リアニメイト
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+ | *[http://mtg-jp.com/reading/formats/001311/ 公式コラム]で紹介されたデッキ。 | ||
+ | *墓地に落とす手段として大あわての捜索、入念な研究、[[巧みな軍略/Strategic Planning]]、[[トレイリアの風/Tolarian Winds]]の4種類が採用されている。 | ||
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+ | **Pauper Premier #6767329 on 02/22/2014 5th Place ([http://archive.wizards.com/Magic/Digital/MagicOnlineTourn.aspx?x=mtg/digital/magiconline/tourn/6767329 参考]) | ||
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+ | *[[青黒コントロール#Pauper|青黒コントロール]]に近いタイプ。墓地に落とす手段は[[調査/Probe]]と[[強迫的な研究/Compulsive Research]]に絞られ、除去や打ち消しが多く採用されている。 | ||
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2015年7月5日 (日) 04:37時点における版
リアニメイト(Reanimater / Reanimation)は、墓地からクリーチャー(まれに、他のパーマネント)を直接戦場に出すこと。または、そのような呪文や能力、デッキの総称。アニメイト、リアニ、リアニメイターとも呼ばれる。語源は英語の「Re(再び)」「Animate(魂を吹き込む)」から。再活性/Reanimateというそのまんまなカードもある。
- なお、この直接戦場に出すことを釣る、戦場に出す効果の発生源を釣り竿という。
- 修繕/Tinkerなどでライブラリーから、エルフの笛吹き/Elvish Piperなどで手札から戦場に出す場合には用いない。
目次 |
概要
リアニメイトの魅力は、クリーチャーのマナ・コストと色を完全に無視しながら比較的早い段階で戦場に出せることにある。普通「出れば強いけど重くて使えない」と見向きもされないクリーチャーを使えるというわけである。
古えの動く死体/Animate Deadしか無かった頃から存在するデッキタイプだが、実戦的なデッキへと仕上がっていったのは、ウェザーライトにて生き埋め/Buried Aliveが出てきてから。弱点の多いデッキだが、早いターンから大型クリーチャーで殴れる快感に取り憑かれた者は多く、その後も定期的にこのタイプのデッキが登場したこともあって、現在ではメジャーなデッキタイプの一つとして認識されていることが多い。
デッキカラーは時代によって様々だが、リアニメイトの軸となる釣り竿、墓地肥やし手段を最も擁しているのは黒なので、何らかの形で黒は混ざっていることが多い。
特徴
古典的なリアニメイトは、軸となる機構が釣り竿、大型クリーチャー、墓地肥やし手段の3つのみで成立し、コンボデッキのような大がかりな準備は必要ないことが多いが、他方でコンボデッキのように決まれば勝ちという必殺性を持ち得ないことが多い。そのため他のデッキタイプ(ビートダウンやコントロール)の要素を併せ持つことも多い。大量リアニメイトのようにより必殺性を高めることも可能だが、その場合はデッキ全体がそれに向けた構成となりやすく、コンボデッキに近い性質を持つようになる(実際、瞬殺型のリアニメイトデッキはコンボデッキにも分類されることが多い)。
素早く大型クリーチャーや大量のクリーチャーを展開するという性質から、ビートダウンデッキに対しては後半からの逆転が容易であり相性が良い。釣り上げるクリーチャーは色を問わないため選択肢は幅広く、ボードコントロールに長けたクリーチャー、除去に強いクリーチャーなど、メタゲームに応じたクリーチャーを選ぶことで、その時代のデッキに的確に対応できるのもリアニメイトの魅力の一つ。他方、釣り竿自体を封じられるとどうしようもないので、カウンターには弱い傾向にある。また、少数の大型クリーチャーを釣るようなタイプの場合、(色が合わない、普通に唱えるのでは重すぎるなどの理由で)手札から唱えることが不可能なクリーチャーが使われることも多いので、釣り上げたクリーチャーをバウンスされると相当厳しくなる。バウンスの利用が想定される環境なら、バウンスに強いクリーチャーを使うなど、対策は必須である。
古典的なリアニメイトと異なり、自身をリアニメイトする能力を持ったクリーチャーを利用するタイプのリアニメイトデッキも存在する。タイプとしてビートダウンデッキ寄りとなるかコントロールデッキ寄りとなるかはそのリアニメイトクリーチャーの性質によるところが大きいが、いずれにしても、釣り竿が必要ない代わりに釣り上げるクリーチャーは限定されるので、古典的リアニメイトとは特性が相当に異なることが多い。
リアニメイトデッキにおいて最大の天敵といえるのは、墓地対策である。リアニメイトの定義が「墓地からクリーチャーを利用する」というものである以上、ほとんどのリアニメイトデッキは墓地対策に弱い。墓地対策は軽量かつどの色でも使えることが多い上、「墓地対策への対策」はカウンターや「墓地対策への対策」に特化した一部のカードなど、かなり尖った手段しか存在しないので、一度墓地対策をとられてしまうとリアニメイトデッキ側では対処しづらいというのも大きい。
リアニメイト防止
一部の強力なカードは、リアニメイトによって容易に戦場に出すことを防ぐために、墓地にカードを残さないようにする能力を備えている場合がある。そのような能力を、俗にリアニメイト防止策(anti-reanimation clause)と呼ぶ。
