絵描きの召使い/Painter's Servant
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
(→ルール) |
|||
(16人の利用者による、間の18版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Painter's Servant}} | {{#card:Painter's Servant}} | ||
− | [[変容する大空/Shifting Sky]]に似た[[能力]]を持つ[[カカシ]] | + | [[変容する大空/Shifting Sky]]に似た[[能力]]を持つ[[カカシ]]。こちらは[[戦場]]以外の[[領域]]の[[カード]]や[[呪文]]、[[土地]]にも影響するし、また[[色]]を上書きせず追加するだけ。 |
− | + | 色を追加するだけという一見単純な能力だが、その影響範囲が非常に広いことが他のカードにはない強み。[[あなた|自分]]のカードに色を追加することで恩恵を受けることも、[[対戦相手]]のカードに色を追加することで被害を与えることもできる。[[無色]]であるために[[デッキカラー]]を問わず使えることも、[[コンボパーツ]]としては重要な利点。 | |
− | * | + | *[[旧枠]]加工カードが[[2023年]]第1四半期の[[ジャッジ褒賞]]となっている<ref>[https://twitter.com/JudgeAcademy/status/1600544291822125056?cxt=HHwWgICylbWjo7YsAAAA Judge Academy](ジャッジアカデミーのTwitter [[2022年]]12月8日)</ref>。 |
+ | |||
+ | ==利用== | ||
+ | *[[混沌とした反発/Chaotic Backlash]]との[[コンボ]](→[[ペインター・バックラッシュ]]) - 一気に10点以上の[[ダメージ]]も狙えるコンボ。[[リミテッド]]や[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築]]で用いられる。 | ||
+ | *[[丸砥石/Grindstone]]とのコンボ(→[[ペインター・グラインドストーン]]) - [[ライブラリー]]を即座に空にできるコンボ。どちらも[[アーティファクト]]であり、計6[[マナ]]しかかからない手軽さも強み。[[レガシー]]などの[[フォーマット]]で実現する。 | ||
+ | *[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]]とのコンボ(→[[ペインター・イオナ]]) - 対戦相手の呪文を封殺するコンボ。[[歯と爪/Tooth and Nail]]などを経由する場合が多い。 | ||
+ | *[[色対策カード]]とのコンボ - 特に[[赤霊破/Red Elemental Blast]]とその亜種は1マナの[[対抗呪文/Counterspell]]兼[[名誉回復/Vindicate]]と化すため非常に強力。 | ||
+ | *[[燃え立つチャンドラ/Chandra Ablaze]]の-7能力とのコンボ - インスタントかソーサリーでさえあればどのカードでも使えるようになる。また、上記の色対策カードとの併用も容易。 | ||
+ | |||
+ | ==ルール== | ||
+ | *この能力は[[色]]変更効果であり、[[種類別]]第5種にあたる。そのため、既に戦場に出ている絵描きの召使いの能力を能力を失わせる効果(第6種)で失わせても、この能力による色追加は有効である。 | ||
+ | **[[激しい叱責/Dress Down]]などが既に出ているときに絵描きの召使いが戦場に出る場合、戦場に出るに際して色を選ぶ能力が機能しないため、色を選ばずに戦場に出る。その後激しい叱責が戦場を離れても、色が追加されることはない。 | ||
+ | *「戦場に出ていないすべてのカード」とは、戦場以外の各領域にあるカードを指す。[[ゲームの外部]]([[サイドボード]]など)にあるカードは、この能力の影響を受けない({{CR|400.11c}}、[https://web.archive.org/web/20080605001203/http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/askwizards/0608 Ask WizardsのJune 2, 2008(Internet Archive)]も参照)。 | ||
+ | **例えば、サイドボードにある[[単色カード]]を絵描きの召使いの能力によって[[多色]]にして、[[きらめく願い/Glittering Wish]]で持ってくる、ということはできない。 | ||
