キスキン (デッキ)
提供:MTG Wiki
細 |
細 |
||
(9人の利用者による、間の12版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{Otheruses|デッキ|クリーチャー・タイプ|キスキン|ストーリー用語|キスキン/Kithkin}} | {{Otheruses|デッキ|クリーチャー・タイプ|キスキン|ストーリー用語|キスキン/Kithkin}} | ||
− | '''キスキン'''(''Kithkin'')は、[[ローウィン]]で主要[[ | + | '''キスキン'''(''Kithkin'')は、[[ローウィン]]で主要[[クリーチャー・タイプ]]となった[[キスキン]]をメインとする[[白ウィニー]]。主たる活躍の場は[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築]]だが、前後の[[スタンダード]]でも見られる。 |
==概要== | ==概要== | ||
10行: | 10行: | ||
==ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期== | ==ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期== | ||
+ | [[スタンダード]]では[[栄光の頌歌/Glorious Anthem]]や[[黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane]]などの非[[クリーチャー]]の[[全体強化]]が採用されることが多い。安定した[[クロック]]を稼げる[[遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant]]もよく採用される。→[[#白単色|*1]] | ||
+ | |||
{{#card:Glorious Anthem}} | {{#card:Glorious Anthem}} | ||
{{#card:Ajani Goldmane}} | {{#card:Ajani Goldmane}} | ||
− | [[ | + | また、[[アラーラの断片ブロック]]の[[多色デッキ|多色]]推奨を活かして、他の[[色]]を[[タッチ]]する場合もある。[[黒赤トークン]]の流れを汲む[[白黒トークン#ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期|白黒トークン]]や、赤を[[タッチ]]するタイプも存在する。 |
+ | |||
+ | [[白赤ビートダウン|白赤]]版は多色[[コントロール (デッキ)|コントロール]]に対して有効な[[復讐のアジャニ/Ajani Vengeant]]や、[[ミラーマッチ|同型]]や白黒トークンや[[フェアリー (デッキ)#ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラ・ブロック期|青黒フェアリー]]に対して有効な[[混沌とした反発/Chaotic Backlash]]などが採用される(→[[#白赤版|*2]])。混沌とした反発が[[メインデッキ|メイン]]から採用される場合には、[[絵描きの召使い/Painter's Servant]]も入れて[[ペインター・バックラッシュ]]を組み込むことがあり、このタイプは「'''絵描きボロス'''('''Painter Boros''')」と呼ばれる。このカラーパターンは超強力な[[キスキン]]である[[運命の大立者/Figure of Destiny]]を活かしやすいのも利点。 | ||
{{#card:Ajani Vengeant}} | {{#card:Ajani Vengeant}} | ||
− | {{#card: | + | {{#card:Figure of Destiny}} |
− | + | ===白単色=== | |
− | + | ||
− | === | + | |
*備考 | *備考 | ||
− | **[[世界選手権08]] | + | **[[世界選手権08]] ベスト4 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/worlds08/welcome-ja 参考]) |
− | ** | + | **使用者:[[Hannes Kerem]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[スタンダード]]([[第10版]]+[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]+[[アラーラの断片]]) | **[[スタンダード]]([[第10版]]+[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]+[[アラーラの断片]]) | ||
29行: | 31行: | ||
{{#MagicFactory:df300831}} | {{#MagicFactory:df300831}} | ||
*[[トークン]]生成[[カード]]に加えて[[イーオスのレインジャー/Ranger of Eos]]によっても[[カード・アドバンテージ]]を得られるようにしている。 | *[[トークン]]生成[[カード]]に加えて[[イーオスのレインジャー/Ranger of Eos]]によっても[[カード・アドバンテージ]]を得られるようにしている。 | ||
+ | |||
+ | ===白赤版=== | ||
+ | *[[プロツアー京都09]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/ptkyo09/jawelcome 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Cedric Phillips]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[第10版]]+[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]+[[アラーラの断片]]+[[コンフラックス]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df301118}} | ||
+ | *[[コンフラックス]]参入後の[[白赤ビートダウン#ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期|白赤]]タイプ。 | ||
+ | *[[コンフラックス]]からは[[流刑への道/Path to Exile]]が新たに採用されている。 | ||
==ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築== | ==ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築== | ||
{{#card:Mirrorweave}} | {{#card:Mirrorweave}} | ||
− | [[環境]]最速の[[展開]] | + | [[環境]]最速の[[展開]]力を誇り、[[トップメタ]]として君臨する。 |
[[皺だらけの主/Wizened Cenn]]や[[シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege]]などの[[全体強化]][[クリーチャー]]を[[コピー]]することで[[エンドカード]]となる[[鏡編み/Mirrorweave]]が少数搭載される場合が多い。 | [[皺だらけの主/Wizened Cenn]]や[[シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege]]などの[[全体強化]][[クリーチャー]]を[[コピー]]することで[[エンドカード]]となる[[鏡編み/Mirrorweave]]が少数搭載される場合が多い。 | ||
