ランプ
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2020年7月18日 (土) 05:42時点における版
ランプ(Ramp)、あるいはマナ・ランプ(Mana Ramp)とは、恒久的マナ加速によってマナ域を押し上げ、重いフィニッシャーに繋げるデッキの総称。
ビッグ・マナ、ターボランドといった場合もほぼ同じデッキタイプを指す。時のらせんブロックのあたりから広く使われるようになった言葉で、それまではターボランドという呼び方が主流であった。
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解説
ソーサリー
あなたのライブラリーから基本土地カードを最大2枚まで探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
あなたがこの呪文を唱えたとき、パーマネント2つを対象とし、それらを追放する。
破壊不能
絶え間ない飢餓、ウラモグが攻撃するたび、防御プレイヤーは自分のライブラリーの一番上から20枚のカードを追放する。
土地サーチ呪文やマナ・アーティファクトなどの恒久的マナ加速によって他のデッキより早く、そして確実に高マナ域に到達し、大型クリーチャーや重い呪文を連打、物量で対戦相手を圧倒する。
クリーチャー除去や土地破壊で相手を減速させて相対的な速度を得ることも多く、この点ではコントロールデッキとしての側面が強い。一方、デッキの根幹である能動的な動きはむしろビートダウンデッキやコンボデッキの性格に近いものである。このように、所謂3大アーキタイプのどれかに内包される概念ではなく、近年では独立したアーキタイプとして扱われることも少なくない。
他のデッキとの相性という側面で考えると、コンボデッキとの類似性が強い。これは「序盤はマナ加速のみで戦場が無防備になりやすい」「後半は重量級のカードで逆転が容易」「重量級のカードを処理されると弱い」など、序盤から後半までの展開のしかたがコンボデッキと類似しているため。一応差別化するなら、ランプはコンボデッキのように重量級カードを使えばその時点で勝利というほどの必殺性までは持たないことが多いが、代わりにコンボデッキほどキーカードが特定されていないので、コンボデッキよりはカウンターや手札破壊に耐性がある(といっても弱いことには違いない)ことが多い、というところだろうか。大型クリーチャーの展開ということから除去にも弱そうに見えるが、重い呪文にはソーサリーなどが用いられることも少なくない上、クリーチャーも大抵はETB能力や除去耐性をもったクリーチャーが選ばれるので、単に除去が豊富というだけでは対処として不十分なことが多い。
ほぼ共通して緑を中心とした構成となるが、マナ加速の際に色マナを確保しやすいため無理なく多色化が可能であり、カラーパターンは様々。緑単色のものから、複数の色からパワーカードをかき集めたグッドスタッフ系のデッキまで幅広いバリエーションがある。
桜族の長老/Sakura-Tribe Elderや木霊の手の内/Kodama's Reachが登場した神河ブロック期、原始のタイタン/Primeval Titanと優秀なマナ加速手段に恵まれたゼンディカー・ブロック+基本セット2011期は、特にスタンダードにおけるランプデッキの活躍が目覚ましかった時期である。
- 緑のマナ加速手段にはマナ・クリーチャーもあるのだが、自分の全体除去との相性が悪いため、投入を控えるケースは珍しくない。軽いマナ・クリーチャーを重視し、テンポロスの大きい土地サーチ呪文やマナ・アーティファクトを嫌う緑系中速ビートダウンとは対照的である。
名前の由来
動詞rampはramp upの形で強める、高める、増やすという意味になり、「製品の生産量を上げる」「対策やセキュリティを強化する」などの文脈で用いられる言葉である。マジックでも以前から"ramp up his mana"、"ramp up to six mana"という使われ方がなされており、ここからマナ域を積極的に押し上げるデッキタイプのことをMana Ramp、あるいは単にRampと呼ぶようになったものと思われる。
- このデッキタイプを代表するカードの1枚、不屈の自然/Rampant Growthから来ているとする説もある(参考)が、時のらせんブロック構築など不屈の自然が存在しない環境も多く、またMana Rampという呼び方にそぐわないため、微妙なところ。
- lamp(照明器具のランプ)やrump(牛の尻肉)とは無関係。
代表的なデッキ
ターボランドと呼ばれていたものも含む。
- ターボキャット
- Paper
- 創造の標
- フレッシュメーカー
- デスクラウド
- けちコントロール
- ビッグ・マナ
- ヴァラクート/オーメン・ヴァラクート
- エルドラージ・ランプ
- 青赤緑ターボランド
- 緑白秘匿
- ケッシグ・ランプ
- シミック・ランプ