バベル
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− | + | *[[切り直す]]のが非常に手間なのだが、どうしてもサーチを使わざるを得ないため時間がかかりがち。[[頭蓋の摘出/Cranial Extraction]]を撃たれると自分も相手も悲しい。 | |
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+ | [[オデッセイ]]撤退後数年の時を経て、[[第9版]]で[[機知の戦い/Battle of Wits]]が[[再録]]されると共に[[トーナメント]]に復帰。大会レベルでの活躍例はあまり見られていないが、こと日本に限れば[[The Finals05]]でバベル勢が猛威を振るった事件が特に有名である。このときの[[デッキ]]は[[森田雅彦]]のデザインに、[[浅原晃]]がとある問題[[クリーチャー]]を加えたもの。 | ||
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+ | [[魔性の教示者/Diabolic Tutor]]、[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]、[[不朽の理想/Enduring Ideal]]、[[脳崩し/Brainspoil]]の[[変成]]により[[機知の戦い/Battle of Wits]]を[[サーチ]]。また、[[地底街の手中/Clutch of the Undercity]]の[[変成]]により[[魔性の教示者/Diabolic Tutor]]をサーチしてこられるようになっている。 | ||
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+ | *さまようもの+バベルの組み合わせはどう見てもふざけ半分なのだが、それでもしっかり戦果を挙げているあたりはさすがトッププロと言ったところか。The Finalsという大会の新たな魅力を見せてくれたという点でも意義深い一件であった。 | ||
+ | *仕掛け人の浅原は予選ラウンドにおいて、さまようもので[[黒田正城]](同大会優勝)を追い詰め、それ1体のために[[燎原の火/Wildfire]]を撃たせている。あるいは、準々決勝で[[中村修平]]に敗れる際のラストドローもさまようものであった。 | ||
+ | *同じく「The One」使用者の[[津村健志]]のデッキには一部で大人気の[[甲鱗のワーム/Scaled Wurm]]の姿が見える。これも浅原が手がけたもので、これの存在のために本来「デッキパワーは頭1つ抜けている(浅原談)」と言うことだが、さすがにこちらは1枚挿しでは事故の原因にしかならなかったそうだ。 | ||
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ちなみに、笹沼が使用するまでは、単に[[タワーデッキ]]と呼ばれており、「バベル」の名は笹沼オリジナルのデッキにこそ相応しいだろう。この後、各地でタワー・デッキが勃発。634枚(ムサシ)、573枚(コナミ)、758枚(ナゴヤ)などのタイプも登場したらしい。 | ちなみに、笹沼が使用するまでは、単に[[タワーデッキ]]と呼ばれており、「バベル」の名は笹沼オリジナルのデッキにこそ相応しいだろう。この後、各地でタワー・デッキが勃発。634枚(ムサシ)、573枚(コナミ)、758枚(ナゴヤ)などのタイプも登場したらしい。 | ||
− | + | 機知の戦いだけに頼らず、[[クリーチャー]]による[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]などでも[[勝利]]できるような構成にされるのが一般的。自分に[[心の傷跡/Traumatize]]を撃って[[サイカトグ/Psychatog]]を[[パンプアップ]]したり、同時に[[死闘/Mortal Combat]]の[[勝利条件]]達成を狙ったりもする。 | |
また、[[Jon Finkel]]がマジック・[[インビテーショナル]]の[[Magic Online|オンライン]][[エクステンデッド]]で使用し、その[[フォーマット]]内で全勝を上げたこともある。 | また、[[Jon Finkel]]がマジック・[[インビテーショナル]]の[[Magic Online|オンライン]][[エクステンデッド]]で使用し、その[[フォーマット]]内で全勝を上げたこともある。 | ||
