季節の導き、節貴/Sekki, Seasons' Guide

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
 
(8人の利用者による、間の10版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Sekki, Seasons' Guide}}
 
{{#card:Sekki, Seasons' Guide}}
  
[[ダメージ]]を受けるとバラバラになっていく[[クリーチャー]]。どことなく[[幻影]]クリーチャーを彷彿とさせる。
+
[[ダメージ]]を受けると[[スピリット]][[トークン]]に分裂する[[伝説のクリーチャー]]。スピリット8体を[[生け贄に捧げる]]ことで[[墓地]]から[[戦場に戻す]]こともできる。
自身が死んだ後でも、バラバラになった[[スピリット]][[トークン]]が合体して再度登場する。
+
スピリット・トークンが[[破壊]]されない限りは何度でもよみがえるので、[[アドバンテージ]]をとり続けることができる。
+
  
何かしらの[[コンボ]]を期待させるような[[能力]]であるが、恒久的な[[ダメージソース]]がない限りはトークンを任意に発生させることが出来ないので、難しいと思われる。
+
ダメージを[[軽減]]して[[+1/+1カウンター]]を取り除くという点で[[幻影 (俗称)|幻影]]クリーチャーを彷彿とさせる。幻影クリーチャーと違ってダメージの値だけ+1/+1カウンターが取り除かれてしまうが、その分トークンを[[生成]]できるし、墓地から戦場に戻すこともできるので、やはりダメージには強いといえる。トークンは1/1と貧弱なのでトークンを狙われると厳しいが、上手く守ってやれば何度も蘇って[[アドバンテージ]]を稼げる。
スピリットが多数いれば[[墓地]]からも出せるので、うまいコンボを思いついたら試してみてもいいかもしれない。
+
*[[伏魔殿/Pandemonium]]が出ている状態でこれを出せば[[無限ダメージ]]
+
  
<!-- 出る→節貴自身にダメージ、墓地へ→トークン8個出てダメージ発生→トークン生け贄にして再び場に戻す -->
+
幻影クリーチャーと同様に[[恐怖/Terror]]や[[神の怒り/Wrath of God]]などのダメージでない[[除去]]では対処されてしまうので、[[フィニッシャー]]として使うにはやや物足りず、何らかの[[コンボ]]を作った方が面白いだろう。特に[[無限コンボ]]のポテンシャルは高く、節貴自身に[[ダメージ]]を与える[[無限ループ]]を作れれば、トークンを生成しては生け贄に捧げて復活を[[無限]]に繰り返せる。[[倍増の季節/Doubling Season]]を噛ませればさらに可能性は広がる。例えば、[[伏魔殿/Pandemonium]]との2枚コンボで[[無限ダメージ]]、倍増の季節と[[爆破基地/Blasting Station]]や[[ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment]]などとの3枚コンボで[[無限トークン]]+無限ダメージとなる。
*カウンターにトークンといえば[[倍増の季節/Doubling Season]]
+
例えば[[爆破基地/Blasting Station]]や[[ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment]]と組んで[[無限トークン]]や無限ダメージが可能。
+
  
単純破壊タイプの[[除去]]ではトークンを残せないので、[[]]相手には分が悪い。
+
*これ自身が[[]]なのに生成されるトークンが[[無色]]なのは、[[神河ブロック]]の他のスピリット・トークンと合わせるため。
 +
*8/8クリーチャーが[[死亡]]すると1/1トークンが8体出る、という点で[[共生のワーム/Symbiotic Wurm|共生サイクル]]とも類似性がある、と言えるかもしれない。
  
*これ自身が[[緑]]なのに出てくるトークンが[[無色]]なのは、[[神河ブロック]]の他のスピリット・トークンと合わせるため。
+
==ルール==
*取り除く[[+1/+1カウンター]]の数も発生するトークンの数も、それぞれ与えられるはずだったダメージに等しい。
+
*取り除く+1/+1カウンターの数も生成されるトークンの数も、それぞれ与えられるはずだったダメージに等しい。したがって、実際に取り除かれたカウンターの数と生成されるトークンの数は必ずしも一致しない。例えばカウンターが1個しか乗っていない状態で5点のダメージを受ける場合、1個のカウンターが取り除かれ、5個のトークンが生成される。
したがって、実際に取り除かれたカウンターの数と発生するトークンの数は必ずしも一致しない。
+
**[[軽減されない|軽減できない]]ダメージであってもカウンターは取り除かれるし、トークンは生成される。[[暴勇]]状態の[[悪魔火/Demonfire]]ならば、[[X]]=4でこれをトークン4体だけ残して[[追放]]することができる。
例えばカウンターが1個しか乗っていない状態で5点のダメージを受ける場合、1個のカウンターが取り除かれ、5個のトークンが発生する。
+
*何らかの[[効果]]で[[タフネス]]が上がっていれば、カウンターが無くなってもダメージは軽減され、トークンも発生する。
**軽減できないダメージであってもカウンターは取り除かれるし、トークンは出る。
+
*3番目の[[能力]]は、節貴が墓地にあるときにしか[[起動]]できない({{CR|113.6m}})。
[[ゲームから取り除く|暴勇]]状態の[[悪魔火/Demonfire]]ならば、[[X]]=4でこれをトークン4体だけ残して[[再起不能]]にすることができる。
+
*生け贄に捧げるスピリットは、節貴によって生み出されたトークンでなくても構わない。また、クリーチャーでなくてもスピリットであればよい。
*何らかの効果で[[タフネス]]が上がっていれば、カウンターが無くなってもダメージは軽減され、トークンも発生する。
+
<!-- ↑消した理由はなんですか? -->
+
*3番目の能力は、これが墓地にあるときにしか[[プレイ]]できない(墓地から場に戻すから)。
+
また、スピリットトークンだけでなく他の[[カード]]のスピリットも頭数に入れることは可能である。
+
  