リアニメイト防止策は、主に以下の2パターンがある。
- 誘発型能力によるリアニメイト防止
- 元いた領域を問わず墓地に置かれることで誘発し、その解決時に効果としてライブラリーに戻すパターン。真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truthなど、自身だけでなく墓地のカードすべてを戻すものもある。
- このパターンの場合、もみ消し/Stifleなどで能力を打ち消したり、イクスリッドの看守/Yixlid Jailerで能力を失わせたりすることによって墓地に残せるほか、その能力がスタックに置かれている間は墓地にあるため、インスタント・タイミングのリアニメイト呪文・能力があればリアニメイトが可能である。
- 常在型能力によるリアニメイト防止
- 「墓地に置かれる」ことを「そのカードを公開し、ライブラリーに加えて切り直す」に置き換える置換効果を生成するパターン。
- 誘発型能力ではなく、また墓地に存在する期間が存在しないので、もみ消しなどで打ち消すことはできず、インスタント・タイミングでのリアニメイトも不可能である。墓地に置かれる前に能力を失わせることで墓地に残すことはできるが、エルドラージ覚醒現在、戦場・墓地以外の領域にあるカードの能力を失わせるカードは存在せず、墓地に置くには一度戦場を経由する必要があるため、リアニメイトに利用するのは非常に難しい。
- イクスリッドの看守/Yixlid Jailerではこの能力を妨害することはできない。置換効果は、それが置換するべきイベントが起こる直前の段階で有効かどうかを見るからである。つまり、墓地に置かれるというイベントの直前=まだ以前の領域にある段階で能力を失わせないと意味が無い。
- 虚空の力線/Leyline of the Voidなどの「墓地に置かれる場合、代わりに追放する」の置換効果の影響下でこの能力を持つカードが戦場やスタックから墓地に置かれる場合、そのカードのコントローラーがライブラリーに戻すか追放するかを選択することができる。戦場・スタック以外から墓地に置かれる場合はオーナーが選ぶ。置換効果の項目を参照。
- これを持つカード
- レガシーの兵器/Legacy Weapon、ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus、大祖始/Progenitus、荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus
- セラのアバター/Serra Avatarも一時期はこちらの能力を持っていた。
どの領域からもライブラリーに戻る性質から、リアニメイト防止策を持つカードはライブラリーアウト防止として用いられる場合もある(キメラ、対ライブラリー破壊など)。また、ライブラリーから直接出すタイプのデッキ(Pro Bantなど)にとってはメリットにもなり得る。
主なデッキ
このジャンルの主なデッキには以下のタイプが存在する。
- 通常のファッティを呼ぶタイプ : ゴジラ、ニコル・シュート、ベンツォなど
- 大量のクリーチャーを一気に呼び出すタイプ : 波動機リアニメイト、ゴブリン召集など
- コントロールデッキ : Animate Mix、ナチュラルデス、ナイトメア・サバイバル、太陽拳など
- 瞬殺コンボタイプ : アングリーハーミット2、セファリッド・ブレックファースト、ワールドゴージャーなど
- クリーチャーではなく、エンチャントやアーティファクトをリアニメイトするタイプ : 補充、スタックス
- ビートダウン : ベリード・アライブ、フリゴリッド、ドレッジ
詳細は各項目を参照のこと。
スタンダード
下記の時期のスタンダードにおいても、活躍を見せる。
- テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期
- イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期
- ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
- アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期
- 時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
- ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
- 神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期
- オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期
- オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック期
- ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期
- テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期
- ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期
- アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期
- 黎明期
ブロック構築
下記の時期のブロック構築においても、活躍を見せる。
エクステンデッド
下記の時期のエクステンデッドにおいても、活躍を見せる。
モダン
当初は、エクステンデッドに続いて死せる生/Living Endとサイクリングを軸にした死せる生が代表。
