8代目ドクター/The Eighth Doctor
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[[墓地]]から[[歴史的]]な[[パーマネント]]を[[プレイ]]できる[[伝説の]][[タイムロード]]・[[ドクター]]。 | [[墓地]]から[[歴史的]]な[[パーマネント]]を[[プレイ]]できる[[伝説の]][[タイムロード]]・[[ドクター]]。 | ||
− | + | 歴史的なパーマネントを再利用し[[アドバンテージ]]を稼ぐことがメイン戦略となる。[[戦場を離れる]]と[[追放]]に[[置換]]されてしまうが、元から追放されるなら置換は行われないため、[[明滅]]などでさらなる再利用も可能。[[永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal]]や[[深海住まいのタッサ/Thassa, Deep-Dwelling]]など、伝説かつ明滅能力を持つカードであれば墓地から唱えて「固定」が可能になる。[[偏執的な援護者、ステン/Stenn, Paranoid Partisan]]のように自力で明滅できるサポートクリーチャーはとてもありがたい存在。 | |
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− | == | + | 同様の理由で「追放して[[変身]]した状態で戦場に戻す」タイプの[[変身する両面カード]]とも相性が良い。[[神河:輝ける世界]]の変身する[[英雄譚]]などが該当する。英雄譚に寄せるならコンパニオンは[[イアン・チェスタトン/Ian Chesterton]]が候補になる。色を増やすのであれば[[ドクターのコンパニオン]]である[[ジェイミー・マククリンモン/Jamie McCrimmon]]も良い相方で、6マナという[[マナ総量]]でジェイミーが8/8になれる点、[[エデンの剣、エクスカリバー/Excalibur, Sword of Eden]]を自身だけで[[マナ・コスト]]を6マナも減少させられる点が強力。 |
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+ | ただ6マナという[[マナ・コスト]]は[[統率者]]としては[[重く|重め]]で、2回目以降の[[統率者税]]が大きくのしかかるのが難。プラン次第では統率者指定は諦め、他のドクターとの[[シナジー]]を期待してそのまま[[デッキ]]入れるのも有効。[[12代目ドクター/The Twelfth Doctor]]や[[6代目ドクター/The Sixth Doctor]]は特に相性が良い。[[ある日のことごと/Twice Upon a Time]]の[[サーチ]]先の一つとしておくと、[[マナフラッド]]した時には大きなアドバンテージをもたらす。 | ||
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+ | *[[誘発]]回数の制限は[[オブジェクト]]1つにのみかけられており、他の同名[[カード]]には影響しない。これが一旦別の[[領域]]に移動して新しいオブジェクトになった場合は、再び誘発するようになる。 | ||
+ | *2番目の「戦場を離れる代わりに追放する」能力のルールは[[蘇生#ルール]]を参照。 | ||
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+ | ==関連カード== | ||
+ | {{同一の存在を表すカード/ドクター}} | ||
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+ | ==ストーリー== | ||
タイムロードの依頼で[[ダーレク]]に処刑されて遺骨となったマスターを運搬中の[[7代目ドクター/The Seventh Doctor]]が、憑依体として復活したマスターによって1999年サンフランシスコのチャイナタウンに不時着させられてギャングの銃撃戦に巻き込まれ、搬送先の病院で死亡し、死体安置所で再生した姿。マスターは救急救命士の体を乗っ取るとドクターから残りの再生エネルギーを吸収し生き永らえようと企む。 | タイムロードの依頼で[[ダーレク]]に処刑されて遺骨となったマスターを運搬中の[[7代目ドクター/The Seventh Doctor]]が、憑依体として復活したマスターによって1999年サンフランシスコのチャイナタウンに不時着させられてギャングの銃撃戦に巻き込まれ、搬送先の病院で死亡し、死体安置所で再生した姿。マスターは救急救命士の体を乗っ取るとドクターから残りの再生エネルギーを吸収し生き永らえようと企む。 | ||
