高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells
提供:MTG Wiki
細 |
|||
15行: | 15行: | ||
[[リミテッド]]でも[[神話レア]]の名に恥じぬ強力な1枚で、[[色]]が片方しか合っていなくとも[[タッチ]]して採用する価値は十分にある。 | [[リミテッド]]でも[[神話レア]]の名に恥じぬ強力な1枚で、[[色]]が片方しか合っていなくとも[[タッチ]]して採用する価値は十分にある。 | ||
− | *[[イニストラード]]で主要[[部族 (俗称)|部族]]中狼男のみ[[伝説のクリーチャー]]が登場しなかったため、この[[カード]]を[[伝説の|伝説]]にすることも考えたようだが、[[戦場]]に昼の面と夜の面が同時に存在する状況が生まれてしまうこと、強力なカードなので狼男[[デッキ]]に気兼ねなく4枚[[積む|積み]] | + | *[[イニストラード]]で主要[[部族 (俗称)|部族]]中狼男のみ[[伝説のクリーチャー]]が登場しなかったため、この[[カード]]を[[伝説の|伝説]]にすることも考えたようだが、[[戦場]]に昼の面と夜の面が同時に存在する状況が生まれてしまうこと、強力なカードなので狼男[[デッキ]]に気兼ねなく4枚[[積む|積み]]できるようにしたかったことなどから、それは見送られた(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/180 Dark Shadows, Part 2]参照)。 |
*狼・狼男の[[ロード (俗称)|ロード]]である[[常なる狼/Immerwolf]]の[[全体強化]]能力とは相性が良いが、変身を繰り返せなくなるため夜の面固定能力は邪魔になりえる。併用するなら、昼の面の能力は単発のCIP能力だと割り切る必要があるだろう。 | *狼・狼男の[[ロード (俗称)|ロード]]である[[常なる狼/Immerwolf]]の[[全体強化]]能力とは相性が良いが、変身を繰り返せなくなるため夜の面固定能力は邪魔になりえる。併用するなら、昼の面の能力は単発のCIP能力だと割り切る必要があるだろう。 | ||
28行: | 28行: | ||
==参考== | ==参考== | ||
− | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/177 Transformation Transformed]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/002786/ 変身の変身] | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/177 Transformation Transformed]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/002786/ 変身の変身] ([[Daily MTG]]、Latest Developments、文:[[Tom LaPille]]、訳:[[橘真一郎]]) |
*[[両面カード]] | *[[両面カード]] | ||
*[[カード個別評価:闇の隆盛]] - [[神話レア]] | *[[カード個別評価:闇の隆盛]] - [[神話レア]] | ||
__NOTOC__ | __NOTOC__ |
2013年11月10日 (日) 21:13時点における版
クリーチャー — 人間(Human) 狼男(Werewolf)
このクリーチャーが戦場に出るか《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》に変身するたび、緑の2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを1体生成し、あなたは2点のライフを得る。
各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が唱えられていなかった場合、高原の狩りの達人を変身させる。
Ravager of the Fells / 高原の荒廃者
〔赤/緑〕 クリーチャー — 狼男(Werewolf)
トランプル
このクリーチャーが《高原の荒廃者/Ravager of the Fells》に変身するたび、対戦相手1人かプレインズウォーカー1体を対象とし、そのプレイヤーかそのプレインズウォーカーのコントローラーがコントロールするクリーチャーを最大1体まで対象とする。高原の荒廃者はその前者に2点のダメージを与え、その後者に2点のダメージを与える。
