イクサラン/Ixalan
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/talented-captain-vraska-2017-09-20 The Talented Captain Vraska]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0019572/ 敏腕船長ヴラスカ](2017年9月20日 R&D Narrative Team著) | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/talented-captain-vraska-2017-09-20 The Talented Captain Vraska]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0019572/ 敏腕船長ヴラスカ](2017年9月20日 R&D Narrative Team著) | ||
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/shapers-2017-09-27 The Shapers]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0019590/ 形成師](2017年9月27日 R&D Narrative Team著) | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/shapers-2017-09-27 The Shapers]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0019590/ 形成師](2017年9月27日 R&D Narrative Team著) | ||
− | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/something-else-entirely-2017-10-04 Something Else Entirely]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0019693/ 変わりゆく先に] | + | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/something-else-entirely-2017-10-04 Something Else Entirely]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0019693/ 変わりゆく先に](2017年10月4日 R&D Narrative Team著) |
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2017年10月5日 (木) 15:02時点における版
イクサラン/Ixalanは、多元宇宙/Multiverseに存在する次元/Planeの一つ。イクサラン・ブロックの舞台となった。
目次 |
世界観
イクサラン次元のイクサラン/Ixalan大陸、その鬱蒼とした密林の奥深くには、想像を絶する秘宝があるという。その名は不滅の太陽/The Immortal Sun――黄金の都オラーズカ/Orazcaの内に眠る、神話的な力を持つアーティファクトだ。数百年の長きにわたり、それは伝説に覆われたおぼろげな記憶に過ぎなかった。
太陽帝国/The Sun Empireの恐竜を駆る人間たちと川守り/The River Heraldsのマーフォークは長い間、戦争と危うい平和を繰り返しながら、イクサラン大陸を分かち合ってきた。だが外部の勢力、鉄面連合/The Brazen Coalitionの海賊と薄暮の軍団/The Legion of Duskの吸血鬼/Vampireの襲来が、その絶妙な均衡を崩してしまった。今やかつての伝説は現実と目されるようになり、四つの勢力すべてが不滅の太陽の大いなる力を欲し、黄金の都の在り処を必死に探し求めている。その力を手に入れるためなら、彼らはどんな手段も厭わないだろう。
世界は発見されるのを待っている。密林の植物に覆い隠された太陽帝国最盛期の遺跡、高山から湧き出す魔力に満ちた聖なる泉、忘れられし時代の海賊が秘密の入り江に隠した宝物――四勢力の勇敢なる探検家たちは、黄金の都を求めて大陸中を捜索する中で、そういったものを次々と見つけ出している。
束縛の魔法
イクサランはプレインズウォーカー/Planeswalkerにとって厄介な次元である。他の次元からイクサランにプレインズウォークすることはできるが、イクサランから他の次元にプレインズウォークしようとすると、何らかの力により引き戻されてしまう。このときプレインズウォーカーの頭上には、円で囲まれた三角形のシンボルが輝く(イラスト)。