− | + | 1996年の映画版ドクター・フーの主人公で、1990年代唯一の新しいドクターである。ドクター・フーの映画はこれまでいくつか作られたものの、アメリカで作られたのは初めてである。シリーズの復活を模索するなか、ユニバーサル・スタジオの出資による大規模な予算によって作られた、正統な続編のドクター・フーである。 | |
映画といってもいわゆるテレビ映画で、映画館で一定期間放映するものではなく、一回きりのテレビ放送のスペシャルを映画館でも放送する形態だった。 | 映画といってもいわゆるテレビ映画で、映画館で一定期間放映するものではなく、一回きりのテレビ放送のスペシャルを映画館でも放送する形態だった。 | ||
結果的にこの映画はイギリスでは高い視聴者数があったものの、肝心のアメリカ本土では9%どまりで、シリーズ化には至らなかった。 | 結果的にこの映画はイギリスでは高い視聴者数があったものの、肝心のアメリカ本土では9%どまりで、シリーズ化には至らなかった。 | ||
− | + | ちなみに日本語字幕版のVHSが存在し、レンタルビデオ等でも一定数流通したが、明らかにドクター・フーに詳しくない人が翻訳している。ドクターの名前は「フー」だと勘違いしていたり、タイムロードを称号と間違えて直訳した結果、"時の帝王"ドクター・フーが立ち上がった!!というキャッチコピーは今見るとなかなかのものである。 | |
− | コンパニオンはグレース・ホロウェイ(Grace Holloway)、心臓外科医である。7代目ドクターを治療する際に二つの心臓の処置が(当たり前だが)出来ず、結果的に医療過誤を起こして死なせてしまい、ドクターの再生のきっかけを作る。全編のヒロインとして扱われ、ドクターとの恋愛要素やそれを思わせるシーンが[https://www.youtube.com/watch?v=IXT-iZNbQwM | + | コンパニオンはグレース・ホロウェイ(Grace Holloway)、心臓外科医である。7代目ドクターを治療する際に二つの心臓の処置が(当たり前だが)出来ず、結果的に医療過誤を起こして死なせてしまい、ドクターの再生のきっかけを作る。全編のヒロインとして扱われ、ドクターとの恋愛要素やそれを思わせるシーンが[https://www.youtube.com/watch?v=IXT-iZNbQwM 見られる]。今回のユニバース・ビヨンドでは8代目ドクター以外最低一人のコンパニオンがカード化されており、グレース・ホロウェイがないのは不自然であるが、これはグレースの版権をユニバーサル・スタジオが所持している関係で、彼女を登場させるには別な交渉が必要だったと思われる。過去にも同様の理由で小説に登場できなかったことがある。また今回のセットには8代目ドクターはすべてテレビシリーズのキャラクターやフレイバーテキストはあるものの、映画版由来のシーンやカットは存在しない。ちなみにマスターもテレビシリーズおなじみの[[再誕者、マスター/The Master, Formed Anew|マスター]]ではなく、エリック・ロバーツを起用したこの映画版のみのマスターだが、同様にカード化されていない。 |
ストーリー終盤では2000年の元旦に"調和の目"を開き、地球を滅ぼそうとするマスターと死闘を繰り広げ、これを打ち倒すとグレースを旅に誘うが、医師としてキャリアを続けたいグレースは断り、ドクターは何処かへと去っていった。 | ストーリー終盤では2000年の元旦に"調和の目"を開き、地球を滅ぼそうとするマスターと死闘を繰り広げ、これを打ち倒すとグレースを旅に誘うが、医師としてキャリアを続けたいグレースは断り、ドクターは何処かへと去っていった。 | ||
− | 新シリーズではドクターの日の前日譚、[[ドクター前夜/The Night of the Doctor]] | + | 新シリーズではドクターの日の前日譚、[[ドクター前夜/The Night of the Doctor]]に再登場。ポール・マグギャン本人が演じた。ダーレクとの全面戦争の果てにタイムロードは狂気に陥る中、ギャリフレイから距離を置きつつ、ターディスで戦乱に困窮する人を少しずつ助けるという消極的姿勢を取っていたことが明らかになる。戦争中の事故で惑星カーンに墜落し、応急措置として[[カーンのシスターフッド/Sisterhood of Karn]]のオヒラから回復のエリクサーを飲まされて4分だけの延命措置を受ける。自身が誰も助けることが出来ていなかったことに絶望したドクターは、自らの手で戦争を終わらせることを決意する。 |
− | + | オヒラから再生のエリクサーを受け取り、「ドクターはもういらない」と宣言、[https://www.youtube.com/watch?v=-U3jrS-uhuo 「医者よ、汝自身を癒せ」]と言葉を残し、[[ウォードクター/The War Doctor]]へと再生する。 | |
