切削
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==定義== | ==定義== | ||
− | [[プレイヤー]]が'''カードをN枚切削する'''/''mill N cards''とは、「そのプレイヤーが、自分の[[ライブラリー]]の[[ライブラリーの一番上|一番上]] | + | [[プレイヤー]]が'''カードをN枚切削する'''/''mill N cards''とは、「そのプレイヤーが、自分の[[ライブラリー]]の[[ライブラリーの一番上|一番上]]から[[カード]]をN枚自分の[[墓地]]に置く。」を意味する。 |
*主語が書かれていない場合、[[あなた]](その[[呪文]]や[[能力]]の[[コントローラー]])が切削する。[[引く]]や[[捨てる]]などと同様。 | *主語が書かれていない場合、[[あなた]](その[[呪文]]や[[能力]]の[[コントローラー]])が切削する。[[引く]]や[[捨てる]]などと同様。 | ||
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**[[開発部]]は以前にこれをキーワード処理に置き換えることを検討したが、あまり直感的でないという理由から見送られていた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/say-when-2014-12-08 Say When]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0011702/ 「いつ」の話]([[Making Magic]] [[2014年]]12月8日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 | **[[開発部]]は以前にこれをキーワード処理に置き換えることを検討したが、あまり直感的でないという理由から見送られていた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/say-when-2014-12-08 Say When]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0011702/ 「いつ」の話]([[Making Magic]] [[2014年]]12月8日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 | ||
***その後この俗語は多くの[[プレイヤー]]に馴染み、他のゲームでさえも使われる程になったことをキーワード処理化の理由としている<ref name="core2021"/>。 | ***その後この俗語は多くの[[プレイヤー]]に馴染み、他のゲームでさえも使われる程になったことをキーワード処理化の理由としている<ref name="core2021"/>。 | ||
− | ** | + | **mill自体は「石臼で挽く」「製粉する」という意味。「工場(でものを作る)」という意味もあり、カードとしての石臼の存在を知らなければ確かに直感的ではないだろう。 |
**日本語では「[[削る]]」と呼ばれていたが、この俗称には複数の意味があったため([[削る]]を参照)、「切削」という語が充てられた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/core-set-2021-and-jumpstart-release-notes-2020-06-20 Core Set 2021 and Jumpstart Release Notes]/[https://mtg-jp.com/gameplay/rules/docs/0034119/ 『基本セット2021』&『Jumpstart』リリースノート](Feature [[2020年]]6月20日 [[Eli Shiffrin]]著)</ref>。 | **日本語では「[[削る]]」と呼ばれていたが、この俗称には複数の意味があったため([[削る]]を参照)、「切削」という語が充てられた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/core-set-2021-and-jumpstart-release-notes-2020-06-20 Core Set 2021 and Jumpstart Release Notes]/[https://mtg-jp.com/gameplay/rules/docs/0034119/ 『基本セット2021』&『Jumpstart』リリースノート](Feature [[2020年]]6月20日 [[Eli Shiffrin]]著)</ref>。 | ||
*制定に先立って、[[R&D Playtest cards]]の[[Truth or Dare]]で一足早く登場していた。 | *制定に先立って、[[R&D Playtest cards]]の[[Truth or Dare]]で一足早く登場していた。 | ||
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==ルール== | ==ルール== | ||
*プレイヤーのライブラリーにあるカードの枚数よりも多い枚数のカードを切削するなら、そのプレイヤーは自分のライブラリーのカードをすべて墓地に置く。 | *プレイヤーのライブラリーにあるカードの枚数よりも多い枚数のカードを切削するなら、そのプレイヤーは自分のライブラリーのカードをすべて墓地に置く。 | ||
− | **例:[[不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable]] | + | **例:[[不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable]]はカードを10枚切削する。ライブラリーが9枚以下なら、そのすべてを墓地に置く。 |
*[[コスト]]の[[支払う|支払い]]などで自分のライブラリーにあるカードの枚数よりも多い枚数のカードを切削するかどうかの選択を行う場合は、そのプレイヤーは切削するという選択を行うことはできない。 | *[[コスト]]の[[支払う|支払い]]などで自分のライブラリーにあるカードの枚数よりも多い枚数のカードを切削するかどうかの選択を行う場合は、そのプレイヤーは切削するという選択を行うことはできない。 | ||
**例:[[腐敗農場の骸骨/Rot Farm Skeleton]]の[[起動型能力]]は、[[起動コスト]]としてカードを4枚切削する。あなたのライブラリーが3枚以下ならば起動できない。 | **例:[[腐敗農場の骸骨/Rot Farm Skeleton]]の[[起動型能力]]は、[[起動コスト]]としてカードを4枚切削する。あなたのライブラリーが3枚以下ならば起動できない。 |
2020年8月21日 (金) 20:44時点における版
切削(せっさく)/Millはキーワード処理の1つ。
Teferi's Tutelage / テフェリーの後見 (2)(青)
