魔力の櫃/Mana Vault

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[[マジック]]創世期から存在した、凄まじい爆発力を持つ[[マナ・アーティファクト]]。
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[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]創世期から存在した、凄まじい爆発力を持つ[[マナ・アーティファクト]]。
  
一見3点の[[無色]][[マナ]]を生み出す、実質的な無色の[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]な為に強そうに思えるが、連続[[タップ]]状態の1点の[[ダメージ]]は決して小さくない。再起動には更なるマナが必要なため、ほとんど出した1回しか使えない。[[Mox]]等の、他の強力な[[アーティファクト]]の存在もあって、当時は扱われることは少なかった。
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3点の[[無色マナ]]を生み出す、実質的に[[無色]][[暗黒の儀式/Dark Ritual]]であるため、一見強そうに思えるが、連続[[タップ]]状態の1点の[[ダメージ]]は決して小さくない。再[[起動]]には更なる[[マナ]]が必要なため、ほとんど出した1回しか使えない。[[Mox]]などの、他の強力な[[アーティファクト]]の存在もあって、当時は扱われることは少なかった。
  
だが他のカードの登場によって[[コンボ]]デッキが造り上げられてゆくにつれ、次第に頭角を現していく。まず注目が集まったのは[[MoMa]]においてである。[[通電式キー/Voltaic Key]]との相性のよさから投入されたが、単体での[[マナ加速]]能力もこの時多くのプレイヤーに見出されたといえる。
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だが他の[[カード]]の登場によって[[コンボ]]デッキが造り上げられてゆくにつれ、次第に頭角を現していく。まず注目が集まったのは[[MoMa]]においてである。[[通電式キー/Voltaic Key]]との相性の良さから投入されたが、単体での[[マナ加速]][[能力]]もこの時多くの[[プレイヤー]]に見出されたといえる。
  
それが如実に現れたのは、[[ネクロ・ドネイト]]である。当時は使い捨ての[[マナ加速]]として、[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]と共に使われていたが、それが凄まじい爆発力を引き起こし、最速3ターンで勝負が決まるほどに強化される。その強さゆえに皆が使用するほどになり、[[エクステンデッド]]の大会において半分以上の使用者で埋め尽くされることに。無論そんな状態が容認されるわけもなく、[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]共々禁止されることになる。
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それが如実に現れたのは、[[ネクロ・ドネイト]]である。当時は使い捨ての[[マナ加速]]として、暗黒の儀式と共に使われていたが、それが凄まじい爆発力を引き起こし、最速3ターンで勝負が決まるほどに強化される。その強さゆえに皆が使用するほどになり、[[エクステンデッド]]の大会において半分以上の使用者で埋め尽くされることになった。無論そんな状態が容認されるわけもなく、[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]共々禁止されることになる。
  
 
時間をかけてゆっくりとその真価を発揮した、大器晩成のようなカードである。
 
時間をかけてゆっくりとその真価を発揮した、大器晩成のようなカードである。
  
*調整すると[[厳かなモノリス/Grim Monolith]]。
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*難しい漢字を使っているが、これは「まりょくのひつ」と読む。「櫃」とは大型の(木の)箱を指し、主に現在の金庫の様に大切な物を収納するために用いられた。この字が難しかったからか、日本でも「マナボルト」と呼ばれることが多かった。「まりょくの'''ひつぎ'''」だの「まりょくの'''はこ'''」だの誤読する人間もちらほらいた。
*難しい漢字を使っているが、これは「まりょくのひつ」と読む。「櫃」とは大型の(木の)箱を指し、主に現在の金庫の様に大切な物を収納する為に用いられた。この字が難しかったからか、日本でも「マナボルト」と呼ばれることが多かった。「まりょくの'''ひつぎ'''」だの「まりょくの'''はこ'''」だの誤読する人間もちらほらいた。
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*[[タップ]]状態の[[アーティファクト]]は効力を失う、というルールがあった頃、「アンタップしない」能力を失っているから[[アンタップ]]する、が罷り通っていた時代があった。
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1999年10月1日より、[[ヴィンテージ]][[制限カード]]、[[Type1.5]]で[[禁止カード]]に指定される。2000年4月1日より、[[エクステンデッド]]でも禁止。2004年9月20日より、[[Type1.5]]から移行した[[レガシー]]でも続けて禁止カードに指定されている。
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1999年10月1日より、[[Type1]](現[[ヴィンテージ]])で[[制限カード]]、[[Type1.5]]で[[禁止カード]]に指定される。2000年4月1日より、[[エクステンデッド]]でも禁止。2004年9月20日より、Type1.5から移行した[[レガシー]]でも続けて禁止カードに指定されている。
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==変遷==
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[[アルファ]]版では[[モノ・アーティファクト]]に分類されていた。当時の[[アンタップ]]能力は「アンタップするには4マナ[[支払う]]必要がある」という[[ルール文章]]であり、[[Beth Moursund]]から「いつでも4マナを支払ってアンタップできる」という裁定が出されていた。また、ダメージを受けるかどうかのチェックは[[アップキープ]]の終了時に行っていた。
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[[リバイズド]]版では、上記のアンタップ能力に「アンタップの間に」が追加された。[[Duelist]]誌3号では「[[Basalt Monolith]]や魔力の櫃からのマナを使ってアンタップすることはできない」という裁定が出されていたが、1995年6月頃にこの裁定は逆転された。
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当時は「アーティファクトの能力はアンタップ状態の場合にのみ機能する」というルール([[第6版]]で廃止)があり、アンタップ能力やタップ状態時のダメージは機能しないと解釈することもできた。後に「アーティファクトのアンタップを用いた能力」「タップ状態の時に起きる能力」をこのルールの例外とすることで、この問題を解決させた。
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[[第4版]]では、アンタップ能力は[[アップキープ]]のみに起動できる[[起動型能力]]となった。この変更により[[Power Artifact]]などでの[[コスト]]軽減が可能となっていた。
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[[第5版]]では、アンタップを行うタイミングは即時から「アップキープの終了時」に変更された。
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2000年2月頃の[[オラクル]]更新で、アンタップ能力はアップキープ開始時に[[誘発]]し、[[解決]]時に支払いとアンタップを行う[[誘発型能力]]になり、タップ状態時のダメージは[[ドロー・ステップ]]の開始時に誘発するようになった。
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==関連カード==
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*[[アルファ]]では、同じ3マナ分のマナ・アーティファクトとして[[Basalt Monolith]]も作られている。そちらの[[マナ・コスト]]は3マナだが、タイミングを問わずに3マナでアンタップでき、タップ状態時のダメージはない。
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*[[ウルザズ・レガシー]]で登場した[[厳かなモノリス/Grim Monolith]]は、これとBasalt Monolithの調整版といえる。
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[The Top 50 Artifacts of All Time]]第10位([[WotC]]、文:[[Zvi Mowshowitz]]、英語)
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*[[The Top 50 Artifacts of All Time]] 第10位 [[WotC]]、文:[[Zvi Mowshowitz]]、英語)
 