8代目ドクターは映画の1エピソードの出演にもかかわらず、2024年時点で最も多くのオーディオ・ドラマ、コミック、サイドストーリーに出演したドクターである。こうした人気がサプライズ要素になると判断され、新シリーズに再登場を果たした。 | 8代目ドクターは映画の1エピソードの出演にもかかわらず、2024年時点で最も多くのオーディオ・ドラマ、コミック、サイドストーリーに出演したドクターである。こうした人気がサプライズ要素になると判断され、新シリーズに再登場を果たした。 | ||
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;コンパニオン | ;コンパニオン | ||
:[[Wikipedia:Grace_Holloway|グレース・ホロウェイ/Grace Holloway]] | :[[Wikipedia:Grace_Holloway|グレース・ホロウェイ/Grace Holloway]] | ||
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==参考== | ==参考== | ||
*[[カード個別評価:ドクター・フー統率者デッキ]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:ドクター・フー統率者デッキ]] - [[レア]] |
2024年9月23日 (月) 17:56時点における最新版
伝説のクリーチャー — タイム(Time) ロード(Lord) ドクター(Doctor)
8代目ドクターが戦場に出たとき、カード3枚を切削する。
あなたの各ターン中に1回、あなたはあなたの墓地から歴史的な土地1つをプレイするか、あなたの墓地から歴史的なパーマネント呪文1つを唱えてもよい。そうしたなら、それは「このパーマネントが戦場を離れるなら、これを他のいずこかに置く代わりに追放する。」を得る。
WHISPERのテキストには誤りがあります。「タイム・ロード」は「タイムロード」と読み替えてください。
墓地から歴史的なパーマネントをプレイできる伝説のタイムロード・ドクター。
歴史的なパーマネントを再利用しアドバンテージを稼ぐことがメイン戦略となる。戦場を離れると追放に置換されてしまうが、元から追放されるなら置換は行われないため、明滅などでさらなる再利用も可能。永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternalや深海住まいのタッサ/Thassa, Deep-Dwellingなど、伝説かつ明滅能力を持つカードであれば墓地から唱えて「固定」が可能になる。偏執的な援護者、ステン/Stenn, Paranoid Partisanのように自力で明滅できるサポートクリーチャーはとてもありがたい存在。
同様の理由で「追放して変身した状態で戦場に戻す」タイプの変身する両面カードとも相性が良い。神河:輝ける世界の変身する英雄譚などが該当する。英雄譚に寄せるならコンパニオンはイアン・チェスタトン/Ian Chestertonが候補になる。色を増やすのであればドクターのコンパニオンであるジェイミー・マククリンモン/Jamie McCrimmonも良い相方で、6マナというマナ総量でジェイミーが8/8になれる点、エデンの剣、エクスカリバー/Excalibur, Sword of Edenを自身だけでマナ・コストを6マナも減少させられる点が強力。
ただ6マナというマナ・コストは統率者としては重めで、2回目以降の統率者税が大きくのしかかるのが難。プラン次第では統率者指定は諦め、他のドクターとのシナジーを期待してそのままデッキ入れるのも有効。12代目ドクター/The Twelfth Doctorや6代目ドクター/The Sixth Doctorは特に相性が良い。ある日のことごと/Twice Upon a Timeのサーチ先の一つとしておくと、マナフラッドした時には大きなアドバンテージをもたらす。
- 誘発回数の制限はオブジェクト1つにのみかけられており、他の同名カードには影響しない。これが一旦別の領域に移動して新しいオブジェクトになった場合は、再び誘発するようになる。
- 2番目の「戦場を離れる代わりに追放する」能力のルールは蘇生#ルールを参照。
[編集] 関連カード
- 初代ドクター/The First Doctor
- 2代目ドクター/The Second Doctor
- 3代目ドクター/The Third Doctor
- 4代目ドクター/The Fourth Doctor
- 5代目ドクター/The Fifth Doctor
- 6代目ドクター/The Sixth Doctor
