, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0037757/ 『サンダー・ジャンクションの無法者』展望デザイン提出文書 その2]([[Making Magic]] 2024年4月15日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 | ||
2024年5月4日 (土) 17:09時点における版
放題/Spree | |
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種別 | 常在型能力 |
登場セット | サンダー・ジャンクションの無法者 |
CR | CR:702.172 |
放題/Spreeとは、サンダー・ジャンクションの無法者で制定されたキーワード能力。これを持つ呪文がスタック上にある間に機能する常在型能力である。
ソーサリー
放題(以下から1つ以上の追加コストを選ぶ。)
+(2) ― あなたのライブラリーからカード1枚を探す。その後、ライブラリーを切り直し、そのカードを一番上に置く。
+(黒)(黒) ― プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカード3枚を引き、3点のライフを失う。
目次 |
定義
放題/Spreeはモードを持つ呪文のみが持つ能力であり、「1つ以上のモードを選ぶ。この呪文を唱えるための追加コストとして、それらのモードに関連した追加コストを支払う。」を意味する。
解説
モードごとに個別の追加コストが設定されており、好きな組み合わせを選んで支払えるメカニズム。上記の限りない強欲/Insatiable Avariceを例に挙げれば
- 「(2)(黒)でサーチ」
- 「(黒)(黒)(黒)でドロー」
- 「(2)(黒)(黒)(黒)でサーチしてからドロー」
の3つを使い分けられることになる。
サンダー・ジャンクションの無法者では各色の単色カードに存在している。白と青ではやや多く、緑ではやや少ないが、色別で見た時の枚数差は1、2枚ほどしかない。いずれのカードもインスタントかソーサリーで、モード以外には何の呪文能力もない。
- 放題を持つカードはカード枠右上のマナ・コスト欄の形状がわずかに異なり、「+」の文字が記されている(画像)。この記号は追加コストを支払うことが必要なことをわかりやすく示したもので、ルール上の意味は持たない。
- "Spree"は酒盛りや浮かれ騒ぎを表すスラング。
- 「放題」という訳は破壊放題/Shattering Spreeに則したものと思われる。
ルール
- 放題呪文のマナ総量は、選ばれたモードに関係なく、常にカード右上に書かれたマナ・コストから算出される。例えば限りない強欲/Insatiable Avariceのマナ総量は常に1である。
- 「+」マークがあるため、文章中のマナ・コストがマナ総量に加算されるかのように誤解しやすいので注意。
- いくつモードを選択するかは、呪文を唱える最初の手順で決定する(CR:601.2b)。解決時に1つのモードの処理を見てから別のモードを選ぶかどうか決めるということはできない。
- 1つのモードを2回以上選ぶことはできない。
- 可能ならば、それぞれのモードで同じものを対象にとってもよい。例えば、戦慄の奔出/Rush of Dreadのすべてのモードで同じ対戦相手を対象にすることも適正である。
- 放題呪文の解決時に、対象のうち1つが不正な対象になっていたとしても、他の対象は依然として影響を受ける。すべての対象が不正な対象になっていたなら、呪文は解決されない(立ち消え)。
- フラッシュバックや「呪文のマナ・コストを支払うことなく唱える」効果などの代替コストによって放題呪文を唱える場合も、放題の各モードのコストはマナ・コストでなく追加コストなので最低1つは支払う必要がある。
- スタック上の放題呪文がコピーされる場合、選ばれたモードもコピーされるが、新しくモードを選び直すことはできない。コピー可能な値も参照。
- スタック上の呪文をコピーことは「唱える」ことではないため、放題呪文をコピーしても追加コストを支払い直すことはない。
- モードは上から順番に処理される。
開発秘話
放題能力は「悪役は複雑な計画を企てるのを楽しむもの」というアイデアを元にしたもので、展望デザイン段階の名称は使命/Missionだった。
従来のモードを持つカードはどのように選んでもコストは一定のため、各モードの価値は等価にする必要があり、デザイン領域が狭かった。分割カードやモードを持つ両面カードのような「モードごとにコストの異なるカード」を普通のカードで表現するため、(レストランなどの)メニューから着想を得た書き方となった。
脚注
- ↑ Outlaws of the Land, Part 2/この地の『無法者』 その2(Making Magic 2024年4月1日 Mark Rosewater著)
- ↑ Outlaws of Thunder Junction Vision Design Handoff Document, Part 2/『サンダー・ジャンクションの無法者』展望デザイン提出文書 その2(Making Magic 2024年4月15日 Mark Rosewater著)
参考
- Outlaws of Thunder Junction Mechanics/『サンダー・ジャンクションの無法者』メカニズム(Daily MTG 2024年3月27日 Matt Tabak著)
- Outlaws of Thunder Junction Release Notes/『サンダー・ジャンクションの無法者』 リリースノート(PDF文書)(Daily MTG 2024年4月5日)
- 「放題」でテキスト検索
- ルーリング
引用:総合ルール 20240410.0
日本語版総合ルールおよびmjmjが未対応のため、英語版総合ルールより引用
- 702.172. Spree
- 702.172a
- Spree is a static ability found on some modal spells (see rule 700.2) that applies while the spell on the stack. Spree means “Choose one or more modes. As an additional cost to cast this spell, pay the costs associated with those modes.”
- 702.172b
- Cards with the spree ability have a plus sign icon in the upper right corner of the card. This symbol is a visual reminder that this card requires an additional cost to be cast. This icon has no rules meaning.