*某外国人プレイヤーがツアーで日本にきたとき、機知の戦いを使っている人が少ないことに驚いて、「なぜこんなに少ないんだ、あんなに強いのに」と言ったそうな。その言葉通り(?)[[第9版]]に[[再録]]された後、それなりに警戒される存在までになっている。各所で好成績を収め、最早ネタとは言えない。 | *某外国人プレイヤーがツアーで日本にきたとき、機知の戦いを使っている人が少ないことに驚いて、「なぜこんなに少ないんだ、あんなに強いのに」と言ったそうな。その言葉通り(?)[[第9版]]に[[再録]]された後、それなりに警戒される存在までになっている。各所で好成績を収め、最早ネタとは言えない。 | ||
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*1枚しか入っていないカードは[[シルバーバレット]]戦略用。 | *1枚しか入っていないカードは[[シルバーバレット]]戦略用。 | ||
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*当初は240枚(通常のデッキの枚数60枚×4)で組んでいたらしい。それが245枚になったのは、テストプレイ時に機知の戦いを置いたら5枚足りずに負けたことがあったためだという。 | *当初は240枚(通常のデッキの枚数60枚×4)で組んでいたらしい。それが245枚になったのは、テストプレイ時に機知の戦いを置いたら5枚足りずに負けたことがあったためだという。 | ||
− | * | + | *予選でのこのデッキの勝ち方は、7~8割が機知の戦い、残りは[[マハモティ・ジン/Mahamoti Djinn]]による[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]だったそうだ。 |
*これでも[[サイドボード]]はちゃんと役に立ったらしい。 | *これでも[[サイドボード]]はちゃんと役に立ったらしい。 | ||
*この予選では[[ライブラリーアウト]]狙いのデッキとも対戦したそうだ。対戦相手はどんな気持ちだったのだろう。まさに[[地雷]]である。 | *この予選では[[ライブラリーアウト]]狙いのデッキとも対戦したそうだ。対戦相手はどんな気持ちだったのだろう。まさに[[地雷]]である。 | ||
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**[[サーチ]]カードに[[願い]]が追加された。そのため[[サイドボード]]も[[シルバーバレット]]用に組まれている。 | **[[サーチ]]カードに[[願い]]が追加された。そのため[[サイドボード]]も[[シルバーバレット]]用に組まれている。 | ||
*機知の戦い以外に、[[サイカトグ/Psychatog]]が[[フィニッシャー]]として4枚入っている。 | *機知の戦い以外に、[[サイカトグ/Psychatog]]が[[フィニッシャー]]として4枚入っている。 | ||
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2011年3月20日 (日) 11:10時点における版
バベル(Babel)は、機知の戦い/Battle of Witsで勝利することを目的とした、カード枚数が多いデッキ。また、ただ単にカード枚数が多いタワーデッキを指すこともある。
目次 |
概要
勝ち手段である機知の戦い/Battle of Witsの勝利条件がライブラリー200枚なので、240枚程度で構築されるのが一般的。
残りは大量のドローやサーチに加え、カウンターや除去に手札破壊、そしてそれらを兼ねる187クリーチャーなど、とにかく入れられるものは何でも詰め込んだような感じになっている。とてもトーナメントレベルとは思えない、果敢な弟子/Daring Apprenticeまで投入されるほど。数も種類も通常のデッキの数倍入っているため、何気にすさまじくお金のかかるデッキ。
- 切り直すのが非常に手間なのだが、どうしてもサーチを使わざるを得ないため時間がかかりがち。頭蓋の摘出/Cranial Extractionを撃たれると自分も相手も悲しい。
第9版後
オデッセイ撤退後数年の時を経て、第9版で機知の戦い/Battle of Witsが再録されると共にトーナメントに復帰。大会レベルでの活躍例はあまり見られていないが、こと日本に限ればThe Finals05でバベル勢が猛威を振るった事件が特に有名である。このときのデッキは森田雅彦のデザインに、浅原晃がとある問題クリーチャーを加えたもの。
浅原曰く、「Rogue Deckを超えたWander Deck」であり、彼のデッキ名は「The One」。それが意味するところとは、リストに1枚だけ入っているさまようもの/Wandering Onesである。
魔性の教示者/Diabolic Tutor、けちな贈り物/Gifts Ungiven、不朽の理想/Enduring Ideal、脳崩し/Brainspoilの変成により機知の戦い/Battle of Witsをサーチ。また、地底街の手中/Clutch of the Undercityの変成により魔性の教示者/Diabolic Tutorをサーチしてこられるようになっている。
