基本セット
提供:MTG Wiki
(→基本セット2015/2015 Core Set) |
|||
1行: | 1行: | ||
− | {{新製品}} | + | {{新製品}}'''基本セット'''/''Basic Sets, Core Sets''は、基本的な[[カード]]のセット。 |
− | '''基本セット'''/''Basic Sets, Core Sets''は、基本的な[[カード]]のセット。 | + | |
==概要== | ==概要== | ||
− | [[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]] | + | [[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の導入用として意識された基本的なカード群。 |
[[色の役割]]を大きく逸脱したカードや複雑な[[効果]]を持つカードは少なく、また[[キーワード能力]]には[[注釈文]]が付くなど、初心者[[プレイヤー]]にも優しい。一方、しっかりと基準を守られている[[カードパワー]]であるため、慣れたプレイヤーにとっては物足りない点もあった。そのため[[基本セット2010]]からは方針を変え、従来までの「全カードが[[再録]]カード」という構成から「セットの半数が新規カード」となるように構成が改められており、従来のプレイヤーにとっても魅力的な[[パワーカード]]が多数含まれている。[[基本セット2015]]からはその名を冠した[[プロツアー]]も開催される。 | [[色の役割]]を大きく逸脱したカードや複雑な[[効果]]を持つカードは少なく、また[[キーワード能力]]には[[注釈文]]が付くなど、初心者[[プレイヤー]]にも優しい。一方、しっかりと基準を守られている[[カードパワー]]であるため、慣れたプレイヤーにとっては物足りない点もあった。そのため[[基本セット2010]]からは方針を変え、従来までの「全カードが[[再録]]カード」という構成から「セットの半数が新規カード」となるように構成が改められており、従来のプレイヤーにとっても魅力的な[[パワーカード]]が多数含まれている。[[基本セット2015]]からはその名を冠した[[プロツアー]]も開催される。 | ||
11行: | 10行: | ||
[[基本セット2010]]からはそれ単体での[[リミテッド]]も強く意識され、[[稀少度|レアリティ]]毎のパワーレベルや枚数等の基準も他の大型エキスパンションに準拠している。 | [[基本セット2010]]からはそれ単体での[[リミテッド]]も強く意識され、[[稀少度|レアリティ]]毎のパワーレベルや枚数等の基準も他の大型エキスパンションに準拠している。 | ||
− | + | 2014年8月末に、2015年発売の[[マジック・オリジン]]を最後に基本セットが廃止されることが発表された([http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0011148/ 参考])。 | |
*[[アンリミテッド]]から[[第10版]]までの基本セットは[[再録]]カードのみで構成されており、一部の例外を除き[[白枠]]だった。また、ストーリーや他の[[ブロック (総称)|ブロック]]とは全く関係なくカードが収録されていた | *[[アンリミテッド]]から[[第10版]]までの基本セットは[[再録]]カードのみで構成されており、一部の例外を除き[[白枠]]だった。また、ストーリーや他の[[ブロック (総称)|ブロック]]とは全く関係なくカードが収録されていた | ||
**現在では次のブロックを意識したカードも散見される。例として、[[墓地]]にスポットを当てた[[イニストラード・ブロック]]に先駆けての[[彼方の映像/Visions of Beyond]]([[基本セット2012]])、[[ラヴニカへの回帰ブロック]]での[[ショックランド]]再録を見越しての[[遥か見/Farseek]]([[基本セット2013]])など。 | **現在では次のブロックを意識したカードも散見される。例として、[[墓地]]にスポットを当てた[[イニストラード・ブロック]]に先駆けての[[彼方の映像/Visions of Beyond]]([[基本セット2012]])、[[ラヴニカへの回帰ブロック]]での[[ショックランド]]再録を見越しての[[遥か見/Farseek]]([[基本セット2013]])など。 | ||
− | * | + | *[[第4版]]から基本セット2010までは二年に一度、それ以降は一年に一度の間隔で発売されている。 |
==基本セット一覧== | ==基本セット一覧== | ||
64行: | 63行: | ||
'''[[第10版]]'''では、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]誕生15周年記念とし、通常の[[白枠]]からすべて[[黒枠]]になった。また、[[伝説の]][[クリーチャー]]も基本セットでははじめて登場した。今回も[[再録]][[カード]]決定の投票企画「[[第10版を選ぼう]]」が行われた。 | '''[[第10版]]'''では、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]誕生15周年記念とし、通常の[[白枠]]からすべて[[黒枠]]になった。また、[[伝説の]][[クリーチャー]]も基本セットでははじめて登場した。今回も[[再録]][[カード]]決定の投票企画「[[第10版を選ぼう]]」が行われた。 | ||
