ワープワールド
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*[[基本セット]]には歪んだ世界がたびたび採録されるが、その度にこのデッキは組まれ、[[地雷]]性の高い活躍をする。しかし、「歪んだ世界を撃ったら撃った側が負けた。」などということがざらに起こるので、[[トップメタ]]に君臨するのは難しい。 | *[[基本セット]]には歪んだ世界がたびたび採録されるが、その度にこのデッキは組まれ、[[地雷]]性の高い活躍をする。しかし、「歪んだ世界を撃ったら撃った側が負けた。」などということがざらに起こるので、[[トップメタ]]に君臨するのは難しい。 | ||
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+ | *一度回り出すとほぼ[[ソリティア]]だが、かの[[MoMa]]よりもタチが悪い。歪んだ世界が唱えられるたび、パーマネントを数えさせ、ライブラリー[[切り直す|切り直し]]、CIP能力処理など、面倒なコトが多いため。 | ||
==アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期== | ==アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期== |
2011年12月28日 (水) 15:21時点における版
ワープワールド(Warp World)は、ラヴニカ・ブロック屈指の「混沌をもたらす赤のレアカード」、歪んだ世界/Warp Worldを用いたデッキ。すべてのパーマネントを一掃し、ランダムに入れ替える歪んだ世界によって豪快なボードコントロールを行う。
目次 |
概要
マナ・アーティファクトなどでマナ加速すると同時にパーマネントの数を増やしていく。歪んだ世界/Warp Worldによってめくれる枚数は自分がオーナーであるパーマネント数に依存するため、ウッド・エルフ/Wood Elvesのように土地を戦場に出すパーマネントやトークンを生み出すパーマネントが重要になる。十分な数のパーマネントが確保できたら、歪んだ世界を唱えてボード・アドバンテージに差をつけ、ゲームをコントロールする。
歪んだ世界が重いためマナ加速は重要である。しかし、墓地回収やサーチカードで何度も歪んだ世界を連続使用するタイプではその性質上、召喚酔いに影響されるマナ・クリーチャーはあまり使用されない。逆に一度の歪んだ世界によってアドバンテージを狙うタイプでは、戦闘に参加できるクリーチャーが優先される場合もある。また、どちらのタイプもパーマネントの数を稼がなければ意味がないため、煮えたぎる歌/Seething Songのような一時的なマナ加速も望ましくなく、デッキ内の非パーマネント・カードは歪んだ世界のほかにはほとんど採用されず、歪んだ世界だけといったことも珍しくない。
基本的には歪んだ世界のための赤と、マナ加速のための緑を軸に組まれ、もう一色ぐらい追加される場合も多い。
- 基本セットには歪んだ世界がたびたび採録されるが、その度にこのデッキは組まれ、地雷性の高い活躍をする。しかし、「歪んだ世界を撃ったら撃った側が負けた。」などということがざらに起こるので、トップメタに君臨するのは難しい。
アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期
基本セット2010にも再録され、ゼンディカー・ブロックで登場した上陸とのシナジーを利用したものが誕生した。
環境全期を通して歪んだ世界の使い回し手段がなかったため、前環境の初期型と同じく、歪んだ世界1発のボードコントロールを当てにすることとなる。 このため、アタック時の打撃力向上やブロッカーとしても使えるマナ・クリーチャーの採用率が高くなったことも特徴。 また、マナ加速と上陸の二つを同時にこなすムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Dayaはほぼ必須であった。
上記のとおり上陸との相性は抜群で、猛り狂うベイロス/Rampaging Balothsやゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar、エメリアの天使/Emeria Angelなどといったトークン発生に関係する上陸クリーチャーは、歪んだ世界のパーマネント数稼ぎからフィニッシャーまで幅広い局面で活躍した。 また、堕ちたる者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Fallenを大量の土地と同時に場に出して一撃で勝負を決めるものも。
歪んだ世界を使用しなくても上陸である程度戦えるため、非パーマネント・カードであるにもかかわらず砕土/Harrowが採用されることが多い。また、マナが出て土地のサーチから上陸を稼げる全景が採用されることもあった。
時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
第10版に歪んだ世界/Warp Worldが再録されたため、時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック環境のスタンダードにも存在する。
初期型は歪んだ世界を使い回すための無政府主義者/Anarchistらが再録されなかったため、ラヴニカ・ブロック期のように歪んだ世界を使いまわすことは狙わず、歪んだ世界はCIP能力の再利用とボードコントロールを得るために利用する。
モグの戦争司令官/Mogg War Marshal、包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander、雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Rangerのようなトークンを引き連れてくるクリーチャーが多く採用されている。これらは歪んだ世界と高いシナジーを持つだけでなく、秘匿土地の風立ての高地/Windbrisk Heightsの条件を満たすことにも貢献する。
コンボというはっきりとした勝利手段はなくなったが、ビートダウンデッキとしての要素が強くなったことで、歪んだ世界に頼らなくても戦えるようになった。また、歪んだ世界や風立ての高地の存在により、ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteのような普通のビートダウンでは使いづらい重い強力カードを採用できるようになっている。
しかしイーブンタイドにてナックラヴィー/Nucklaveeが参入し、歪んだ世界の使い回しによるコンボタイプも再び登場した。
サンプルレシピ
ラヴニカ・ブロック期
ラヴニカ・ブロックで歪んだ世界/Warp Worldが登場したときに生まれた初期型。赤緑を軸に2,3色で構成され、無政府主義者/Anarchistによって何度も歪んだ世界を使いまわすことを狙う。
大量のパーマネントを確保した後に歪んだ世界を唱えると、ライブラリーの大半がめくられるので、無政府主義者を何度も戦場に出して歪んだ世界を回収し続けることが可能になる。確実に成功させるため、1回目は2枚目の歪んだ世界か無政府主義者を手札に残してから始めることが多い。
何度も使いまわす必要があるため、パーマネントの数が非常に重要になる。そのため、鉄の樹の拳/Fists of Ironwoodのようなカードパワーの低いカードまで採用される。さらに、狩り立てられたトロール/Hunted Trollのような対戦相手にトークンを与えるカードまで、当時のルールではトークンのオーナーが狩り立てられたトロールのCIP能力のコントローラーであったことを利用して採用されていた。
フィニッシャーには、基本的にはCIP能力を持つパーマネント・カードが採用される。初期型では7回ワープさせることを狙って感電の弧炎/Galvanic Arcが使われたが、新たなエキスパンションが加わるにつれて、ライブラリーアウトを狙った道化の王笏/Jester's Scepterや、ダメージ量が大きいボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteなどへ変化していく。
- ショックランドも存在したが、戦場に出るたびにライフ2点を要求されてはたまったものではないので採用は控えられる。神河ブロックがスタンダードにあった頃は、ペインランドだけで安定しない場合、ショックランドを入れるくらいならとお休みランドが入れられることもあった。
- たまにうまく歪んだ世界が回らずに鉄の樹の拳がついた狩り立てられたトロールで殴り勝ってしまうことも。