クイントリウス・カンド/Quintorius Kand (ストーリー)
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道具一式を準備し、穴を降りようとするクイントをアステリオンは制止した。私はここで死んだはずだ、そして君には私のように死んでほしくないと。だがクイントは答えた、今回は独りではないと。そして穴を降下したクイントが見たのは、巨大なロクソドンの黄金の像、六百年前にここで転落死したアステリオンの死体、そして彼方に広がる無人の都、ザンタファーの姿であった。それはアルケヴィオスのすべてのロクソドンにとっての悲願たる、世紀の大発見だった。 | 道具一式を準備し、穴を降りようとするクイントをアステリオンは制止した。私はここで死んだはずだ、そして君には私のように死んでほしくないと。だがクイントは答えた、今回は独りではないと。そして穴を降下したクイントが見たのは、巨大なロクソドンの黄金の像、六百年前にここで転落死したアステリオンの死体、そして彼方に広がる無人の都、ザンタファーの姿であった。それはアルケヴィオスのすべてのロクソドンにとっての悲願たる、世紀の大発見だった。 | ||
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[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]が次元壊し/Realmbreakerの枝を[[多元宇宙/Multiverse]]に伸ばすと、アルケヴィオスもその侵略を受けた。教授達の多くは捕らえられて完成化され、数少ない生き残りである[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ・ヴェス/Liliana Vess]]教授は寮の防衛に専念していた。彼女は[[キリアン・ルー/Killian Lu|キリアン/Killian]]、[[ルーサ・スコールハート/Rootha Squallheart|ルーサ/Rootha]]、[[ダイナ/Dina]]、[[ジモーン・ウォーラ/Zimone Wola|ジモーン/Zimone]]、そしてクイントに大図書棟に向かうよう頼んだ。ストリクスヘイヴンを創り出した呪文「the Invocation of the Founders」を探し出し、その力でファイレクシアを追い出してほしいと。 | [[新ファイレクシア/New Phyrexia]]が次元壊し/Realmbreakerの枝を[[多元宇宙/Multiverse]]に伸ばすと、アルケヴィオスもその侵略を受けた。教授達の多くは捕らえられて完成化され、数少ない生き残りである[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ・ヴェス/Liliana Vess]]教授は寮の防衛に専念していた。彼女は[[キリアン・ルー/Killian Lu|キリアン/Killian]]、[[ルーサ・スコールハート/Rootha Squallheart|ルーサ/Rootha]]、[[ダイナ/Dina]]、[[ジモーン・ウォーラ/Zimone Wola|ジモーン/Zimone]]、そしてクイントに大図書棟に向かうよう頼んだ。ストリクスヘイヴンを創り出した呪文「the Invocation of the Founders」を探し出し、その力でファイレクシアを追い出してほしいと。 | ||
2023年4月8日 (土) 22:39時点における版
クイントリウス・カンド/Quintorius Kandはストリクスヘイヴン:魔法学院のキャラクター。カードとしてはストリクスヘイヴン:魔法学院の実地歴史家、クイントリウス/Quintorius, Field Historianが初出。
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解説
アルケヴィオス/Arcaviosの魔法学院ストリクスヘイヴン/Strixhavenの大学の一つ、ロアホールド大学/Lorehold Collegeに所属するロクソドン/Loxodonの魔道生徒/Mage-student。男性。長い鼻、大きな耳といった象の頭部を持つが、牙は短く切ってある(イラスト)。通称クイント/Quint。
クイントリウスは温和で真面目な古術師/Archaeomancerだ。羊飼いの家に生まれ、ランドルストーム軍学校/Rundlestrom Military Academyを除名された彼は、ロアホールドの魔道生徒としての真の情熱を見出した。進路を変えた長い思春期を経た彼は「自分自身を見つける」ことを何よりも望んでおり、世界の驚異的な歴史的名所を探索することでそれを成し遂げられると信じている。少しの指導を受けるだけで、彼はきっと自らの道を見つけることができるだろう。