<!-- -「きせつ」で「せっき」なんて誰が考えたんだか
+
==ストーリー==
-元になった日本語は「季節」?それとも「節句」?
+
'''節貴'''/''Sekki''は、季節の変わり目(the turning of the seasons)の大いなる[[神/Kami]]({{Gatherer|id=105679}})。
-「節気」だと思います -->
+
  
 +
*名前の由来は、一年を四季に応じて分けた歴法である[[Wikipedia:ja:二十四節気|節気(二十四節気)]]からだろう。
 +
**元々は古代中国の文化である。日本は長きに渡って中国から暦を輸入して使っていたため、日本にも定着してはいたものの、日本の季節とは微妙に噛み合わないところもあるとされる。
 +
**中国の影響が比較的薄い、日本独自の「季節の変わり目」を示す言葉を探すなら、「[[Wikipedia:ja:節会|節会]](せちえ)」や「[[Wikipedia:ja:節句|節句]](せっく)」のほうがふさわしかったかもしれない。
 +
;登場記事
 +
:[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/kamigawa-glossary-part-3-2005-05-31 A Kamigawa Glossary, Part 3](Arcana [[2005年]]5月31日 [[Wizards of the Coast]])
 
==参考==
 
==参考==
*[[カード個別評価:神河ブロック]]
+
*[[墓地にある間に機能する能力を持つカード]]
 +
*[[カード個別評価:神河救済]] - [[レア]]

2022年7月30日 (土) 16:58時点における最新版


ダメージを受けるとスピリットトークンに分裂する伝説のクリーチャー。スピリット8体を生け贄に捧げることで墓地から戦場に戻すこともできる。

ダメージを軽減して+1/+1カウンターを取り除くという点で幻影クリーチャーを彷彿とさせる。幻影クリーチャーと違ってダメージの値だけ+1/+1カウンターが取り除かれてしまうが、その分トークンを生成できるし、墓地から戦場に戻すこともできるので、やはりダメージには強いといえる。トークンは1/1と貧弱なのでトークンを狙われると厳しいが、上手く守ってやれば何度も蘇ってアドバンテージを稼げる。

幻影クリーチャーと同様に恐怖/Terror神の怒り/Wrath of Godなどのダメージでない除去では対処されてしまうので、フィニッシャーとして使うにはやや物足りず、何らかのコンボを作った方が面白いだろう。特に無限コンボのポテンシャルは高く、節貴自身にダメージを与える無限ループを作れれば、トークンを生成しては生け贄に捧げて復活を無限に繰り返せる。倍増の季節/Doubling Seasonを噛ませればさらに可能性は広がる。例えば、伏魔殿/Pandemoniumとの2枚コンボで無限ダメージ、倍増の季節と爆破基地/Blasting Stationゴブリンの砲撃/Goblin Bombardmentなどとの3枚コンボで無限トークン+無限ダメージとなる。

  • これ自身がなのに生成されるトークンが無色なのは、神河ブロックの他のスピリット・トークンと合わせるため。
  • 8/8クリーチャーが死亡すると1/1トークンが8体出る、という点で共生サイクルとも類似性がある、と言えるかもしれない。

[編集] ルール

  • 取り除く+1/+1カウンターの数も生成されるトークンの数も、それぞれ与えられるはずだったダメージに等しい。したがって、実際に取り除かれたカウンターの数と生成されるトークンの数は必ずしも一致しない。例えばカウンターが1個しか乗っていない状態で5点のダメージを受ける場合、1個のカウンターが取り除かれ、5個のトークンが生成される。
  • 何らかの効果タフネスが上がっていれば、カウンターが無くなってもダメージは軽減され、トークンも発生する。
  • 3番目の能力は、節貴が墓地にあるときにしか起動できない(CR:113.6m)。
  • 生け贄に捧げるスピリットは、節貴によって生み出されたトークンでなくても構わない。また、クリーチャーでなくてもスピリットであればよい。

[編集] ストーリー

節貴/Sekkiは、季節の変わり目(the turning of the seasons)の大いなる神/Kamiイラスト)。

  • 名前の由来は、一年を四季に応じて分けた歴法である節気(二十四節気)からだろう。
    • 元々は古代中国の文化である。日本は長きに渡って中国から暦を輸入して使っていたため、日本にも定着してはいたものの、日本の季節とは微妙に噛み合わないところもあるとされる。
    • 中国の影響が比較的薄い、日本独自の「季節の変わり目」を示す言葉を探すなら、「節会(せちえ)」や「節句(せっく)」のほうがふさわしかったかもしれない。
登場記事
A Kamigawa Glossary, Part 3(Arcana 2005年5月31日 Wizards of the Coast

[編集] 参考

MOBILE