- 7代目ドクター/The Seventh Doctor
- 8代目ドクター/The Eighth Doctor
- ウォードクター/The War Doctor
- 9代目ドクター/The Ninth Doctor
- 10代目ドクター/The Tenth Doctor
- 11代目ドクター/The Eleventh Doctor
- 12代目ドクター/The Twelfth Doctor
- 13代目ドクター/The Thirteenth Doctor
- 逃亡ドクター/The Fugitive Doctor
- The Fourteenth Doctor
- The Fifteenth Doctor
[編集] ストーリー
タイムロードの依頼でダーレクに処刑されて遺骨となったマスターを運搬中の7代目ドクター/The Seventh Doctorが、憑依体として復活したマスターによって1999年サンフランシスコのチャイナタウンに不時着させられてギャングの銃撃戦に巻き込まれ、搬送先の病院で死亡し、死体安置所で再生した姿。マスターは救急救命士の体を乗っ取るとドクターから残りの再生エネルギーを吸収し生き永らえようと企む。
1996年の映画版ドクター・フーの主人公で、1990年代唯一の新しいドクターである。ドクター・フーの映画はこれまでいくつか作られたものの、アメリカで作られたのは初めてである。シリーズの復活を模索するなか、ユニバーサル・スタジオの出資による大規模な予算によって作られた、正統な続編のドクター・フーである。 映画といってもいわゆるテレビ映画で、映画館で一定期間放映するものではなく、一回きりのテレビ放送のスペシャルを映画館でも放送する形態だった。 結果的にこの映画はイギリスでは高い視聴者数があったものの、肝心のアメリカ本土では9%どまりで、シリーズ化には至らなかった。
ちなみに日本語字幕版のVHSが存在し、レンタルビデオ等でも一定数流通したが、明らかにドクター・フーに詳しくない人が翻訳している。ドクターの名前は「フー」だと勘違いしていたり、タイムロードを称号と間違えて直訳した結果、"時の帝王"ドクター・フーが立ち上がった!!というキャッチコピーは今見るとなかなかのものである。
コンパニオンはグレース・ホロウェイ(Grace Holloway)、心臓外科医である。7代目ドクターを治療する際に二つの心臓の処置が(当たり前だが)出来ず、結果的に医療過誤を起こして死なせてしまい、ドクターの再生のきっかけを作る。全編のヒロインとして扱われ、ドクターとの恋愛要素やそれを思わせるシーンが見られる。今回のユニバース・ビヨンドでは8代目ドクター以外最低一人のコンパニオンがカード化されており、グレース・ホロウェイがないのは不自然であるが、これはグレースの版権をユニバーサル・スタジオが所持している関係で、彼女を登場させるには別な交渉が必要だったと思われる。過去にも同様の理由で小説に登場できなかったことがある。また今回のセットには8代目ドクターはすべてテレビシリーズのキャラクターやフレイバーテキストはあるものの、映画版由来のシーンやカットは存在しない。ちなみにマスターもテレビシリーズおなじみのマスターではなく、エリック・ロバーツを起用したこの映画版のみのマスターだが、同様にカード化されていない。
ストーリー終盤では2000年の元旦に"調和の目"を開き、地球を滅ぼそうとするマスターと死闘を繰り広げ、これを打ち倒すとグレースを旅に誘うが、医師としてキャリアを続けたいグレースは断り、ドクターは何処かへと去っていった。
新シリーズではドクターの日の前日譚、ドクター前夜/The Night of the Doctorに再登場。ポール・マグギャン本人が演じた。ダーレクとの全面戦争の果てにタイムロードは狂気に陥る中、ギャリフレイから距離を置きつつ、ターディスで戦乱に困窮する人を少しずつ助けるという消極的姿勢を取っていたことが明らかになる。戦争中の事故で惑星カーンに墜落し、応急措置としてカーンのシスターフッド/Sisterhood of Karnのオヒラから回復のエリクサーを飲まされて4分だけの延命措置を受ける。自身が誰も助けることが出来ていなかったことに絶望したドクターは、自らの手で戦争を終わらせることを決意する。 オヒラから再生のエリクサーを受け取り、「ドクターはもういらない」と宣言、「医者よ、汝自身を癒せ」と言葉を残し、ウォードクター/The War Doctorへと再生する。
8代目ドクターは映画の1エピソードの出演にもかかわらず、2024年時点で最も多くのオーディオ・ドラマ、コミック、サイドストーリーに出演したドクターである。こうした人気がサプライズ要素になると判断され、新シリーズに再登場を果たした。
- コンパニオン
- グレース・ホロウェイ/Grace Holloway