− | ===基本セット2010/2010 Core Set=== | + | ===基本セット2010/Magic 2010 Core Set=== |
これまでの「第N版」というのを年号で表記するように改めた'''[[基本セット2010]]'''では、基本セットとしてはアルファ以来となる完全新規カードが登場。また、基本セットでは初めてとなる、[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]を含む[[神話レア]]が登場した。また、第6版以来となる大幅な[[ルーリング]]の改訂を行う。 | これまでの「第N版」というのを年号で表記するように改めた'''[[基本セット2010]]'''では、基本セットとしてはアルファ以来となる完全新規カードが登場。また、基本セットでは初めてとなる、[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]を含む[[神話レア]]が登場した。また、第6版以来となる大幅な[[ルーリング]]の改訂を行う。 | ||
− | ===基本セット2011/2011 Core Set=== | + | ===基本セット2011/Magic 2011 Core Set=== |
'''[[基本セット2011]]'''では、基本セット2010での「新規カードの採用」方針が更に推し進められている。新規カードのパワーカードが多く登場しているほか、新規カードのみで為される[[サイクル#カード群|サイクル]]も多数収録されている。また、このセットから過去の拡張セットからキーワードを再録する事となり、最初のキーワードとして「[[占術]]」が選ばれた。また、基本セットのひとつとして[[デッキビルダーセット]]も同時発売となった。 | '''[[基本セット2011]]'''では、基本セット2010での「新規カードの採用」方針が更に推し進められている。新規カードのパワーカードが多く登場しているほか、新規カードのみで為される[[サイクル#カード群|サイクル]]も多数収録されている。また、このセットから過去の拡張セットからキーワードを再録する事となり、最初のキーワードとして「[[占術]]」が選ばれた。また、基本セットのひとつとして[[デッキビルダーセット]]も同時発売となった。 | ||
− | ===基本セット2012/2012 Core Set=== | + | ===基本セット2012/Magic 2012 Core Set=== |
'''[[基本セット2012]]'''では、基本セットでも[[イベントデッキ]]が発売された。再録キーワードは「[[狂喜]]」。[[デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ]]シリーズとの連動イベント「[[マジック・セレブレーション]]」も開始された。 | '''[[基本セット2012]]'''では、基本セットでも[[イベントデッキ]]が発売された。再録キーワードは「[[狂喜]]」。[[デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ]]シリーズとの連動イベント「[[マジック・セレブレーション]]」も開始された。 | ||
− | ===基本セット2013/2013 Core Set=== | + | ===基本セット2013/Magic 2013 Core Set=== |
− | '''[[基本セット2013]]'''では、基本セットでは[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス]]が取り上げられ、5色均等でないカード配分や[[適合の宝石/Gem of Becoming]]などこれまでならサイクルをなすようなカードの単独収録など、背景設定を重視するようになった。また基本セット初めての[[多色]]カードや第10版以来となる伝説のクリーチャーが収録された。再録キーワードは「[[賛美]]」。 | + | '''[[基本セット2013]]'''では、基本セットでは[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス/Nicol Bolas]]が取り上げられ、5色均等でないカード配分や[[適合の宝石/Gem of Becoming]]などこれまでならサイクルをなすようなカードの単独収録など、背景設定を重視するようになった。また基本セット初めての[[多色]]カードや第10版以来となる伝説のクリーチャーが収録された。再録キーワードは「[[賛美]]」。 |
− | ===基本セット2014/2014 Core Set=== | + | ===基本セット2014/Magic 2014 Core Set=== |
− | '''[[基本セット2014]]'''では、[[チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar (ストーリー)|チャンドラ・ナラー]]が取り上げられる。キーワード能力ではないが、再録テーマとして「[[スリヴァー]]」が姿を変えて復活。また[[統率者 (カードセット)|統率者]]からの再録が初めて行われた。基本セット2010以来となる大幅な[[ルーリング]]の改訂が行われた。 | + | '''[[基本セット2014]]'''では、[[チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar (ストーリー)|チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar]]が取り上げられる。キーワード能力ではないが、再録テーマとして「[[スリヴァー]]」が姿を変えて復活。また[[統率者 (カードセット)|統率者]]からの再録が初めて行われた。基本セット2010以来となる大幅な[[ルーリング]]の改訂が行われた。 |