クイントリウスは大図書棟/The Biblioplexの中でほとんどの時間を過ごし、研究のために古い書物を調べ回っている。彼は様々な本を手広く読んでおり、その頭には、役に立つかもしれない沢山の事実と知識が詰まっている。彼の魔法は通常、巻物や秘本に由来する――刃のように鋭い紙の黄金色のエネルギーを爆発させるのだ。
クイントリウスは歴史的記述の正確性を極めて重要だと考えている。真実もまた彼にとって重要だ。真実は神話ではなく事実の保存を可能にするからだ。彼は奨学金でストリクスヘイヴンに在籍しているが、足りない分の授業料は研究者たちと発掘現場で働くことで補っている。クイントリウスは大いなる未知のものを発見することで、ロクソドン種族の歴史と過去を学びたいと願っている。彼は自分自身と家族の名を知らしめることを目指し、一生懸命に研究している。熱心な学生である一方で、旅や探検の必要と願望を常に感じている彼は、その旅行熱が悩みとなっている。
経歴
課外授業/Extracurriculars
クイントは、新たにストリクスヘイヴンに入学したウィル・ケンリス/Will Kenrithの友人となった。大図書棟の自習室では、宿題に苦労するウィルの愚痴を聞きながら、二人の偉人が同一人物であるという歴史的発見をした(興奮して本に茶をこぼしてしまったが、呪文で元に戻した)。ストリクスヘイヴンの競技場/Strixhaven Stadiumでは一緒にメイジタワー/Mage Towerを観戦しながら、選手たちの使う魔法をウィルに解説した。
指導教官/The Mentor
クイントは、自分にあてがわれた霊魂/Spiritの指導教官、アステリオン/Asterionにうんざりしていた。この死者が語る話は貴重な歴史的事実でも何でもなく、スコーンや小型犬や日傘に関する取り留めのないものだったからだ。四回目の授業でクイントは彼の最期について尋ねたが――記録では、柱落とし/Pillardropに向かった後に行方不明になっている――よく覚えていないというのが答えだった。だが話の中で、アステリオンはとある一節を口ずさんだ。ロクソドンに伝わる祈りの詩、ジェドの聖歌/The Canticle of Jedだ。人間のアステリオンがそれを知っていることに驚くクイントに、彼は説明した。私は子供の頃、ロクソドンの保育者ヴィス・スヴォクノル/Vis Svokunolから沢山の物語を聞いた。柱落としに向かったのも、ロクソドンの失われし都、ザンタファー/Zantafarを探すためだ。そして言った、その都を見つけることが君の責務だと。
彫像に宿ったアステリオンとともに柱落としに向かいながら、クイントは早くも後悔し始めていた。彫像通り/Effigy Rowの彫像を許可なく持ち出すのは規則違反なのだ。もしバレたら、二年前と同じように退学処分になるかもしれない。転んで音を立て、教授/Professorのホフリ/Hofriに見つかりながらも何とか誤魔化したクイントは、偉大な学者と話す貴重な機会を前に心揺れたが、あくまでも失われし都を見つけるべく、彼の誘いを断った。
二人は目的の洞窟に辿り着いたが、その中には一本の石柱があるだけで、都の存在を示すものは何もなかった。クイントは魔法の地図を調べ、この洞窟が調査済みであることを知った。クイントは死者の妄言を根拠なく信じたばかりか、出発前に地図すら確認しておかなかった自分に怒り、そしてその怒りをアステリオンにぶつけた。だがアステリオンは、都の話は嘘でも勘違いでもないと言い、そして過去を語った。人間とロクソドンの共生が当たり前でなかった当時、ヴィスは一方的な証言をもとに虐待され、最後には私の父によって処刑された。私はヴィスへの償いとしてザンタファーを探していたのだと。その話に心動かされたクイントは、せめて調べられる限りのことは調べようとアステリオンに呼びかけた。二人は都の伝説を振り返り、そして気づいた。ロクソドンの都が封印されたのだとしたら、相応しい者だけが辿り着けるようになっているはずだ。すなわち、ロクソドンに伝わる言葉を知る者だけが。クイントは石柱の前でジェドの聖歌を大声で唱え――洞窟が揺れ、石柱が沈み、穴が開いた。
道具一式を準備し、穴を降りようとするクイントをアステリオンは制止した。私はここで死んだはずだ、そして君には私のように死んでほしくないと。だがクイントは答えた、今回は独りではないと。そして穴を降下したクイントが見たのは、巨大なロクソドンの黄金の像、六百年前にここで転落死したアステリオンの死体、そして彼方に広がる無人の都、ザンタファーの姿であった。それはアルケヴィオスのすべてのロクソドンにとっての悲願たる、世紀の大発見だった。
アルケヴィオス編 光輝く心臓/Arcavios: A Radiant Heart
新ファイレクシア/New Phyrexiaが次元壊し/Realmbreakerの枝を多元宇宙/Multiverseに伸ばすと、アルケヴィオスもその侵略を受けた。教授達の多くは捕らえられて完成化され、数少ない生き残りであるリリアナ・ヴェス/Liliana Vess教授は寮の防衛に専念していた。彼女はキリアン/Killian、ルーサ/Rootha、ダイナ/Dina、ジモーン/Zimone、そしてクイントに大図書棟に向かうよう頼んだ。ストリクスヘイヴンを創り出した呪文「the Invocation of the Founders」を探し出し、その力でファイレクシアを追い出してほしいと。
