稀少度
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なお、ブースターパック内に含まれているカードの枚数が同じでも、「特定のカードがパックに封入されている確率」はセットごとに微妙に変化している。たとえば大型[[エキスパンション]]は、かつては全350枚構成であったが、現在は250枚前後の構成が一般的になっている。分母が小さくなったぶん、特定の[[レア]]の封入確率は高くなっていることになる。 | なお、ブースターパック内に含まれているカードの枚数が同じでも、「特定のカードがパックに封入されている確率」はセットごとに微妙に変化している。たとえば大型[[エキスパンション]]は、かつては全350枚構成であったが、現在は250枚前後の構成が一般的になっている。分母が小さくなったぶん、特定の[[レア]]の封入確率は高くなっていることになる。 | ||
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2018年5月29日 (火) 21:16時点における版
稀少度/Rarityとは、ブースターパックからのカードの出やすさのこと。カタカナ語でレアリティとも。
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概要
稀少度が高い順(珍しい順)に神話レア・レア・アンコモン・コモンという4段階になっており、パックごとにそれぞれ一定枚数ずつ封入されている。稀少度の高いカードほど少なく、稀少度の低いカードほど多い。
パックに含まれる稀少度ごとのカードの枚数はあくまで「目安」であり、WotC社は必ずその枚数が含まれているということを保証していない。
- 訴訟社会であるアメリカでは、うかつに明言や保証をしてしまうとエラーがあったときにクレームをつけられて大損害を蒙ることがあるため、「明言しないように」しているようだ(参考)。
- 実際、封入エラーによってこの比率通りにカードが入っていないこともままある。その場合にもショップやトーナメント主催者に交換を求めることはできない。
なお、ブースターパック内に含まれているカードの枚数が同じでも、「特定のカードがパックに封入されている確率」はセットごとに微妙に変化している。たとえば大型エキスパンションは、かつては全350枚構成であったが、現在は250枚前後の構成が一般的になっている。分母が小さくなったぶん、特定のレアの封入確率は高くなっていることになる。
稀少度と構築におけるカードパワーは比例するわけではない。カスレアも多数存在するし、トーナメントで多用される強力なコモンも多数存在する。一方リミテッドにおいては、稀少度も考慮してカードパワーが調整されている(参考)。またMTGは同一商品の中で上位互換・下位互換になるレアとコモンのクリーチャーが収録されることが今でもあり、現代的なTCGに比べれば稀少度と強さの関係は露骨な方である。
基本セット
マジック・オリジン
基本土地の代わりにチェックリストカードが入ることがある。
基本セット2010以降
基本セット2010より、基本セットにも神話レアの段階が設けられた。構成は第10版から変化無し。
第10版
トークン・カードまたは豆知識カード1枚がおまけカードとして封入されるようになった。それにより、レア1枚・アンコモン3枚・コモン10枚・基本土地1枚・おまけカード1枚の16枚構成になった。
第7版~第9版
基本土地カード1枚が必ず収録されるようになった。このため、レア1枚・アンコモン3枚・コモン10枚・基本土地1枚の15枚構成になった。
第4版~第6版
基本土地カードがブースターパックに収録されなくなり、レア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚の15枚構成になった。
リバイズド・エディション以前
レア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚の15枚構成。しかし基本土地が各稀少度ごとに一定割合で収録されており、レアやアンコモンの枠に基本土地が入っている開封者泣かせのパックも…。
エキスパンション、特殊セット
イクサラン、イクサランの相克
基本土地の代わりにチェックリストカードが入ることがある。
運命再編
基本土地の代わりに基本でない土地(稀少度はコモン、レアの2種)が封入される。
- ただし一部言語のパックは、高確率で基本でない土地ではなく、運命再編の基本土地が封入される(運命再編の基本土地が封入されるエントリーセット、ファットパックが発売されない言語が該当)。
- リミテッドはパックの言語に関係なく、15枚で行われる。
コンスピラシー、コンスピラシー:王位争奪
基本土地の代わりにドラフト用能力を持ったカード、および策略が封入される。
マスターズ・シリーズ
基本土地の代わりに、プレミアム・カードが封入されている。
ドラゴンの迷路
基本土地の代わりに基本でない土地(稀少度はコモン、レア、神話レアの3種)が封入される。そのためリミテッドも1パック14枚でなく15枚で行われる。
イニストラード、闇の隆盛、イニストラードを覆う影、異界月
両面カードによる変則的な稀少度が採用され、1つのパックからプレミアム・カードとあわせて3枚の神話レア・レアの組み合わせを得られる可能性がある。
また、基本土地の代わりにチェックリストカードが入ることがある。
アラーラの断片以降
アラーラの断片以降は新たな稀少度として神話レアが作られ、8パックに1つ、レアの代わりに封入される。また、基本セット同様ブースターパックにも基本土地が必ず収録されるようになった。それにより、レア(もしくは神話レア)1枚・アンコモン3枚・コモン10枚・基本土地1枚・おまけカード1枚の16枚構成になった。
ローウィン~イーブンタイド
第10版より採用されたおまけカード(トークン・カードまたは豆知識カード)も必ず1枚収録される。それにより、レア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚・おまけカード1枚の16枚構成になった。
ミラージュ~未来予知
ミラージュ以降のセットでは、ブースターパックの構成がレア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚の15枚構成。つまりレアはコモンの10分の1以下しか存在していないことになる。
- 次元の混乱ではタイムシフトカードにも設けられたレアリティの封入率の都合で変則的な稀少度のような封入確率となっているが、タイムシフト・レアが出た場合を除けば通常の構成と同じ希少度の比率となる。
- 時のらせん以降のエキスパンションでは、プレミアム・カードがコモン枠扱いになったことから、1パックにプレミアム・カードと合わせて2枚のレアが出ることがある。
- また時のらせんと次元の混乱ではタイムシフトのカードが別枠であるため、1パックに3枚のレアが封入される可能性がある。(時のらせんでは過去にレアだったカードをレアとみなした場合)
アライアンス以前
アライアンス以前の古いエキスパンションではこの4段階ではなく、コモンとアンコモンのみの2段階であったりあるいはレアを含む3段階ではあるが、各レアリティごとにさらに出現率に差異があるという変則的な稀少度になっている(エラーパックという意味ではなく、意図的に変則的にしてある)。これらのエキスパンションのトレードや新規開封の際にはレアの有無やみなし稀少度(アンコモン1はレア、コモン1はアンコモンとして扱う)といった差異が生まれる点などは理解しておきたい。
稀少度ごとにシートと呼ばれる大きな紙にたくさんのカードが刷られており、そこから1枚1枚カード大に切り取ってカードが作られる。コモン11というのは、コモン・シートに11枚の割合で印刷されているという意味。
参考
- Nuts & Bolts: Higher Rarities/「基本根本」:より高いレアリティ(Making Magic 2012年2月27日 Mark Rosewater著)
- まったくレアリティ(Making Magic 2018年3月12日)
- コモン
- アンコモン
- レア
- 神話レア
- スペシャル
- 変則的な稀少度