カラーパイ
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*[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0017951/ パイの戦い](Making Magic 2016年11月14日) - 対抗色の対立のカラーパイについて | *[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0017951/ パイの戦い](Making Magic 2016年11月14日) - 対抗色の対立のカラーパイについて | ||
*[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0018604/ 友達でありがとう](Making Magic 2017年3月20日) - 友好色の協調のカラーパイについて | *[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0018604/ 友達でありがとう](Making Magic 2017年3月20日) - 友好色の協調のカラーパイについて | ||
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2017年7月6日 (木) 22:08時点における版
カラーパイ/Color Pieまたはカラーホイール/Color Wheelとはマジックにおいて5つの色にそれぞれ割り当てられた機能的な特徴、及びその背後にある色ごとの思想の関係を指す言葉である。
目次 |
カラーパイを表す図
カラーパイまたはカラーホイールは、たいてい5つの色を円形に並べた図で表現される。この図はマジックのカードの裏面をはじめ、Magicに関わる多くの場面で使われている。
色の並び順は固定されており、時計回りに白、青、黒、赤、緑と並ぶ。この並び方が色ごとの関係性を示すようになっている。円となった時、隣り合う色の組が友好色であり、向かい合う色の組が対抗色とされる。友好色同士には共に使うことによって利益を得られるカードがしばしば存在し、逆に対抗色では対戦相手の使う対抗色カードを狙って攻撃する色対策カードがしばしば存在する。ただし、対抗色同士が手を組むことを想定したブロックやセットも時々登場する。
カラーパイの価値
カラーパイの役割とはそれぞれの色が何ができて、何ができないのかを定義することである。Mark Rosewaterはカラーパイをトレーディングカードゲームというアイデアやマナのシステムと並ぶマジックの3本柱であり、とりわけ、各色にできないことがあり、それぞれの弱点が存在するという点が重要であると語っている。
機能の割り当て
メカニズム面での各色の役割分担について重要な事は、役割は変化しうるということである。これについてMark Rosewaterは混交の話で「色の哲学」を不変の大きな円とすれば、「現在のメカニズム的実装(色の役割)」は大きな円の中にありその中を動きうる小さな円に当たる、と説明している。実際、ブロックのテーマを示すため、サイクルを完成させるため、フレイバーを表現するため、など他の様々な理由によってその時の色の役割から外れたカードはたびたび登場する。
具体的なメカニズムの割り当ての詳細は色の役割のページを参照。
色の哲学と関係性
色の哲学とはフレイバー的な「その色らしさ」を保証する背景思想であり、その色に属するキャラクターが持つであろう価値観である。それぞれに得手不得手があるというだけではなく、それぞれの世界の見方そのものが根本から異なるのだ。たとえ友好色であっても哲学を共有しているわけではなく、対立する箇所が比較的少なく協力できる箇所が多いということである。
ただし、色を定義するのはその哲学だけではない。よってその色に属する全てのクリーチャーが下記のような哲学に従っているわけではない。(例えばゾンビは利己的とは言い難いし、魚が完璧さを志向しているわけではない。)[1]
関係図
思想はそれぞれ、5個隣のもの(円に並べたとき向かうあうもの)と対義語になっている。(参考)
(MORALITY-道徳とAMORALITY-非道徳、INSTINCT-本能とTECHNOLOGY-技術など)
白 | 青 | 黒 | 赤 | 緑 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
保守 平和 法則 | 知性 全知 不活発 | 利己主義 全能 偏執 | 無謀 行動 自由 | 素朴 生長 自然 | |||||
道徳 精神の 法則 |
秩序 人間の 法則 |
論理 知的な 思考 |
技術 知的な 応用 |
寄生 犠牲を 顧みぬ 利己主義 |
非道徳 他の全て に対する 利己主義 |
混沌 自発的 行動 |
衝動 感情的 行動 |
本能 自然の 判断 |
相互依存 自然の 存続 |
白