− | [[ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築]]開幕戦となる[[グランプリバーミンガム08]]ではベスト8中3人を占め、うち[[Lee | + | [[ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築]]開幕戦となる[[グランプリバーミンガム08]]ではベスト8中3人を占め、うち[[Lee Shi Tian]]は見事優勝を果たした。 |
===サンプルレシピ=== | ===サンプルレシピ=== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **[[グランプリバーミンガム08]] | + | **[[グランプリバーミンガム08]] 優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpbir08/welcome 参考]) |
− | ** | + | **使用者:[[Lee Shi Tian]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
− | **[[ | + | **[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築]]([[ローウィン]]+[[モーニングタイド]]+[[シャドウムーア]]) |
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;" | {| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;" | ||
102行: | 114行: | ||
|2||[[思考の糸の計略/Thoughtweft Gambit]] | |2||[[思考の糸の計略/Thoughtweft Gambit]] | ||
|} | |} | ||
+ | |||
+ | ==時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期== | ||
+ | [[ローウィン]]で主要[[クリーチャー・タイプ]]に選ばれたことから、[[スタンダード]]の[[環境]]初期から[[白ウィニー]]の一種として一定数が存在。しかし、他の[[デッキ]]の完成度が向上すると、[[デッキパワー]]に劣ることからしばらく使用されなくなった。 | ||
+ | |||
+ | その後、[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築]]で[[#ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築|キスキン]]が活躍すると、それを[[スタンダード]]に持ち込んだデッキが登場する。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Spectral Procession}} | ||
+ | |||
+ | [[キスキン]]や[[幽体の行列/Spectral Procession]]などの[[トークン]]を[[全体強化]]して一気に押し切る。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルレシピ=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[ドイツ選手権08]] 第3位 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gernat08/welcome 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Harald Stein]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[第10版]]+[[コールドスナップ]]+[[時のらせんブロック]]+[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df302224}} | ||
+ | *[[メタゲーム|メタ]]の中心に上がってきた[[スライ/スタンダード/時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|スライ]]に対抗すべく、[[ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender]]が[[メインデッキ|メイン]]から4枚積みされている。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
+ | *[[キスキン]] ([[クリーチャー・タイプ]]) | ||
*[[白ウィニー]] | *[[白ウィニー]] | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
+ | |||
+ | {{DEFAULTSORT:きすきん}} | ||
+ | [[Category:赤白デッキ]] | ||
+ | [[Category:白単色デッキ]] | ||
+ | [[Category:ビートダウンデッキ]] | ||
+ | [[Category:ウィニーデッキ]] | ||
+ | [[Category:白単ビートダウンデッキ]] | ||
+ | [[Category:白単ウィニーデッキ]] | ||
+ | [[Category:赤白ビートダウンデッキ]] | ||
+ | [[Category:赤白ウィニーデッキ]] | ||
+ | [[Category:ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築デッキ]] | ||
+ | [[Category:ローウィン=シャドウムーア・ブロックを含むスタンダードデッキ]] |
2020年11月17日 (火) 11:35時点における最新版
キスキン(Kithkin)は、ローウィンで主要クリーチャー・タイプとなったキスキンをメインとする白ウィニー。主たる活躍の場はローウィン=シャドウムーア・ブロック構築だが、前後のスタンダードでも見られる。
目次 |
[編集] 概要
クリーチャー — キスキン(Kithkin) クレリック(Cleric)
あなたがコントロールする他のキスキン(Kithkin)・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
2/2序盤低コストのキスキンウィニーを高速で展開し、鏡の精体/Mirror Entityや皺だらけの主/Wizened Cennなどで全体強化して一気に押し切る。その他はデッキにより様々で、クリーチャーで固めたものやコントロール要素として忘却の輪/Oblivion Ringを採用したものなどが存在する。キスキンではないが大量の飛行持ちトークンを並べられる幽体の行列/Spectral Processionもよく採用される。
[編集] ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期
スタンダードでは栄光の頌歌/Glorious Anthemや黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmaneなどの非クリーチャーの全体強化が採用されることが多い。安定したクロックを稼げる遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errantもよく採用される。→*1
