ドラグスコルの肉裂き/Drogskol Reaver

提供：MTG Wiki

2022年11月7日 (月) 17:34時点における版

悪斬の天使/Baneslayer Angelをさらに派手にしたような多色のスピリット。

ライフを得る度にカードを引く能力をもち、二段攻撃と絆魂も相まって戦闘を行うたびに6点のライフと2枚の手札を得られる6点クロックという高性能。ダメージレースを制する力が非常に高く、一度回りだせば逆転は困難。

弱点は悪斬の天使同様、除去耐性のなさ。こちらは7マナと重いのにも関わらず、タフネスが四肢切断/Dismemberや焼却/Combustの圏内のままであるためより一層深刻である。全力で守るか、除去が来る前にドロー能力を誘発させてアドバンテージの損失を緩和したい。

ドローは自身の絆魂以外の回復でも可能。清純のタリスマン/Pristine Talismanなどをドローエンジンに変えられる他、手間はかかるがコンボパーツにもなる。例えば聴罪司祭/Confessor＋共鳴者や精神力/Mind Over Matter＋回復を行うタップ能力で無限ドロー。苦悶の占い師、クェザ/Queza, Augur of Agoniesと組み合わせるとライブラリーの続く限り無限ドレインだが、どちらも強制効果なので相手を倒しきれないとライブラリーアウトで敗北する。

スタンダードでは絆魂持ちのフィニッシャーとしてはワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engineや殴打頭蓋/Batterskullが、ドロー能力持ちのものとしては聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinxがすでに存在するため、それらと競合してしまうのが厳しい。モダンでは魂剥ぎデッキの探査コストとして使われることがあった。

• カード名は肉裂き怪物/Flesh Reaverの流れを汲んで肉裂きと訳されている。テンプレートとして定着した訳語の1つではあるが、このカードは霊/Geistであるため、肉体を引き裂くというのは他のカード以上に違和感がある。

ルール

• カードを引く能力はライフを得るイベントの数だけ誘発する。
  • 1つのイベントで何点のライフを得ても、引く枚数は1枚である。
  • 絆魂を持つクリーチャーが複数のクリーチャーやプレイヤー、プレインズウォーカーに同時にダメージを与えた場合、回復は単一のイベントとなる。したがって引く枚数は1枚となる。
  • 絆魂を持つ複数のクリーチャーが同時に戦闘ダメージを与えた場合、回復はそれぞれ別のイベントとなる。したがってそのクリーチャーの数だけカードを引く。
• 二段攻撃の1度目の戦闘ダメージ・ステップで致死ダメージを与えた場合、そのクリーチャーは戦場を離れるため、第2戦闘ダメージ・ステップではダメージを割り振らない。したがって引く枚数は1枚となる。
  • トランプルを付与した場合、攻撃時には第2戦闘ダメージ・ステップで防御プレイヤーにダメージを与える。したがって引く枚数は2枚となる。

関連カード

サイクル

闇の隆盛の神話レアの多色クリーチャーのサイクル。人間以外の主要クリーチャー・タイプに1枚ずつ存在する。

• ドラグスコルの肉裂き/Drogskol Reaver
• ヘイヴングルの死者/Havengul Lich
• ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat
• 高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells - 高原の荒廃者/Ravager of the Fells

類似カード

ライフを得る事を条件とするドローカード。逆にドローするたび回復する様にすると地平線のキマイラ/Horizon Chimeraや黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypseになる。

• Lich - (黒)(黒)(黒)(黒)エンチャント。ライフゲインを全て同点数のドローに置換してしまう。あなたへのダメージが同数の非トークンパーマネントの生け贄に置換される。（アンリミテッド・エディション）
  • 極悪な死/Nefarious Lich - (黒)(黒)(黒)(黒)エンチャント。Lichのダメージ置換が生け贄でなく、墓地のカード追放に差し替わったバージョン。（オデッセイ）
  • リッチの熟達/Lich's Mastery - (6)(黒)(黒)(黒)呪禁エンチャント。ライフを得るたび同点数ドロー。あなたがライフを失うたび同数のパーマネントの生け贄かディスカードをする。（ドミナリア）
• 失われし夢の井戸/Well of Lost Dreams - (4)アーティファクト。回復のたび(X)を支払えばX枚ドロー。（ダークスティール）
  • 老いざる苦行者、アローロ/Oloro, Ageless Ascetic - (3)(白)(青)(黒)4/5クリーチャー。回復のたび(1)を支払えば1ドロー。さらに各対戦相手が1点ライフロス。（統率者2013）
  • 希望の夜明け/Dawn of Hope - (1)(白)エンチャント。回復のたび(2)を支払えば1ドロー。起動コスト(3)(白)で1/1絆魂トークンを生成。（ラヴニカのギルド）
  • マルコフの浄化師/Markov Purifier - (1)(白)(黒)2/3絆魂クリーチャー。ライフを得たあなたのターンの終了ステップに(2)を支払えば1ドロー。（イニストラード：真紅の契り）
  • 浄化の刃、シャナ/Shanna, Purifying Blade - (緑)(白)(青)3/3絆魂クリーチャー。ライフを得たあなたのターンの終了ステップに(X)を支払えばXドロー。（団結のドミナリア）
• 原野の魔女/Witch of the Moors - (3)(黒)(黒)4/4接死。ライフを得たあなたのターンの終了ステップに、あなたの墓地のクリーチャーを1枚回収。さらに各対戦相手に1ハンデス。（Jumpstart）
• 銀打ちのグール/Silversmote Ghoul - (2)(黒)3/1クリーチャー。(1)(黒)でこれを生け贄に捧げると1ドローだが、ライフを3点以上得たあなたのターンの終了ステップごとに墓地から戦場に戻る。（基本セット2021）
• 星界の霊薬/Cosmos Elixir - (4)アーティファクト。あなたの終了ステップにライフが初期ライフ総量を上回っていれば1ドロー。以下であれば2点回復。（カルドハイム）
• シガルダの輝き/Sigarda's Splendor - (2)(白)(白)。あなたのアップキープに、これが戦場に出た際のライフか直前ターンのライフを上回っていれば1ドロー。白の呪文を唱えるたび1点回復。（イニストラード：真夜中の狩り）

回復のたびトークンを生成するものは天使の協定/Angelic Accordの項を、バーンを行うものは血なまぐさい結合/Sanguine Bondの項を、+1/+1カウンターを得るものはアジャニの群れ仲間/Ajani's Pridemateの項をそれぞれ参照。

参考

• ドラグスコル/Drogskol (背景世界/ストーリー用語)
• カード個別評価：闇の隆盛 - 神話レア
• カード個別評価：ダブルマスターズ2022 - レア