各アップキープの開始時に、直前のターンにプレイヤー1人が呪文を2つ以上唱えていた場合、高原の荒廃者を変身させる。
昼夜どちらの面にも変身時に誘発する誘発型能力を持つ狼男。昼の面の能力は同時にCIP能力でもある。
昼の面に変身するか戦場に出たときには2点回復+2/2の狼・クリーチャー・トークン、夜の面に変身したときには対戦相手1人とクリーチャー1体に2点火力。それぞれの能力の性質はまるで違うが、どちらにせよライフ・アドバンテージとボード・アドバンテージを確実に得られる。
変身うんぬんをとりあえず無視して昼の面だけで見ても、単純に4マナ2/2×2+ライフ2点であり、十分なコスト・パフォーマンスを持っている。ライフ回復は一見すると地味だがかなり有用で、ビートダウンではダメージレースを制する上で役に立つし、コントロールでは序盤はブロッカーとライフを同時に確保できる延命装置になる。夜の面になればさらに4/4トランプルと戦力としても有用なステータスになりフィニッシャーも兼ねるため、いつ引いても腐りにくい。
イニストラード・ブロックの狼男はより強力な夜の面を維持し続けるのがセオリーだが、これの場合はあえて積極的に変身を繰り返し狙うのも手だろう。また同時に対戦相手に対して「変身解除させたら昼の面の能力が誘発する」というプレッシャーを与えられるため、常なる狼/Immerwolfほど確実ではないにしろ、「狼男の変身解除を防ぐカード」としても機能する。
ただし、生み出すトークンは単なる2/2バニラ。生産スピードも遅く、決定力にはやや欠ける。またリセットにも弱く、昼の面の場合は全体火力、夜の面になったら漸増爆弾/Ratchet Bombなどにより、トークンごと一網打尽になる。もっとも単体除去ではそう簡単に対処されず、プレイング次第でこれ1枚のために全体除去を使わせられるわけで、4マナでここまでできるなら十分だろう。戦場に出て即トークンごと対処されてもライフゲイン分だけこちらが得、と言うのも嬉しいところ。
総じて高い性能を持ち、発売直後のプロツアー「闇の隆盛」におけるスタンダードでも赤緑ケッシグに早速採用されて結果を残し、ステロイドでも採用された。ローテーション後も、赤緑白ミッドレンジなどで活躍した。モダンでも、血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elfの禁止カード指定以降にジャンドに採用される機会が多くなった。
リミテッドでも神話レアの名に恥じぬ強力な1枚で、色が片方しか合っていなくともタッチして採用する価値は十分にある。
- イニストラードで主要部族中狼男のみ伝説のクリーチャーが登場しなかったため、このカードを伝説にすることも考えたようだが、戦場に昼の面と夜の面が同時に存在する状況が生まれてしまうこと、強力なカードなので狼男デッキに気兼ねなく4枚積みできるようにしたかったことなどから、それは見送られた(→Dark Shadows, Part 2参照)。
- 狼・狼男のロードである常なる狼/Immerwolfの全体強化能力とは相性が良いが、変身を繰り返せなくなるため夜の面固定能力は邪魔になりえる。併用するなら、昼の面の能力は単発のCIP能力だと割り切る必要があるだろう。
ルール
- 変身したときの誘発型能力は、高原の狩りの達人の側は「高原の荒廃者から高原の狩りの達人に」変身したとき、高原の荒廃者の側は「高原の狩りの達人から高原の荒廃者に」変身したときに誘発する。
- 高原の荒廃者の変身したときの誘発型能力は、対戦相手は必ず対象に取る必要があるが、クリーチャーは対象に取らなくてもよい。
- 神聖の力線/Leyline of Sanctityなどで対戦相手を対象に取れないときは、クリーチャーを対象に取ることもできない。
関連カード
サイクル
闇の隆盛の神話レアの多色クリーチャーのサイクル。人間以外の主要クリーチャー・タイプに1枚ずつ存在する。
- ドラグスコルの肉裂き/Drogskol Reaver
- ヘイヴングルの死者/Havengul Lich
- ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat
- 高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells - 高原の荒廃者/Ravager of the Fells
参考
- Transformation Transformed/変身の変身 (Daily MTG、Latest Developments、文:Tom LaPille、訳:橘真一郎)
- 両面カード
- カード個別評価:闇の隆盛 - 神話レア