エンチャント
エンチャント
テフェリーの後見が戦場に出たとき、カードを1枚引き、その後カード1枚を捨てる。
あなたがカードを1枚引くたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを2枚切削する。(そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上からカードを2枚自分の墓地に置く。)
Carrion Grub / 屍肉地虫 (3)(黒)
クリーチャー — 昆虫(Insect)
クリーチャー — 昆虫(Insect)
屍肉地虫は+X/+0の修整を受ける。Xは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードの中で最大のパワーに等しい。
屍肉地虫が戦場に出たとき、カードを4枚切削する。(あなたのライブラリーの一番上からカードを4枚あなたの墓地に置く。)
Bruvac the Grandiloquent / 文飾衒才のブルバック (2)(青)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) アドバイザー(Advisor)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) アドバイザー(Advisor)
対戦相手がカードを1枚以上切削するなら、そのプレイヤーは代わりにその数の2倍の枚数のカードを切削する。(カードを1枚切削するとは、そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上からカードを1枚自分の墓地に置くことである。)
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定義
プレイヤーがカードをN枚切削する/mill N cardsとは、「そのプレイヤーが、自分のライブラリーの一番上からカードをN枚自分の墓地に置く。」を意味する。
解説
基本セット2021で新しく制定されたキーワード処理。それまで「ライブラリーの一番上からカードをN枚墓地に置く」と書かれていたものがキーワードとなった。基本セット2021発売に伴うオラクル更新によって、多数のカードが切削を用いたルール文章に変更された[1]。死亡や生成などと同様、書式が変わっただけで機能上の変化はない。ただし、切削することを参照する効果の影響を受けるようになる。
- 切削を参照するカードとして文飾衒才のブルバック/Bruvac the Grandiloquentが存在する。
- 石臼/Millstoneから名前をとって、俗に「Mill」と呼ばれていたライブラリー破壊をキーワード処理化したもの。
- 制定に先立って、R&D Playtest cardsのTruth or Dareで一足早く登場していた。
ルール
- プレイヤーのライブラリーにあるカードの枚数よりも多い枚数のカードを切削するなら、そのプレイヤーは自分のライブラリーのカードをすべて墓地に置く。
- 例:不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkableはカードを10枚切削する。ライブラリーが9枚以下なら、そのすべてを墓地に置く。
- コストの支払いなどで自分のライブラリーにあるカードの枚数よりも多い枚数のカードを切削するかどうかの選択を行う場合は、そのプレイヤーは切削するという選択を行うことはできない。
- 例:腐敗農場の骸骨/Rot Farm Skeletonの起動型能力は、起動コストとしてカードを4枚切削する。あなたのライブラリーが3枚以下ならば起動できない。
- 霧の用心/Heed the Mistsなどの「切削されたカード/milled card」を参照する効果は、その領域が公開領域である限り、ライブラリーから移動した領域にあるそのカードを見つけることができる。
- 能力が切削された単一のカードの情報をチェックする場合、複数枚のカードが切削されていたら、その能力はその切削されたすべてのカードを参照する。その能力が切削されたカードの特性や点数で見たマナ・コストなどの情報を参照する場合、複数の回答を得る。それらの回答が変数の値を定める場合、それらの回答の合計を用いる。能力が「そのカード/the card」に何らかの処理を行なう場合、その処理を切削されたすべてのカードに行なう。能力が「カード1枚/a card」に何らかの処理を行なう場合、その能力のコントローラーが影響を受けるカードを選ぶ。
- 例:霧の用心/Heed the Mistsは、1枚切削し、その点数で見たマナ・コストに等しいカードを引く。対戦相手の文飾衒才のブルバック/Bruvac the Grandiloquentによって2枚切削された場合、2枚の点数で見たマナ・コストの合計に等しいカードを引く。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 『基本セット2021』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)/Core Set 2021 Update Bulletin(News 2020年6月23日 Eli Shiffrin著)
- ↑ Say When/「いつ」の話(Making Magic 2014年12月8日 Mark Rosewater著)
- ↑ Core Set 2021 and Jumpstart Release Notes/『基本セット2021』&『Jumpstart』リリースノート(Feature 2020年6月20日 Eli Shiffrin著)
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 701 キーワード処理
- 701.13 切削する/Mill
- 701.13a プレイヤーが何枚かのカードを切削するとは、そのプレイヤーが自分のライブラリーからその枚数のカードを自分の墓地に置くことである。
- 701.13b プレイヤーは、自分のライブラリーにあるより多い枚数のカードを切削することはできない。それが選択であるなら、そうすることを選択することはできない。それが指示であるなら、可能な限りの枚数を切削する。同様に、自分のライブラリーにあるより多い枚数のカードを切削することを含むコストを支払うことはできない。
- 701.13c 切削されたカードに言及する効果は、ライブラリーから移動した先の領域が公開領域であれば、その領域でそのカードを見ることができる。
- 701.13d 能力が切削された単一のカードの情報をチェックする場合、複数枚のカードが切削されていたら、その能力はその切削されたすべてのカードを参照する。その能力が切削されたカードの特性やマナ総量などの情報を参照する場合、複数の回答を得る。それらの回答が変数の値を定める場合、それらの回答の合計を用いる。能力が「その」カードに何らかの処理を行う場合、その処理を切削されたすべてのカードに行う。能力がカード「1枚」に何らかの処理を行う場合、その能力のコントローラーが影響を受けるカードを選ぶ。
- 701.13 切削する/Mill
- 701 キーワード処理