− | ===基本セット2015/2015 Core Set=== | + | ===基本セット2015/Magic 2015 Core Set=== |
'''[[基本セット2015]]'''では[[ガラク/Garruk]]が取り上げられ、基本セットでは初となる新録の多色カードが収録された。基本セット2013以来となる伝説のクリーチャーが収録されたほか、ゲストデザイナー・カードが収録された。再録キーワードは「[[召集]]」。初めて[[対戦キット]]が発売され、冠が付けられた[[プロツアー]]が開催される。第8版以来となる、カード枠デザインの変更が行われた(→[[新枠#基本セット2015以降のカード枠]])。 | '''[[基本セット2015]]'''では[[ガラク/Garruk]]が取り上げられ、基本セットでは初となる新録の多色カードが収録された。基本セット2013以来となる伝説のクリーチャーが収録されたほか、ゲストデザイナー・カードが収録された。再録キーワードは「[[召集]]」。初めて[[対戦キット]]が発売され、冠が付けられた[[プロツアー]]が開催される。第8版以来となる、カード枠デザインの変更が行われた(→[[新枠#基本セット2015以降のカード枠]])。 | ||
+ | |||
+ | ===マジック・オリジン/Magic Origins=== | ||
+ | {{新製品}}最後の基本セット、'''[[マジック・オリジン]]'''では5名の[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]達([[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura (ストーリー)|ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]]、[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]]、[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ・ヴェス/Liliana Vess]]、[[チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar (ストーリー)|チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar]]、[[ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane (ストーリー)|ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane]])とその起源にスポットが当てられる。 | ||
===基本セットの歴史=== | ===基本セットの歴史=== | ||
99行: | 101行: | ||
*Ninth Edition | *Ninth Edition | ||
*Tenth Edition | *Tenth Edition | ||
− | *2010 Core Set | + | *Magic 2010 Core Set |
− | *2011 Core Set | + | *Magic 2011 Core Set |
− | *2012 Core Set | + | *Magic 2012 Core Set |
− | *2013 Core Set | + | *Magic 2013 Core Set |
− | *2014 Core Set | + | *Magic 2014 Core Set |
− | *2015 Core Set | + | *Magic 2015 Core Set |
+ | *Magic Origins | ||
日本語版は、Fourth Edition([[第4版]])、Chronicles([[クロニクル]])の2種類の日本語版の発売が1年ほど英語版より遅くなったが、[[ミラージュ]]以降は日本語版と英語版が同時期に発売されるというスタイルになっている。 | 日本語版は、Fourth Edition([[第4版]])、Chronicles([[クロニクル]])の2種類の日本語版の発売が1年ほど英語版より遅くなったが、[[ミラージュ]]以降は日本語版と英語版が同時期に発売されるというスタイルになっている。 | ||
113行: | 116行: | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/152 The Mighty Core]([[WotC]]、文:[[Mark Rosewater]]) | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/152 The Mighty Core]([[WotC]]、文:[[Mark Rosewater]]) | ||
+ | *[[カード個別評価:マジック・オリジン]] | ||
*[[カード個別評価:基本セット2015]] | *[[カード個別評価:基本セット2015]] | ||
*[[カード個別評価:基本セット2014]] | *[[カード個別評価:基本セット2014]] |
2015年3月7日 (土) 22:40時点における版
基本セット/Basic Sets, Core Setsは、基本的なカードのセット。概要
マジックの導入用として意識された基本的なカード群。