勢力
太陽帝国/The Sun Empire
イクサラン大陸に存在する人間の帝国。太陽の三つの相を崇拝している。恐竜と共生しており、彼らに乗って戦う者は恐竜騎士と呼ばれる。
詳細は太陽帝国/The Sun Empireを参照。
川守り/The River Heralds
イクサラン大陸で暮らすマーフォークの集団。オラーズカの守護者で、不滅の太陽の力を誰にも使わせないことを使命とするが、一部のマーフォークは自分たちがその力を正しく使うべきだと考えている。
詳細は川守り/The River Heraldsを参照。
鉄面連合/The Brazen Coalition
薄暮の軍団にトレゾン/Torrezon大陸を追われた人間の子孫を中心とする海賊の連合。オーク、ゴブリン、セイレーンもこれに加わっている。
詳細は鉄面連合/The Brazen Coalitionを参照。
薄暮の軍団/The Legion of Dusk
トレゾン大陸を支配する吸血鬼の軍団。自らの吸血衝動を忌み嫌っており、血に頼らない永遠の命を求め、イクサラン大陸への侵略を開始した。
詳細は薄暮の軍団/The Legion of Duskを参照。
地理
イクサラン/Ixalan
太陽帝国と川守りの民が暮らす、三日月型の大陸(地図)。次元そのものと同じ名前で呼ばれる。
オラーズカ/Orazca
イクサラン大陸の密林の奥深くにあるとされる古の都。通称黄金都市(黄金の都)/The Golden City。オラーズカを守護する川守りさえもその場所は知らない。
不滅の太陽/The Immortal Sun
オラーズカの内に眠る、強大な力を持つアーティファクト。無限の富、帝国の国力、自然の支配、永遠の命を約束するとされ、各勢力とヴラスカ/Vraska、アングラス/Angrathはそれぞれの思惑から、この秘宝を手に入れようとしている。
元々はトレゾン大陸にある、後に薄暮の軍団となる吸血鬼の王国が所持していたもので、当時の支配者に絶大な力をもたらしていた。だが悪辣なるペドロン/Pedron the Wickedがそれを修道院から盗み出し、聖域の守りを離れた際に、翼を持つ何者かに奪われ、イクサラン大陸に渡ったという。また川守りの言い伝えによれば、かつて不滅の太陽はこの地に破滅をもたらし、最後の守護者/The Last Guardianはその恐ろしい力が二度と使われることのないよう、それをオラーズカの内に秘匿したとされる。
太陽帝国の重要地点
- 太陽海岸/The Sun Coast - イクサラン大陸東部に広がる海岸。
- パチャチュパ/Pachatupa - 海岸平野と山間部の境にある帝都。皇帝の宮殿トカートリ/Tocatliを擁する。
- アゾカン/Atzocan - 海岸平野にある、海に最も近い都市。
- オテペク/Otepec - 帝国の西端に当たる、高山の森林地帯に位置する都市。
川守りの重要地点
- 大いなる川/The Great River - 川守りを導くとされる大河。
- 九の支流/The Nine Tributaries - 大いなる川の9本の支流。それぞれの支流に選ばれた9人のマーフォークが、部族を率いる形成師/Shaperとなり、その川と同じ名前を襲名する。
- 深根の木/The Deeproot Tree
- 原初の水源/The Primal Wellspring
薄暮の軍団の重要地点
- 女王湾/Queen's Bay - トレゾンの女王を称えて名付けられた、薄暮の軍団が占領する湾。
- アダント/Adanto - 女王湾の島の上に築かれた、イクサラン最初の砦。別名一番砦/The First Fort。
- デュロン/Durron - 女王湾を囲む三大砦の一つ。別名信念砦/The Fort of Faith。
- リオア/Leor - 女王湾を囲む三大砦の一つ。別名追放砦/The Edge of Exile。
トレゾン/Torrezon
薄暮の軍団が支配する、イクサラン東方の大陸。鉄面連合の人間の祖先が元々住んでいた地でもある。
大嵐海/The Stormwreck Sea
イクサラン大陸とトレゾン大陸の間に広がる海。
孤高街/High and Dry
何千隻もの海賊船の残骸と、多数の筏、艀、浮桟橋が繋がって巨大な一つの塊となることで生まれた海上都市。鉄面連合の中立地帯で、海賊向けの酒場や店が並び、海賊間で物資、道具、宝物、物語が交換される。ここでは暴力沙汰はありふれており、放置されることもしばしば。
- high and dryは英語の成句で、「(船が)水から上がっている、座礁している」、転じて「(人が)見捨てられている、取り残されている」の意。日本語訳の「孤高」は後者に由来するものと思われる。
種族
