鋼のゴーレム/Steel Golem
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
(細部) |
|||
(10人の利用者による、間の13版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Steel Golem}} | {{#card:Steel Golem}} | ||
− | [[ | + | 3[[マナ]]3/4の[[アーティファクト・クリーチャー]]。[[デッキカラー]]を問わず採用できる上に[[マナレシオ]]が高いが、[[クリーチャー]][[呪文]]を[[唱える|唱え]]られなくなる[[ペナルティ能力]]を持つ。[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]に搭載するには厳しいデメリットだが、[[パーミッション]]のようにクリーチャー数が少ない[[デッキ]]に採用する分には問題ない。 |
− | [[タフネス]] | + | ひとつの指標と言える、[[タフネス]]が4以上であることが重要。初出当時の主な[[火力]]である[[稲妻/Lightning Bolt]]や[[火葬/Incinerate]]では死なず、ビートダウンデッキの主力だった[[騎士]]軍団、特に[[側面攻撃]]持ちの[[スークアタの槍騎兵/Suq'Ata Lancer]]や[[墜ちたるアスカーリ/Fallen Askari]]などを一方的に返り討ちにできるのも力強かった。[[青単色デッキ|青単色]]のパーミッションにおいては[[スクラーグノス/Scragnoth]]を止めるための[[壁 (俗語)|壁]]役として重宝された。 |
− | [[ミラージュ・ブロック]] | + | [[ミラージュ・ブロック]]+[[テンペスト・ブロック]]期の[[スタンダード]]では、[[ユーロブルー]]や[[シュナイダーポックス]]の[[フィニッシャー]]として活躍した。また、1997年~1999年の[[エクステンデッド]]でも、[[悪疫/Pox]]デッキのフィニッシャーとして活躍した。 |
− | *[[平和な心/Pacifism]] | + | [[第10版]]で10年の時を経て[[再録]]。しかし、同時期に[[サイズ]]が同じでデメリットを対処しやすい[[ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot]]がいたため、昔ほどは活躍できなかった。 |
+ | |||
+ | *[[平和な心/Pacifism]]などを[[つける|つけ]]られると、ペナルティ能力のみが残されるため非常に戦いにくくなる。逆にこれを利用して[[寄付/Donate]]するのも手。 | ||
+ | *[[クリーチャー]][[呪文]]を「唱えられない」であり、「[[戦場]]に出せない」ではないことに留意。したがってトークン生産や他のパーマネントのクリーチャー化、[[リアニメイト]]、[[閃光/Flash]]のような別の呪文を経由する等、[[唱える]]以外の方法で新たなクリーチャーを[[戦場]]に出す分にはペナルティ能力の影響を受けない。 | ||
*後に[[上位種]]である[[光網の観察者/Grid Monitor]]が登場した。 | *後に[[上位種]]である[[光網の観察者/Grid Monitor]]が登場した。 | ||
− | *[[ウェザーライト]] | + | *なんとも言えない不気味な表情が印象的({{Gatherer|id=4440}})。[[ウェザーライト]]のパッケージ・イラストも飾っている。 |
− | *[[フレイバー・テキスト]]に登場しているので紛らわしいが、これ自身は[[銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem]] | + | *ウェザーライト版の[[フレイバー・テキスト]]に登場しているので紛らわしいが、これ自身は[[銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem]]とは別モノである。カーンが言う「ためらいもせず人を殺す者」の一つがこのカードのことだと思われる。 |
+ | *なお、本来はこれが[[銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem]]となるはずだったが、[[イラスト]]が望ましくなかったため、あらためて《鋼のゴーレム/Steel Golem》と改名されたことを[[Mark Rosewater]]が明かしている<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030513/ 『ドミナリア』での話 その2]([[Mark Rosewater]] 2018年4月23日)</ref>。 | ||
+ | {{フレイバーテキスト|ジェラードを守るためなら自分の生命など惜しくないが、わたしの良心は他人の生命を奪うことを許してくれない。ためらいもせず人を殺す者はいくらもいるのだが。|銀のゴーレム、カーン}} | ||
==参考== | ==参考== | ||
+ | <references /> | ||
*[[The Top 50 Artifacts of All Time]]第43位([[WotC]]、文:[[Zvi Mowshowitz]]、英語) | *[[The Top 50 Artifacts of All Time]]第43位([[WotC]]、文:[[Zvi Mowshowitz]]、英語) | ||
*[[カード個別評価:ウェザーライト]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:ウェザーライト]] - [[アンコモン]] | ||
*[[カード個別評価:第10版]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:第10版]] - [[アンコモン]] |
2019年10月21日 (月) 20:53時点における最新版
3マナ3/4のアーティファクト・クリーチャー。デッキカラーを問わず採用できる上にマナレシオが高いが、クリーチャー呪文を唱えられなくなるペナルティ能力を持つ。ビートダウンデッキに搭載するには厳しいデメリットだが、パーミッションのようにクリーチャー数が少ないデッキに採用する分には問題ない。
ひとつの指標と言える、タフネスが4以上であることが重要。初出当時の主な火力である稲妻/Lightning Boltや火葬/Incinerateでは死なず、ビートダウンデッキの主力だった騎士軍団、特に側面攻撃持ちのスークアタの槍騎兵/Suq'Ata Lancerや墜ちたるアスカーリ/Fallen Askariなどを一方的に返り討ちにできるのも力強かった。青単色のパーミッションにおいてはスクラーグノス/Scragnothを止めるための壁役として重宝された。
ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期のスタンダードでは、ユーロブルーやシュナイダーポックスのフィニッシャーとして活躍した。また、1997年~1999年のエクステンデッドでも、悪疫/Poxデッキのフィニッシャーとして活躍した。
第10版で10年の時を経て再録。しかし、同時期にサイズが同じでデメリットを対処しやすいファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfootがいたため、昔ほどは活躍できなかった。
- 平和な心/Pacifismなどをつけられると、ペナルティ能力のみが残されるため非常に戦いにくくなる。逆にこれを利用して寄付/Donateするのも手。
- クリーチャー呪文を「唱えられない」であり、「戦場に出せない」ではないことに留意。したがってトークン生産や他のパーマネントのクリーチャー化、リアニメイト、閃光/Flashのような別の呪文を経由する等、唱える以外の方法で新たなクリーチャーを戦場に出す分にはペナルティ能力の影響を受けない。
- 後に上位種である光網の観察者/Grid Monitorが登場した。
- なんとも言えない不気味な表情が印象的(イラスト)。ウェザーライトのパッケージ・イラストも飾っている。
- ウェザーライト版のフレイバー・テキストに登場しているので紛らわしいが、これ自身は銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golemとは別モノである。カーンが言う「ためらいもせず人を殺す者」の一つがこのカードのことだと思われる。
- なお、本来はこれが銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golemとなるはずだったが、イラストが望ましくなかったため、あらためて《鋼のゴーレム/Steel Golem》と改名されたことをMark Rosewaterが明かしている[1]。
ジェラードを守るためなら自分の生命など惜しくないが、わたしの良心は他人の生命を奪うことを許してくれない。ためらいもせず人を殺す者はいくらもいるのだが。― 銀のゴーレム、カーン
[編集] 参考
- ↑ 『ドミナリア』での話 その2(Mark Rosewater 2018年4月23日)