色の役割を大きく逸脱したカードや複雑な効果を持つカードは少なく、またキーワード能力には注釈文が付くなど、初心者プレイヤーにも優しい。一方、しっかりと基準を守られているカードパワーであるため、慣れたプレイヤーにとっては物足りない点もあった。そのため基本セット2010からは方針を変え、従来までの「全カードが再録カード」という構成から「セットの半数が新規カード」となるように構成が改められており、従来のプレイヤーにとっても魅力的なパワーカードが多数含まれている。基本セット2015からはその名を冠したプロツアーも開催される。
プレインズウォーカー/Planeswalkerのようなマジックの根幹の背景ストーリーに関わるカードも積極的に採用されているが、多くの再録カードで構成される事情もあり、通常のエキスパンションのように特定の次元/Planeのみを舞台にすることはない。「伝統的西洋ファンタジー」を丁寧に描いてきたものの、マジック独自の背景ストーリーを描く余地がない事は問題であり、キャラクターや世界観のファンにとっては不評であった。基本セット2013以降はこれを改め、マジック独自の背景ストーリーも重視されるようになった。毎年特定のキャラクターにスポットライトが当てられるようになり、同時期に発売されるデュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズシリーズとも密接に連動して物語が作られている。
基本セット2010からはそれ単体でのリミテッドも強く意識され、レアリティ毎のパワーレベルや枚数等の基準も他の大型エキスパンションに準拠している。
2014年8月末に、2015年発売のマジック・オリジンを最後に基本セットが廃止されることが発表された(参考)。
- アンリミテッドから第10版までの基本セットは再録カードのみで構成されており、一部の例外を除き白枠だった。また、ストーリーや他のブロックとは全く関係なくカードが収録されていた
- 現在では次のブロックを意識したカードも散見される。例として、墓地にスポットを当てたイニストラード・ブロックに先駆けての彼方の映像/Visions of Beyond(基本セット2012)、ラヴニカへの回帰ブロックでのショックランド再録を見越しての遥か見/Farseek(基本セット2013)など。
- 第4版から基本セット2010までは二年に一度、それ以降は一年に一度の間隔で発売されている。
基本セット一覧
Alpha(アルファ)・Beta(ベータ)
初のセットであるAlpha(アルファ)でマジックは誕生した。
当初の予想を遥かに超える人気ぶりで、その後Beta(ベータ)が発売された。Betaは基本的にAlphaと同じ内容であるが、誤字の修正や、ミスでAlphaには含まれていなかった黒の防御円/Circle of Protection: BlackとVolcanic Islandの追加が行われている。また、AlphaとBeta以降でカードの形が少し違っている(Alphaはカードの角が少し丸い)。
Unlimited Edition(アンリミテッド)
Betaの後は、Unlimited Edition(アンリミテッド・第2版・限定解除版)として、限定解除となった以前とまったく同じ内容のカードが発売された。
Revised Edition(リバイズド)
Unlimited Editionの後に発売されたRevised Edition(リバイズド・第3版・改訂版)では、初めてカードの追加・ルーリングの修正が行われている。そしてそのRevised Edition辺りより、日本での流通もスタートした(当時はごく一部のゲームショップが輸入していた程度だった)。
イタリア語など、一部の英語以外の言語への翻訳が始まったのもリバイズドから。
第4版/Fourth Edition
日本語で発売されたのはこの第4版が最初で、限定生産版の黒枠と通常生産版の白枠の2種類がある。
第4版に付随するセットとして、クロニクルも発売された。
第5版/Fifth Edition
第5版では、全体的に弱体化を進め、一部のイラストが新たに描かれた。
この第5版より、基本セットは基本的に2年に1回のペースで作成されるという慣例になっている。
第6版・クラシック/Sixth Edition
第6版と呼ばれるクラシックでは、大幅なルーリングの改訂と第5版以上の弱体化が行われた。また、これ以降バンド、ランページなど初心者にとっては分かりにくいルーリングのカードは採用されないことになった。
現在では当たり前になっているスタックルールは第6版から採用された。
第7版/Seventh Edition
第7版では、収録されているすべてのイラストが新たに描かれ、話題となった。また、基本セットで初めてプレミアム・カードが導入された。
これ以降、基本セットのトーナメントパックは販売されなくなった。
第8版・コア・セット/Eighth Edition
コア・セット(基本セット)と呼ばれることとなった第8版では、マジック誕生10周年記念とし、第8版発売以前のアングルードを除く、スカージまでに発売されたすべてのセットよりカードがセレクトされている。同時に、再録カード決定の投票企画「第8版を選ぼう」が行われた。
また、カード枠デザインの変更が行われた(→新枠)。
第9版・コア・セット/Ninth Edition
第9版では、第8版でも行われた再録カード決定の投票企画「第9版を選ぼう」が大々的に行われ、ユーザーの手により14枚のカードが決定された。
また、トランプルやプロテクションも基本セットの中では復活した。アポカリプスで登場した対抗色のペインランドが、基本セットとしては初めて再録された。
第10版・コア・セット/Tenth Edition
第10版では、マジック誕生15周年記念とし、通常の白枠からすべて黒枠になった。また、伝説のクリーチャーも基本セットでははじめて登場した。今回も再録カード決定の投票企画「第10版を選ぼう」が行われた。