各種コンボパーツや野生のナカティル/Wild Nacatlの禁止指定により環境が低速化してからは、堀葬の儀式/Unburial Ritesによるリアニメイト戦略も姿を見せるようになった。
主なフィニッシャーはエメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria、大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobiteなど。けちな贈り物/Gifts Ungivenで堀葬の儀式とフィニッシャーの2枚だけを選ぶことにより、確実に両方を墓地に落とすことができる。青白トロンなどのけちコントロールにおいて勝ち手段を務めるだけでなく、手軽な瞬殺ギミックであることから、白青を含むデッキのアグレッシブ・サイドボーディングとして採用されることもしばしば。
またグリセルブランド/Griselbrandの登場後は、フィニッシャーの居座りではなく高速召喚を目的とした御霊の復讐/Goryo's Vengeance型のデッキも現れた。追加の踏み倒し手段として裂け目の突破/Through the Breachが併用されることが多い。
- 戦慄の復活/Dread Returnはフォーマット制定当初からの禁止カード。
レガシー
また、2009年10月に納墓/Entombが禁止解除されたため、オーソドックスなファッティ高速召喚型も活躍するようになった。
基本的な動きは旧エクステンデッドのものとほぼ同じ。納墓や入念な研究/Careful Studyでフィニッシャーを墓地に落とし、再活性/Reanimateや死体発掘/Exhume、動く死体/Animate Deadでリアニメイトする。
初期は神秘の教示者/Mystical Tutorにより高い安定性と柔軟性を得ていたが、これが禁止されたことで一時勢いを落としていた。その後大量ドロー能力を持つ核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augurが登場、リアニメイトの二の矢とピッチカウンターを常に構え続ける戦略によって復権を果たす。さらにより速効性の高いグリセルブランド/Griselbrandが登場し、この戦略を継承する形で再びメタゲームの上位に食い込むようになっている。
その他のフィニッシャー候補は様々で、除去やコンボを封じるエメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria、展開済みの盤面を止める鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Windや大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobiteや魅力的な執政官/Blazing Archon、万能パーマネント対策となる絶望の天使/Angel of Despairや潮吹きの暴君/Tidespout Tyrantなどから数枚を採用し、状況に応じてシルバーバレットする。
初期型
- 備考
- グランプリマドリード10 優勝 (参考)
- 使用者:Andreas Muller
- フォーマット
- 神秘の教示者禁止前のタイプ。
アヴァシンの帰還後
Reanimate(Legacy) [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- グリセルブランド登場後のタイプ。
- 墓地対策をかわすため、Show and Tellとのハイブリッドになっている。
ヴィンテージ
ヴィンテージにおいても、リアニメイトは有力なデッキの一角である。ドローとディスカードを両立させるBazaar of Baghdadの存在が大きい。
1つは、世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragonのナイトメア能力を逆手に取った無限コンボデッキ、ワールドゴージャー。
もう1つは、ゴブリンの溶接工/Goblin Welderで強力なコントロール力を持つアーティファクトを使い回すコントロールデッキ、スタックスである。
これ以外にも様々なデッキが存在しており、ヴィンテージでは墓地対策は必須とされる。
Pauper
Pauperでも少数が存在している。
大あわての捜索/Frantic Searchや入念な研究/Careful Studyでウラモグの破壊者/Ulamog's Crusherを墓地に落とし、死体発掘/Exhumeでリアニメイトするのが基本的な動き。また、ドラゴンエンチャントもしばしば採用される。
死体発掘以外のリアニメイト手段が大型クリーチャーには使えない発掘/Unearth程度しか環境に存在しないこと、強力な大型クリーチャーがコモンには乏しいこと、また各種打ち消しや大祖始の遺産/Relic of Progenitus、ボジューカの沼/Bojuka Bogといった墓地対策が環境に多いことなどの欠点もあってかなかなかトップメタには食い込めてないローグデッキ止まりであるのが現状である。
大あわての捜索禁止前
UB Exhume(Pauper) [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 公式コラムで紹介されたデッキ。
- 墓地に落とす手段として大あわての捜索、入念な研究、巧みな軍略/Strategic Planning、トレイリアの風/Tolarian Windsの4種類が採用されている。
青黒コントロール
Exhume Control(Pauper) [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 青黒コントロールに近いタイプ。墓地に落とす手段は調査/Probeと強迫的な研究/Compulsive Researchに絞られ、除去や打ち消しが多く採用されている。