+ | **[[手札]]にある[[土地]]や[[アーティファクト]]も有色になるため、色が合えば一部の[[ピッチスペル]]のコストに充てることができるようになる。 | ||
+ | *Wisdom Guild訳だとルール文章の「戦場に出ていない」が「呪文」「パーマネント」にもかかっているように読めなくもないが、実際は「戦場に出ていないすべてのカード」と「呪文」と「パーマネント」である。 | ||
+ | **[[オラクル]]を読めば誤解は無い。 | ||
**呪文とは[[スタック]]上の(=戦場にない)カード(や[[コピー]])、パーマネントとは戦場にあるカード(や[[トークン]])を示す言葉であるため、そもそもどちらも「戦場に出ていない○○」と修飾する意味が無い。 | **呪文とは[[スタック]]上の(=戦場にない)カード(や[[コピー]])、パーマネントとは戦場にあるカード(や[[トークン]])を示す言葉であるため、そもそもどちらも「戦場に出ていない○○」と修飾する意味が無い。 | ||
− | |||
− | |||
+ | ==脚注== | ||
+ | <references /> | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[カード個別評価:シャドウムーア]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:シャドウムーア]] - [[レア]] | ||
+ | *[[Kaladesh Inventions]] | ||
+ | __NOTOC__ |
2023年5月15日 (月) 18:22時点における最新版
Painter's Servant / 絵描きの召使い (2)
アーティファクト クリーチャー — カカシ(Scarecrow)
アーティファクト クリーチャー — カカシ(Scarecrow)
絵描きの召使いが戦場に出るに際し、色を1色選ぶ。
戦場に出ていないすべてのカード、呪文、パーマネントはそれの他の色に加えて選ばれた色である。
変容する大空/Shifting Skyに似た能力を持つカカシ。こちらは戦場以外の領域のカードや呪文、土地にも影響するし、また色を上書きせず追加するだけ。
色を追加するだけという一見単純な能力だが、その影響範囲が非常に広いことが他のカードにはない強み。自分のカードに色を追加することで恩恵を受けることも、対戦相手のカードに色を追加することで被害を与えることもできる。無色であるためにデッキカラーを問わず使えることも、コンボパーツとしては重要な利点。
[編集] 利用
- 混沌とした反発/Chaotic Backlashとのコンボ(→ペインター・バックラッシュ) - 一気に10点以上のダメージも狙えるコンボ。リミテッドやローウィン=シャドウムーア・ブロック構築で用いられる。
- 丸砥石/Grindstoneとのコンボ(→ペインター・グラインドストーン) - ライブラリーを即座に空にできるコンボ。どちらもアーティファクトであり、計6マナしかかからない手軽さも強み。レガシーなどのフォーマットで実現する。
- エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeriaとのコンボ(→ペインター・イオナ) - 対戦相手の呪文を封殺するコンボ。歯と爪/Tooth and Nailなどを経由する場合が多い。
- 色対策カードとのコンボ - 特に赤霊破/Red Elemental Blastとその亜種は1マナの対抗呪文/Counterspell兼名誉回復/Vindicateと化すため非常に強力。
- 燃え立つチャンドラ/Chandra Ablazeの-7能力とのコンボ - インスタントかソーサリーでさえあればどのカードでも使えるようになる。また、上記の色対策カードとの併用も容易。
[編集] ルール
- この能力は色変更効果であり、種類別第5種にあたる。そのため、既に戦場に出ている絵描きの召使いの能力を能力を失わせる効果(第6種)で失わせても、この能力による色追加は有効である。
- 激しい叱責/Dress Downなどが既に出ているときに絵描きの召使いが戦場に出る場合、戦場に出るに際して色を選ぶ能力が機能しないため、色を選ばずに戦場に出る。その後激しい叱責が戦場を離れても、色が追加されることはない。
- 「戦場に出ていないすべてのカード」とは、戦場以外の各領域にあるカードを指す。ゲームの外部(サイドボードなど)にあるカードは、この能力の影響を受けない(CR:400.11c、Ask WizardsのJune 2, 2008(Internet Archive)も参照)。
- Wisdom Guild訳だとルール文章の「戦場に出ていない」が「呪文」「パーマネント」にもかかっているように読めなくもないが、実際は「戦場に出ていないすべてのカード」と「呪文」と「パーマネント」である。
[編集] 脚注
- ↑ Judge Academy(ジャッジアカデミーのTwitter 2022年12月8日)