- 人間/Human - 人型種族の一つ。太陽帝国と鉄面連合の両方に所属するほか、薄暮の軍団の従者となった者もいる。
- マーフォーク/Merfolk - 水陸両棲の人型種族。青のマーフォークは水中を、緑のマーフォークは陸上を好む。
- 吸血鬼/Vampire - 他者の血を吸う人型種族。人間を上回る力と素早さ、超自然的な能力により、トレゾン大陸を支配した。
- ゴブリン/Goblin - 猿のような小型の人型種族。イクサラン大陸出身だが、好奇心から鉄面連合に加わっている。
- オーク/Orc - 逞しい肉体を持つ人型種族。薄暮の軍団との長年の戦争で数百にまで数を減らし、今や多くが鉄面連合の海賊となっている。
- セイレーン/Siren - 鳥の翼を持つ人型種族。船に魅せられ、鉄面連合の一員となった。非常に気紛れで、愛情も次の瞬間には殺意に変わる。
- 恐竜/Dinosaur - 大型の爬虫類。太陽帝国の人間と共生しており、戦闘や運搬に利用されるが、飼い馴らすことはできない。
- ドライアド/Dryad - 植物の精霊。イクサランの知的種族で唯一、オラーズカの探索に関心を持たない。
キャラクター
- イクサラン出身者
- ファートリ/Huatli - 太陽帝国に所属する人間の恐竜騎士。オラーズカと思われる黄金の都の姿を目にし、それを見つけ出すための旅に出た。
- 他次元からの訪問者
- アングラス/Angrath - 灼熱の肉体を持つミノタウルス。イクサランから脱出するために海賊となり、不滅の太陽を探し求めている。
- ジェイス・ベレレン/Jace Beleren - ヴリン/Vryn出身の人間の精神魔道士・幻術師。ニコル・ボーラス/Nicol Bolasの精神攻撃を受け、記憶喪失となってイクサランに流れ着いた。
- ヴラスカ/Vraska - ラヴニカ/Ravnica出身のゴルゴン。ボーラスとの取引により、イクサランで海賊船の船長となってオラーズカの秘宝を探している。
- イクサランの住人
- ベケット/Beckett
- ギシャス/Gishath
- コパラ/Kopala
- クメーナ/Kumena
- ラネリー/Lannery
- マーブレン・フェイン/Mavren Fein
- ティシャーナ/Tishana
- ヴォーナ/Vona
- イクサランのその他のキャラクター
登場
登場カード
カード名に登場
フレイバー・テキストに登場
- イクサラン
- アルゲールの断血/Arguel's Blood Fast、アングラスの匪賊/Angrath's Marauders、乗っ取り/Hijack、開花のドライアド/Blossom Dryad、塁壁壊し/Crash the Ramparts、葉を食む鞭尾/Grazing Whiptail、噛み付く帆背びれ/Snapping Sailback、新緑の再誕/Verdant Rebirth
登場作品・登場記事
- IXALAN/イクサラン(公式サイト)
- Ixalan Map/イクサランの地図(公式サイト)
- Magic Story Podcast: Ixalan(Feature 2017年8月30日 Blake Rasmussen and Alison Luhrs、文字起こししたものはこちら)
Magic Story
- Jace, Alone/孤独のジェイス(2017年9月6日 R&D Narrative Team著)
- A Question of Confidence/問われる自信(2017年9月13日 R&D Narrative Team著)
- The Talented Captain Vraska/敏腕船長ヴラスカ(2017年9月20日 R&D Narrative Team著)
- The Shapers/形成師(2017年9月27日 R&D Narrative Team著)
- Something Else Entirely/変わりゆく先に(2017年10月4日 R&D Narrative Team著)
その他
- モチーフは「大航海時代の中南米」。川守りと太陽帝国が中南米の原住民、薄暮の軍団と鉄面連合がヨーロッパからの入植者に対応する。川守りはマヤ文明、太陽帝国はアステカ帝国を直接のモチーフとしており、また太陽帝国にはインカ帝国の要素も取り入れられている[1]。薄暮の軍団はコンキスタドール、鉄面連合は海賊の黄金時代をモチーフとしている。太陽帝国の恐竜は後から付け加えられた要素だが、ロストワールドものの雰囲気により無理なく融合させることができた[2]。
脚注
- ↑ Magic Story Podcast: Ixalan(Feature 2017年8月30日 Blake Rasmussen and Alison Luhrs、文字起こししたものはこちら)
- ↑ Just for Ix(alan), Part 1/ただ『イクサラン』のために その1(Making Magic 2017年9月25日 Mark Rosewater著)