完成化した教授に襲撃されながらも、彼らはthe Invocation of the Foundersを見つけ出した。もつれたその呪文は解かれ、彼らの前に2色の花びらが5枚現れた。創始ドラゴン/The Founder Dragonsがそうしたように、5つの部分を同時に詠唱することでこの呪文は力を発揮するのだ。
ストリクスヘイヴン中を見渡せる高所で、彼らはそれぞれ花びらを掴むとInvocationを唱えはじめた。それはストリクスヘイヴンがどのようなものであるかを説明するかのような内容であった。5人の言葉は光の柱となり、あと少しで呪文は完成するかに見えた。だがその直前、ルーサが作り出した氷河の壁が砕かれた。完成化されたナサーリ/Nassariが襲来したのだ。ルーサは動揺し、彼女が持っていた花びらは光を失ってしまった。呪文は失敗するかに思えた。だが、奇妙なことにクイントは興奮していた――かつてザンタファーを発見したときのように。過去の失われた知識を未来の学者へと贈るかのような感覚に満たされた。彼は自らの花びらに詠唱を行うと同時に、ルーサの花びらに直接魔力を注ぎ込んだ。自らの命すらInvocationに注ぎ込まれつつあるそのとき、何かが彼を揺るがした。その光はInvocationのものではなく、クイントの内側から燃え上がっているようだった。彼は友に手を伸ばそうとするが、解き放たれたInvocationの力が大図書棟を、ナサーリを、ストリクスヘイヴンのすべてを吹き飛ばした。光が彼を飲み込む中、クイントの脳裏によぎったのはウィルとローアン/Rowanの安否であった。
リリアナ・ヴェスは瓦礫の山と化した大図書棟から4人の生徒を救出した。だが、そこにクイントの姿はなかった。光の炸裂とともに彼の姿が消えたというダイナの証言から、リリアナは彼が死んだものと思った――あるいは、プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkが灯ったものだと。カズミナ/Kasminaは彼らの中に「燃えさし」があることを示唆していたが、それは明らかに目の前の4人ではない。もしクイントリウスがプレインズウォーカー/Planeswalkerとして覚醒していたならば、彼はまだ生きているかもしれないのだとリリアナは思った。
登場
登場カード
フレイバー・テキストに登場
- ストリクスヘイヴン:魔法学院
- 除名/Expel、秘本破り/Tome Shredder、石繋ぎの導師/Stonebound Mentor、身震いする発見/Thrilling Discovery
- 統率者2021
- 過去起こし/Wake the Past
イラストに登場
- ストリクスヘイヴン:魔法学院
- 除名/Expel、ロアホールドの命令/Lorehold Command、石繋ぎの導師/Stonebound Mentor、身震いする発見/Thrilling Discovery
登場作品・登場記事
- Magic: The Gathering Strixhaven reveal: Quintorius of Lorehold college(PC Gamer 2021年3月24日 Alan Dexter著)
- Welcome to Strixhaven!(YouTube 2021年3月27日)
- Episode 3: Extracurriculars/メインストーリー第3話:課外授業(Magic Story 2021年4月7日 Adana Washington著、クイントとして)
- The Legends of Strixhaven/ストリクスヘイヴンの伝説たち(Feature 2021年4月13日 Fox Allison, Doug Beyer, and Ari Zirulnik著)
- Episode 4: Put to the Test/メインストーリー第4話:試験開始(Magic Story 2021年4月14日 Adana Washington著、名前のみ、クイントとして)
- The Mentor/サイドストーリー第3話:指導教官(Magic Story 2021年4月16日 Reinhardt Suarez著)
- A Silent Voice Calls/サイドストーリー第5話:音なき声が呼んでいる(Magic Story 2021年4月30日 Marcus Terrell Smith著)
- March of the Machine | Arcavios: A Radiant Heart/サイドストーリー・アルケヴィオス編 光輝く心臓(Magic Story 2023年3月20日 Evelyn Teng著)