*[[カード個別評価:第5版]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:第5版]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:第4版]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:第4版]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:リバイズド]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:リバイズド]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:アンリミテッド]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:アンリミテッド]] - [[レア]]
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__NOTOC__

2010年5月23日 (日) 15:06時点における版


Mana Vault / 魔力の櫃 (1)
アーティファクト

魔力の櫃はあなたのアンタップ・ステップにアンタップしない。
あなたのアップキープの開始時に、あなたは(4)を支払ってもよい。そうしたなら、魔力の櫃をアンタップする。
あなたのドロー・ステップの開始時に、魔力の櫃がタップ状態である場合、それはあなたに1点のダメージを与える。
(T):(◇)(◇)(◇)を加える。


マジック創世期から存在した、凄まじい爆発力を持つマナ・アーティファクト

3点の無色マナを生み出す、実質的に無色暗黒の儀式/Dark Ritualであるため、一見強そうに思えるが、連続タップ状態の1点のダメージは決して小さくない。再起動には更なるマナが必要なため、ほとんど出した1回しか使えない。Moxなどの、他の強力なアーティファクトの存在もあって、当時は扱われることは少なかった。

だが他のカードの登場によってコンボデッキが造り上げられてゆくにつれ、次第に頭角を現していく。まず注目が集まったのはMoMaにおいてである。通電式キー/Voltaic Keyとの相性の良さから投入されたが、単体でのマナ加速能力もこの時多くのプレイヤーに見出されたといえる。

それが如実に現れたのは、ネクロ・ドネイトである。当時は使い捨てのマナ加速として、暗黒の儀式と共に使われていたが、それが凄まじい爆発力を引き起こし、最速3ターンで勝負が決まるほどに強化される。その強さゆえに皆が使用するほどになり、エクステンデッドの大会において半分以上の使用者で埋め尽くされることになった。無論そんな状態が容認されるわけもなく、暗黒の儀式/Dark Ritual共々禁止されることになる。

時間をかけてゆっくりとその真価を発揮した、大器晩成のようなカードである。

  • 難しい漢字を使っているが、これは「まりょくのひつ」と読む。「櫃」とは大型の(木の)箱を指し、主に現在の金庫の様に大切な物を収納するために用いられた。この字が難しかったからか、日本でも「マナボルト」と呼ばれることが多かった。「まりょくのひつぎ」だの「まりょくのはこ」だの誤読する人間もちらほらいた。

1999年10月1日より、Type1(現ヴィンテージ)で制限カードType1.5禁止カードに指定される。2000年4月1日より、エクステンデッドでも禁止。2004年9月20日より、Type1.5から移行したレガシーでも続けて禁止カードに指定されている。

変遷

アルファ版ではモノ・アーティファクトに分類されていた。当時のアンタップ能力は「アンタップするには4マナ支払う必要がある」というルール文章であり、Beth Moursundから「いつでも4マナを支払ってアンタップできる」という裁定が出されていた。また、ダメージを受けるかどうかのチェックはアップキープの終了時に行っていた。

リバイズド版では、上記のアンタップ能力に「アンタップの間に」が追加された。Duelist誌3号では「Basalt Monolithや魔力の櫃からのマナを使ってアンタップすることはできない」という裁定が出されていたが、1995年6月頃にこの裁定は逆転された。

当時は「アーティファクトの能力はアンタップ状態の場合にのみ機能する」というルール(第6版で廃止)があり、アンタップ能力やタップ状態時のダメージは機能しないと解釈することもできた。後に「アーティファクトのアンタップを用いた能力」「タップ状態の時に起きる能力」をこのルールの例外とすることで、この問題を解決させた。

第4版では、アンタップ能力はアップキープのみに起動できる起動型能力となった。この変更によりPower Artifactなどでのコスト軽減が可能となっていた。

第5版では、アンタップを行うタイミングは即時から「アップキープの終了時」に変更された。

2000年2月頃のオラクル更新で、アンタップ能力はアップキープ開始時に誘発し、解決時に支払いとアンタップを行う誘発型能力になり、タップ状態時のダメージはドロー・ステップの開始時に誘発するようになった。

関連カード

参考

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