白は平和を求める。白は社会全体が互いに助け合い、秩序を尊重し、平和に暮らすことができる世界を実現することが可能だと信じている。ただしそのためには各人の努力が必要である。平和な社会を守りまた広めるために、白は道徳と法に価値を置き、その仕組みを固く維持しようとする。白は全ての個人が全体のために行動することを求め、道徳や法に反する個人は捕らえられ罰されねばならないと考える。
白はまた光と防御の色であり、最も宗教性が強い色でもある。
青
青は完璧を求める。青は全ての者が生まれた時は無地のキャンバスであり、その方法さえ知れば、各人が望む限りの者になることが出来ると信じている。それを実現するために、青は知識を求め、時間を掛けてそれを理解しようとする。青は可能性を広めること自体が害になるとは考えない。カラー・ホイール上で白と黒の間に位置する青は、社会の価値については中立的であり、個人の進歩を促進しそれ自体も進歩するような共同体は賞賛するが、進歩を抑圧するような共同体は否定する。
青はまた水と大気の色であり、非常に受動的で「遅い」色でもある。
黒
黒は力を求める。黒は自身を現実主義者だと考える。黒は詰まるところ、世界の誰もが自分自身を一番に守ろうとするのであり、世界とは強者が弱者を支配し搾取する場所だと考える。そのために黒は力を渇望し、力を増すためあらゆる好機を逃さない。黒は道徳や正義や良心などと言うものは見せ掛けの嘘っぱちであると考え、力を得るためにはありとあらゆる手段を用いる。黒は間違いなく利己的だが、直ちに悪というわけではない。黒からすれば、個人それぞれが自己の利益を最大化しようとすることで世界は回っているのだ。
黒はまた死と腐敗の色であり、個人主義的で自滅しやすい色でもある。
赤
赤は自由を求める。人生で最も重要なこととは、自分の感情に従って自分が望むことを望むときに行うことだと信じている。赤はその時々で変化する心をありのままに受け止める。そのために赤は無秩序を許容し法や規則を嫌う。黒とは異なり、赤が指針とするのは自分の利益ではなく自分の感覚である。これには友情、愛情、忠誠心なども含まれる。よって自分の利益を投げ打って他者のために尽くすこともまた赤の取りうる行動の一つである。
赤はまた炎と破壊の色であり、最も近視眼的で刹那的な傾向が強い色でもある。
緑
緑は受容を求める。世界が自然のまま、ありのままに存在することが正しいのだと考える。すべての生命は自然の秩序の一部として相互に依存しあっている。緑は人に必要なことは、その秩序を知ってその中で生まれもった役割を受け入れることだと考える。緑は世界が人為に干渉されず、その自然な姿のまま広がっていくことだけを望む。白と異なり、緑は秩序とは人の手で組み上げるものではなく、元からあるものだと考える。
緑は植物の色であると共に、保守的で心霊主義的な面が強く、不要な人為の象徴として最もアーティファクトを嫌う色でもある。
公式特集コラム
- The Bleed Story/混交の話(Making Magic 色の哲学とメカニズム的実装の変動性について)
- The Great White Way Revisited/再び大いなる白の道を(Making Magic 白の哲学の再訪記事)
- True Blue Revisited/真の青への再訪(Making Magic 青の哲学の再訪記事)
- In the Black Revisited/再び訪れた黒の中で(Making Magic 黒の哲学の再訪記事)
- Seeing Red Revisited/またまた真っ赤に(Making Magic 赤の哲学の再訪記事)
- It's Not Easy Being Green Revisited/緑への再訪は簡単ではない(Making Magic 緑の哲学の再訪記事)
- Bleeding Cool/クールな染み出しかた(Making Magic カラーパイの「染み出し」について)
- 色の協議会(Making Magic 2016年8月22日) - カラーパイを守るデザインチームについて
- パイの戦い(Making Magic 2016年11月14日) - 対抗色の対立のカラーパイについて
- 友達でありがとう(Making Magic 2017年3月20日) - 友好色の協調のカラーパイについて
参考
色 | |||||||||
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単色 | 白 - 青 - 黒 - 赤 - 緑 | ||||||||
多色 (金) |
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アン・ゲーム専用 | ピンク - 金 - 目の色 | ||||||||
色の関係 | 色の組み合わせ - 友好色 - 対抗色 - カラーパイ - 色の役割 | ||||||||
関連項目 | 無色 - 有色 - 単色カード - 多色カード - 色指標 - 固有色 - デッキカラー |