基本セット2010/Magic 2010 Core Set
これまでの「第N版」というのを年号で表記するように改めた基本セット2010では、基本セットとしてはアルファ以来となる完全新規カードが登場。また、基本セットでは初めてとなる、プレインズウォーカーを含む神話レアが登場した。また、第6版以来となる大幅なルーリングの改訂を行う。
基本セット2011/Magic 2011 Core Set
基本セット2011では、基本セット2010での「新規カードの採用」方針が更に推し進められている。新規カードのパワーカードが多く登場しているほか、新規カードのみで為されるサイクルも多数収録されている。また、このセットから過去の拡張セットからキーワードを再録する事となり、最初のキーワードとして「占術」が選ばれた。また、基本セットのひとつとしてデッキビルダーセットも同時発売となった。
基本セット2012/Magic 2012 Core Set
基本セット2012では、基本セットでもイベントデッキが発売された。再録キーワードは「狂喜」。デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズシリーズとの連動イベント「マジック・セレブレーション」も開始された。
基本セット2013/Magic 2013 Core Set
基本セット2013では、基本セットではニコル・ボーラス/Nicol Bolasが取り上げられ、5色均等でないカード配分や適合の宝石/Gem of Becomingなどこれまでならサイクルをなすようなカードの単独収録など、背景設定を重視するようになった。また基本セット初めての多色カードや第10版以来となる伝説のクリーチャーが収録された。再録キーワードは「賛美」。
基本セット2014/Magic 2014 Core Set
基本セット2014では、チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaarが取り上げられる。キーワード能力ではないが、再録テーマとして「スリヴァー」が姿を変えて復活。また統率者からの再録が初めて行われた。基本セット2010以来となる大幅なルーリングの改訂が行われた。
基本セット2015/Magic 2015 Core Set
基本セット2015ではガラク/Garrukが取り上げられ、基本セットでは初となる新録の多色カードが収録された。基本セット2013以来となる伝説のクリーチャーが収録されたほか、ゲストデザイナー・カードが収録された。再録キーワードは「召集」。初めて対戦キットが発売され、冠が付けられたプロツアーが開催される。第8版以来となる、カード枠デザインの変更が行われた(→新枠#基本セット2015以降のカード枠)。
マジック・オリジン/Magic Origins
最後の基本セット、マジック・オリジンでは5名のプレインズウォーカー/Planeswalker達(ギデオン・ジュラ/Gideon Jura、ジェイス・ベレレン/Jace Beleren、リリアナ・ヴェス/Liliana Vess、チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar、ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane)とその起源にスポットが当てられる。基本セットの歴史
- Limited Edition
- Alpha
- Bata
- Unlimited Edition
- Revised Edition
- (Summer Magic)
- Fourth Edition
- Chronicles
- Renaissance
- (Alternate)
- Fifth Edition
- Classic / Sixth Edition
- Seventh Edition
- Core Set / Eighth Edition
- Ninth Edition
- Tenth Edition
- Magic 2010 Core Set
- Magic 2011 Core Set
- Magic 2012 Core Set
- Magic 2013 Core Set
- Magic 2014 Core Set
- Magic 2015 Core Set
- Magic Origins
日本語版は、Fourth Edition(第4版)、Chronicles(クロニクル)の2種類の日本語版の発売が1年ほど英語版より遅くなったが、ミラージュ以降は日本語版と英語版が同時期に発売されるというスタイルになっている。
- Summer Magicはサマーマジックを参照。
- Alternateは第4版#Alternate Fourth Editionを参照。
参考
- The Mighty Core(WotC、文:Mark Rosewater)
- カード個別評価:マジック・オリジン
- カード個別評価:基本セット2015
- カード個別評価:基本セット2014
- カード個別評価:基本セット2013
- カード個別評価:基本セット2012
- カード個別評価:基本セット2011
- カード個別評価:基本セット2010
- カード個別評価:第10版
- カード個別評価:第9版
- カード個別評価:第8版
- カード個別評価:第7版
- カード個別評価:第6版
- カード個別評価:第5版
- カード個別評価:第4版
- カード個別評価:リバイズド
- カード個別評価:アンリミテッド
- 皆勤賞
- エキスパンション
- デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ
- カードセット一覧