伝説のプレインズウォーカー — アジャニ(Ajani)
[+1]:あなたは2点のライフを得る。
[-1]:あなたがコントロールする各クリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。それらのクリーチャーは、ターン終了時まで警戒を得る。
[-6]:白のアバター(Avatar)・クリーチャー・トークンを1体生成する。それは「このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ、あなたのライフの総量に等しい。」を持つ。
また、アラーラの断片ブロックの多色推奨を活かして、他の色をタッチする場合もある。黒赤トークンの流れを汲む白黒トークンや、赤をタッチするタイプも存在する。
白赤版は多色コントロールに対して有効な復讐のアジャニ/Ajani Vengeantや、同型や白黒トークンや青黒フェアリーに対して有効な混沌とした反発/Chaotic Backlashなどが採用される(→*2)。混沌とした反発がメインから採用される場合には、絵描きの召使い/Painter's Servantも入れてペインター・バックラッシュを組み込むことがあり、このタイプは「絵描きボロス(Painter Boros)」と呼ばれる。このカラーパターンは超強力なキスキンである運命の大立者/Figure of Destinyを活かしやすいのも利点。
伝説のプレインズウォーカー — アジャニ(Ajani)
[+1]:パーマネント1つを対象とする。それはそれのコントローラーの次のアンタップ・ステップの間にアンタップしない。
[-2]:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。復讐のアジャニはそれに3点のダメージを与え、あなたは3点のライフを得る。
[-7]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールするすべての土地を破壊する。
クリーチャー — キスキン(Kithkin)
(赤/白):運命の大立者は基本のパワーとタフネスが2/2であるキスキン(Kithkin)・スピリット(Spirit)になる。
(赤/白)(赤/白)(赤/白):運命の大立者がスピリットである場合、それは基本のパワーとタフネスが4/4であるキスキン・スピリット・戦士(Warrior)になる。
(赤/白)(赤/白)(赤/白)(赤/白)(赤/白)(赤/白):運命の大立者が戦士である場合、それは基本のパワーとタフネスが8/8であり飛行と先制攻撃を持つキスキン・スピリット・戦士・アバター(Avatar)になる。
[編集] 白単色
- 備考
- 世界選手権08 ベスト4 (参考)
- 使用者:Hannes Kerem
- フォーマット
- トークン生成カードに加えてイーオスのレインジャー/Ranger of Eosによってもカード・アドバンテージを得られるようにしている。
[編集] 白赤版
- プロツアー京都09 ベスト8 (参考)
- 使用者:Cedric Phillips
- フォーマット
WR Kithkin [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- コンフラックス参入後の白赤タイプ。
- コンフラックスからは流刑への道/Path to Exileが新たに採用されている。
[編集] ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築
皺だらけの主/Wizened Cennやシスルダウンのしもべ/Thistledown Liegeなどの全体強化クリーチャーをコピーすることでエンドカードとなる鏡編み/Mirrorweaveが少数搭載される場合が多い。
ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築開幕戦となるグランプリバーミンガム08ではベスト8中3人を占め、うちLee Shi Tianは見事優勝を果たした。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- グランプリバーミンガム08 優勝 (参考)
- 使用者:Lee Shi Tian
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (21) | |
3 | 雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger |
4 | ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier |
4 | ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart |
4 | メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain |
2 | シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege |
4 | 皺だらけの主/Wizened Cenn |
呪文 (15) | |
2 | 民兵団の誇り/Militia's Pride |
2 | 鏡編み/Mirrorweave |
4 | 忘却の輪/Oblivion Ring |
4 | 幽体の行列/Spectral Procession |
3 | 思考の糸のうねり/Surge of Thoughtweft |
土地 (24) | |
2 | 変わり谷/Mutavault |
16 | 平地/Plains |
2 | ひなびた小村/Rustic Clachan |
4 | 風立ての高地/Windbrisk Heights |
サイドボード | |
2 | キンズベイルの勇士、ブリジッド/Brigid, Hero of Kinsbaile |
4 | ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender |
3 | キンズベイル国境警備隊/Kinsbaile Borderguard |
1 | 鏡編み/Mirrorweave |
2 | 花粉の子守唄/Pollen Lullaby |
1 | シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege |
2 | 思考の糸の計略/Thoughtweft Gambit |
[編集] 時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
ローウィンで主要クリーチャー・タイプに選ばれたことから、スタンダードの環境初期から白ウィニーの一種として一定数が存在。しかし、他のデッキの完成度が向上すると、デッキパワーに劣ることからしばらく使用されなくなった。
その後、ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築でキスキンが活躍すると、それをスタンダードに持ち込んだデッキが登場する。
キスキンや幽体の行列/Spectral Processionなどのトークンを全体強化して一気に押し切る。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- ドイツ選手権08 第3位 (参考)
- 使用者:Harald Stein
- フォーマット
Kithkin [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- メタの中心に上がってきたスライに対抗すべく、ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tenderがメインから4枚積みされている。