主なフィニッシャーは機知の戦い/Battle of Witsや曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirrorだが、いざとなればさまようもの/Wandering Onesによる1点(+精神的)ダメージや幽体の照明灯/Spectral Searchlightのマナ・バーン戦法も駆使する。
- さまようもの+バベルの組み合わせはどう見てもふざけ半分なのだが、それでもしっかり戦果を挙げているあたりはさすがトッププロと言ったところか。The Finalsという大会の新たな魅力を見せてくれたという点でも意義深い一件であった。
- 仕掛け人の浅原は予選ラウンドにおいて、さまようもので黒田正城(同大会優勝)を追い詰め、それ1体のために燎原の火/Wildfireを撃たせている。あるいは、準々決勝で中村修平に敗れる際のラストドローもさまようものであった。
- 同じく「The One」使用者の津村健志のデッキには一部で大人気の甲鱗のワーム/Scaled Wurmの姿が見える。これも浅原が手がけたもので、これの存在のために本来「デッキパワーは頭1つ抜けている(浅原談)」と言うことだが、さすがにこちらは1枚挿しでは事故の原因にしかならなかったそうだ。
サンプルレシピ
- 備考
- The Finals05 スタンダード部門 ベスト8 (参考)
- 使用者:浅原晃
- フォーマット
オデッセイ・ブロック期
オデッセイ初出時には、本気で機知の戦い/Battle of Witsを使おうとするプレイヤーなんているとは思わなかったのだが、「地雷魔神ささぬ~」こと笹沼希予志によって構築され一世を風靡した。しかもこのデッキでThe Finals東日本予選を通過してしまうのだからすごい。
ちなみに、笹沼が使用するまでは、単にタワーデッキと呼ばれており、「バベル」の名は笹沼オリジナルのデッキにこそ相応しいだろう。この後、各地でタワー・デッキが勃発。634枚(ムサシ)、573枚(コナミ)、758枚(ナゴヤ)などのタイプも登場したらしい。
機知の戦いだけに頼らず、クリーチャーによるビートダウンなどでも勝利できるような構成にされるのが一般的。自分に心の傷跡/Traumatizeを撃ってサイカトグ/Psychatogをパンプアップしたり、同時に死闘/Mortal Combatの勝利条件達成を狙ったりもする。
また、Jon Finkelがマジック・インビテーショナルのオンラインエクステンデッドで使用し、そのフォーマット内で全勝を上げたこともある。
- 某外国人プレイヤーがツアーで日本にきたとき、機知の戦いを使っている人が少ないことに驚いて、「なぜこんなに少ないんだ、あんなに強いのに」と言ったそうな。その言葉通り(?)第9版に再録された後、それなりに警戒される存在までになっている。各所で好成績を収め、最早ネタとは言えない。
サンプルレシピ1
- 備考
- The Finals01東日本予選 1位通過
- 使用者:笹沼希予志
- フォーマット
バベル [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 1枚しか入っていないカードはシルバーバレット戦略用。
- 対緑カードが多いのは当時のメタゲームの関係。(ファイアーズなど)
- 当初は240枚(通常のデッキの枚数60枚×4)で組んでいたらしい。それが245枚になったのは、テストプレイ時に機知の戦いを置いたら5枚足りずに負けたことがあったためだという。
- 予選でのこのデッキの勝ち方は、7~8割が機知の戦い、残りはマハモティ・ジン/Mahamoti Djinnによるビートダウンだったそうだ。
- これでもサイドボードはちゃんと役に立ったらしい。
- この予選ではライブラリーアウト狙いのデッキとも対戦したそうだ。対戦相手はどんな気持ちだったのだろう。まさに地雷である。
- 笹沼氏はThe Finals本戦にもこのデッキで出場した。その際、少しカードが入れ替わっている。
- 沼4枚 → 硫黄孔/Sulfur Vent
- 悪意+敵意、闇への追放 各4枚 → 反論、釣り合い/Equilibrium
- 脊髄支配1枚 → 冬眠
- (サイドボード)冬眠4枚、反論4枚、洗い流し3枚 → 冬眠3枚、殺戮/Slay4枚、枯渇/Mana Short4枚
サンプルレシピ2
- 備考
- 2002インビテーショナル スタンダード部門 全勝
- 使用者:Jon Finkel
- フォーマット
バベル [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- こちらは241枚デッキ。使用可能セットが大幅に変化しているため、基本は同じでありながら多くの点が異なる。
- 機知の戦い以外に、サイカトグ/Psychatogがフィニッシャーとして4枚入っている。